先日(5.23)の教室です。
紫と青がベースの味わい深い紫陽花をご準備頂いていました。
いつもの通り、教室で試し描きし、帰宅後描き直しました。
鉛筆での下描きをしながら先ず考えたのはバックの色をどうするか。
それを決めたらそのバックの色や葉っぱの色を、
紫陽花の輪郭に沿ってその外側に色を入れました。
周りから攻め込むとでもいいましょうか。
紫陽花本体は、光の方向からくる全体の明暗を意識しながら
細部を入れていきました。
葉っぱも同様、明暗を強調しながら葉の形を象っていきました。
結局、明るい表の世界は暗い影の世界があってのこと、
どちらも無くてはならない存在。
そういえば、“明暗こそ絵の命”とか言った画家もいたなあー
・・・なんてことを考えながら描きましたら、
どの花も主役さんみたいになってしまいました。
あえて暈したりするのも勿体ないのでこのままアップします。
器、現物は網目模様が大変美しいものでした。
花や葉の部分でエネルギー使い果たし・・・、
といったところであります。
次回は6月10日(月)にアップさせていただきます。
紫と青系の花も、光と陰影の関係もバッチリです。
その周辺のバックも花の色に合うように見事に配色されていると思います。
葉っぱも主役では有りませんが、光沢、形が見事に描かれていると思います。
鉢は絵全体に重みと言うか安定感を感じさせていると思います。
と言うことで季節に合った色合いと言い陰影と言いバランスと言いそれぞれ見事に描かれた絵だと思います。
我が菜園の縁に植えてある紫陽花も綺麗な花を見せてくれ始めています。
今年は5月中に梅雨入りしそうな空模様です。
作品を拝見するに、複雑極まりない紫陽花の花弁、花房、葉、光の当たり具合、影の濃淡、などなど根気がなければ完成しないでしょう。
季節季節の花だより、楽しく鑑賞させてもらい、ありがたく思います。