今回は、小学生時代に読んだ本の中で、個別に紹介というよりは、シリーズ化していたものをまとめてみたいと思います。
地元図書館は勿論のこと、学校図書室も高学年になれば、自由に本を貸出出来たので、最大限に利用させて頂きました。これは中学、高校時代もそうでしたが、図書室常連さん♪でしたね。
ただ、高校生になると、図書室は単純に「本を読む・貸出」以外の目的も加わりました。そう、密会の場所(しーーーーっ!) これについては、ずっと後になって書く予定のブックカバーチャレンジ ~高校生編で)
で!
学校の図書室には、多くの本がシリーズものを常備しており、『家なき子』などは世界少年少女文学シリーズで。
『赤毛のアン』シリーズをすべて読んだのも、この時期です。小学校4年生くらいだったでしょうか。
椋鳩十さんのシリーズも、その多くは図書室で読みました。動物好きの私はすっかりはまってしまったものです。
小学校5年生の時に、図書室で出合った、『名犬ラッシー』これは、かなり分厚い本でしたが、一晩で夢中になって読みました。我が家には猫と40羽前後のセキセイインコと5匹の金魚がいて、🐶を飼うことは許されませでしたが、(お世話が大変でしょう!という理由で)『名犬ラッシー』を読んで、いつか自分でワンちゃんを…と、その時は思ったものでした。実際にはご近所のワンちゃんたちと触れ合うだけで満足しております。自粛で今は、それすら叶いませんが。
『シャーロックホームズ』も、ほぼ全巻、小学校の図書室で読みました。私の記憶では、最終巻では、怪盗ルパンと対決!するお話でした。私はワトソンくんが好きでしたが、初めて読んだ推理ものが小6の時だったんですよねぇ。
それまでの『道徳的童話や物語』とは、ちょっと違ったワクワク感がありました。
そして~
この時期、最も好きだったシリーズは、市内の図書館が揃えていた世界の少女文学シリーズ。本全体が赤でした。世界の女流作家の中でも、一番のお気に入りは、米国の女流作家、オルコットでした。
『ライラックのこかげ』『若草物語』
小6の時のクラスメイトの中には、数人、本好きがいて、彼女たちと情報交換したり、読んだ本の感想を語り合ったりしていました。その内、二人は私と同じく市内の図書館利用者。読みたい本が貸出中だ~!と思ったら、実は借りていたのはクラスメイト! 学校でお互い本を交換して読む、なんてことも。お互い、速読派だと分かっていたから、出来たことですね。
ネットで画像を探してみましたが、残念ながら、あの赤い表紙のシリーズは、見つかりませんでした。絶版になってしまったのでしょうか~ 図書館はまだ保有しているかな…?? もし、あるのなら、再び読み返したいくらい、心が洗われる内容でした。 あれから何十年も経ち、世間の波に揉まれ、真っ黒くろすけになってしまった自分の心を浄化するためにも、必要なシリーズです。 図書館が再び開いたら、真っ先に調べてみようっと!
最後に漫画編!
いがらしゆみこ先生と並んで好きだった漫画家といえば、原ちえこさんと
あさぎり夕さん。
中でも あさぎり夕さん著『きらら星の大予言』
この本で南半球にある、トンガという国を知りました。
まさか、23歳になって、実際にトンガから来た!という青年(当時は!!)と出会うとも知らず。(過去に書いたので、割愛)
『あいつがヒーロー』
この本も好きでした。
主人公、若菜と竜。
だけど。
私が好きだったのは、おねぇのジョーです。
男性だけど、女性的な さりげない優しさ。
元暴走族。
当時の自分は、世間がいう所の「真面目な子」(今も真面目だとは思うけど)
「えーっ! すずさんが漫画を読むなんて、信じられん!」
と、あるクラスメイトが叫べば、
「そんなこと、いいなさんな! 漫画くらい読むよねーっ!」
と、すかさず他の子がフォローしてくれたり。
まぁ、要するに、そういう子だったのです。
道徳的童話とNHKにしか触れていなかった子供って…(母の教育方針ですが、特にNHKはっ‼)
漫画の中に暴走族が登場すれば、暴走族… ってなった筈なのです、が!
この時は違いました…
「暴走族に入るまで、語られない諸事情があったに違いない。だって、ジョーは おかまだけど、いや、おかまだからこそ、きっと誰よりも傷つきやすく、優しいじゃないか~」
漫画の中では描かれていない、ジョーの過去を勝手に想像し、すっかりジョーに魅了されていました。漫画から学ぶこと。大!ですっ! 実際、活字だけで描かれたとしても、登場人物も、それぞれ個性的で、かなり深いストーリーでした。
中学生になり、『あいつがヒーロー』の話題となった時、
「あの中で誰が一番好き?」
中学までの登下校中に、同級生に聞かれ、ジョーだというと、意外な台詞が!(自分にとっては)
「気持ちわる~い!」
ひとこと? たったの、ひとこと、で終わり?
何故、ジョーの優しさが理解出来ないんだぁぁぁ
やがて高校生となり、芥川龍之介の『羅生門』の感想を書いた手紙の返事も同じでした。
人の価値観って、 ほんと人それぞれだなぁと。
ちなみに、私の辞書には、「気持ち悪い」という表現は、嘔吐しそうな時などに使う単語、とあります。
それ以降、自分が読んだ本の感想を他人に話すことは、殆どなくなりました。何だか、自分の中で沸き起こる静かな感動が、わずか1秒で台無しにされるような気がしたからです。深く傷付きましたし…(当時はね)
そんな私なので、読んだ本の感想を 個人的に語ったり、私信メールで書いたとしたら…余程、その相手を信頼しているという証拠です。
高校時代、『シンデレラ迷宮』の時、クラスメイトが話してくれましたが、「想像すらできないことが書かれている!」と。自分とは真逆な感想でした。こういうのは面白くって、好きです!これについては、いずれ書く予定の ~高校生編~で。
『あいつがヒーロー』
やはり自分にとっては、今もタムだなぁ。
プロ野球開幕、待ち遠しいです。