電車で移動中、または空いた時間を利用して読み始めた単行本だったが、もっと落ち着いた場所で、じっくり読んでみたくて、今夜、再び手にとってみた。
よしもとばなな著:『ひな菊の人生』
ひな菊と親友ダリアと それから 「あたし」の人生… きっと誰もが重ねてみるんじゃないだろうか。
この単行本にしては 紙質が良くて、高級感漂う本。 ひな菊が小学生の時、交通事故で突然亡くしてしまった母と、遠くブラジルへ移住したダリア。それより ほんの少し、いや数十年遅れて ひな菊がこの世を去ったとしても。
「ひな菊の人生」と書かれた小さな箱の中に きっと 彼女の「人生」が収められているんだろうな。
....死生観....
「キッチン」を初めて手にし、読み終わった時の衝撃が 今回は ゆっくり じんわり 心に沁み込んでくる。
死ぬことは そんなに不幸なことなんだろうか いずれ 誰にでも 確実に 死は訪れる。 ただ、ひな菊のお母さんには 或いはダリアには それが 他の人より ほんの少し早く訪れただけ.....
なんだか今夜、ひな菊の夢をみそう もしかしたらダリアかも
いや、もしかしたら....あの子の夢かも!? そんな気がする(苦笑)