本題に入る前に… 今回は物語はありませんよー
名詞を修飾する形容詞について、ちょっこし考えてみましょうね。例えば、中学男子が興味を持ちそうな語彙に、「少女」、という名詞があります。女の子です。英語で a girl では、この名詞を形容詞を使って修飾してみて下さい。
a pretty girl,
a little girl,
a quiet girl,
a Japanese girl,
a 15 year-old girl,
いくらでも思い付きますよね~ 形容詞+名詞 日本語と同じく、前から修飾しますよね。勿論、an American girl living in Japan. 或は、an American girl who lives in Japan. …のように、現在分詞/過去分詞や関係代名詞等を使って後ろから名詞を修飾することもありますが、これらは2学期以降に学ぶので、ここでは省略します。
そこで!interesting 面白い、という形容詞を使って、名詞である本 bookを修飾するには、どうしたらいいでしょう???
面白い本。 an interesting book ですよね。
では、前回の宿題、「僕はあの面白い本を見つけた」僕は I (主語S) 見つけたfound (動詞V) あのthe(定冠詞) 面白い(形容詞)interesting 本をbook.(目的語O)
I found the interesting book. (SVO)第3文型です。
前回の物語の中では、ずっと探し続けた、あの面白い本、ということでthe book としましたが、たくさんある面白い本の中の1つであれば、an interesting bookね。
では、あの物語の続きで、「つまらなそうなタイトルだったけど、実際に読んでみたら意外と面白かった!って分かった」場合。
僕はI(S) 分かった found(V)その本が the book(O)面白いと interesting.(C)
I found the book interesting. (SVOC)第5文型です。
英単語の book と interesting
語順が入れ替わっただけで、文型は変り、意味も違ってしまうのですよー 面白いね、英文法。
えっ? 面白くない? 「なんか、訳わかんねー」とかって言わないでよねぇ。雄太郎くん!
これに触れようと思ったのは、並べ替え英作文で、こんな誤答に遭遇したからでした。(Super Basics 3 pp.24から抜粋 総合教育研究所 2016年発行)
(told / interesting / us / he / story / an .)
He told us an story interesting. 恐らく、最も難しい第5文型であるSVOCの説明が記憶に新しく、このような回答になったのだろうなぁと想像出来ました。よって、ごちゃごちゃと説明した私に非があります!
「形容詞は、前から名詞を修飾しますよね、だから an interesting story あ、でもね、SVOCの文型で、I found the book interesting.というのもあるから。…etc」
「?????」
「え~っと… やめた。今、ここで説明したら、かえって混乱させてしまいそう。」
そういう訳で、物語にして ちょっとでもイメージ出来たら…とtryしてみた訳でした。
ちなみに上記は He told us an interesting story. (SVOO 第4文型)
もうひとつ、ここで確認ですが、第1文型(SV), 第2文型(SVC補語), と第3文型(SVO目的語)の違いです。
第1文型(SV)は、主語と自動詞だけで文として成り立つため、補語も目的語も必要としません。例えば、
「俺は寝た」 I slept.
「桐生は走った」Mr. Kiryu ran.
「桐生はとても早く走った。」Mr. Kiryu ran very fast. (very fast「とても早く」は修飾句)
桐生選手、遂に日本人初の9秒台おめでとう!
次にSVC第2文型について。 動詞は補語を必要とします。補語!というだけあって、主語に対して述語の働きをし、その意味を補うのです!
「俺は… I am..... 俺って… I am really.... 俺ってなんて... 」
「だから、何???」
俺って、何なんでしょうねぇ~ ささっ、補ってあげましょう。
「俺って、なんて…(自分でいうのも、何だけどさ…)カッコイイ奴なんだろ!」
"I am really so cool! "
「俺って…。」
「俺って?どうしたの?」
「俺ってさ… 幸せだよな!」
"I am happy"
「俺は…I...俺は…I will....なるぜ... I will become....」
「何になるの? I will become だけじゃわかんない。ちゃんと補ってよ!」
" I will become an actor!"
「俺は俳優になるぞ!」
...とまあ、こういう訳でして、主語(俺)を補うのだから、当然ながら、主語(S)と補語(C)は、イコールの関係が成り立ちます。
S=C
俺I=cool
俺I=happy
俺I=an actor
….という訳。 ここまでバッチリ?
同じように、第5文型(SVOC)でも、補語がしっかりと! 補ってあげるのです。ただ、第2文型では主語を補いましたが、ここ(第5文型)では目的語を補います。
「俺は、この本面白いと思う」
I think this book interesting.
この本this book(O) = interesting(C)
This book makes me happy. 「この本は俺を幸せにしてくれる」
私をme(o)=happy(C) すなわち、俺はハッピー
その一方で、イコール関係が成り立たないのが第3文型と第4文型。いずれも動詞のあとには、目的語。目的語が1つであれば、第3文型。2つであれば、第4文型です。
例えば、
第3文型 Suzu teaches English to me. すず叔母は俺に英語を教えてくれる。
第4文型 Suzu teaches me English.
すず叔母は英語ではなく、人間ですよねー meとEnglishは、イコール関係にない。
上記2文は同じ意味で、文型が違うだけ。青色と紫色の単語は目的語。
以上、英文法のお話でした。ここまで…思ったより執筆に時間がかかってしまいました。教材開発部の方々って…凄いですよね。何はともあれ引き続き、仕事がんばります
そして是非とも英語も好きになってね!