古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

雲騰致雨 霧結為霜・・・(松本芳翠先生「草書 千字文」を臨書)(初の草書)

2018-05-14 07:00:10 | 書道
草書なるものに初めて挑戦してみます。

雲騰致雨 露結為霜
金生麗水 玉出崑岡
劔號巨闕 珠稱夜光
果珍李柰 菜重芥薑
海醎河淡 鱗潜羽翔

行書でもお手本にさせてもらっている松本芳翠先生の“草書 千字文”です。
先生の、web上にアップされている8字ごとのお手本(今回は5枚)を、
半切大に展開して臨書させていただいたものです。

拙ブログ・書道は、初めのうちは仮名中心でやってきていましたが、
去年暮れごろから、教室の仲間の方の漢字に刺激をいただき、行書を主体に取り組んできていました。
草書は難しくて読めないし、ましてや書き方など全く判らず、自分にとっては遠い存在として捉えていました。

それがあるお方(家内のお友達)の作品を拝見し、行書にはないものを感じ、
自分もちょっとかじってみたくなりました。
作品としての草書の美しさはもとより、行書の奥に草書があり、草書の奥に仮名があると考えると、
行書や仮名のためにも、覗いておいた方がいいのかなと。

草書を始めるにあたり特に次の二つのことを。

一つは、草書における漢字の崩し方の基本的なことです。
例えば漢字の左側(偏)はどういう原則で崩されているのか。
同じく右側(旁)はどうか。同じく上部は、下部は、左上は、右上は・・・
というようにその崩し方の原則的なことを当ってみました。
“ああ、そういうことなんだ”と理解できるところもあれば、
“何故だかわからないが、そういうことなんだ”とか・・・。
まあ、一字一字、数をこなしていくほかありません。

二つ目は筆の持ち方です。
従来ややもすると、力が入れば筆を持つ指の位置が下へ下へといきがちでした。
これでは草書は書けません。
そこで、できるだけ上の方を握り、しかも親指と人差し指の2本だけで軽く握り書くように努めました。

上のようなことを意識しながら、ここしばらく練習してきました。


千字文本体は1500年ほど前中国で作られ、4文字/1句×250句、
文字通り異なる1000の文字からなるものです。
色んな形の字があり勉強になりますが、今回はそのうちの、
第9句から第18句までの40文字を練習してみました。

<意味は、Wikisource千字文(日本語訳)というサイトから引用せていただきますと>
<雲が起こり雨をもたらし、露が凍れば霜柱立つ>
<金を産すは麗水(れいすい)の岸 玉を出すのは崑崙の山>
<剣は巨闕(きょけつ)天下一品 珠は夜光が至上最高>
<珍重果実 あんず やまなし 重宝野菜 からしな しょうが>
<海は塩水河は淡水 魚は潜り鳥は羽ばたく>

これから、1000字すべてとはいきませんが、抜粋しながら何枚かを練習してみたいと思います。





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1 コメント

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Unknown (mori)
2018-05-14 07:19:36
相変わらずの挑戦心に感心する事しきり。行書の奥に草書その奥に仮名、言われてみれば成程ですね。素人的に思うに書く速度も関係しそうですね。タッチが段々軽くなり、早くなり、字がサラサラと言うか軽やかになるんでしょうね。
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