2枚目、標記のタイトルにしました。
そのいきさつを少々。
モデルさんの右側を描くため、そちらへ移動しましたが、
前の席は埋まっており、後ろの、やや距離のあるところから描くこととなりました。
遠いので、細かいところは見えません。
その分、まあこんなところだろうと、かなり大胆に筆を進めることは出来ました。
ただ、よく見えないことをいいことに、
教室ではモデルさんの黒い瞳は、ほぼ目の“中央”に入れて(正面向き)、
“とりあえず下絵は一丁あがり”と、ひとり悦に入っておりました。
そして帰宅、仕上げにかかりました。
1枚目が終わり2枚目にとりかかったとき、フト気がつきました。
“(1枚目の)モデルさんの目は左を向いていたぞ”と。
慌てて2枚目を修正。
結局目は白い部分が多くなりました。
でも、瞳を端に寄せただけでは、その表情に、ちょっと何かが物足りません。
現場での下絵のように、瞳を中央に戻そうかとか、
今回は左側から描くのが正解だったかな、とか頭をよぎりました。
でも、こういう瞳の位置の絵を描くチャンスも少なかろうと、
このままこれを活かすにはどうしたものかと、と思案しました。
そうだ、瞳を端に残すのなら、“もの憂げな表情”も一興だ、これにチャレンジしてみよう、
ということになりました。
この表情の目(目の周辺や口元なども)を、いろいろ別の紙に試し描きし、上のような表情と相なった次第です。
・・・ということで、モデルさんが物憂げな表情をされていた訳ではありません。
今回も大変勉強になりました。
モデルさん、そしてこういう機会を作っていただいた教室に感謝・感謝です。
それにしても何時も感心するのが、色々な状況を自身の向上の糧にすることです。
絵の、目はもの憂げかも知れませんが女性らいしい穏やかな雰囲気が出ていると思います。