健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

古川さん、今度はムーンフェイス

2011-06-19 08:24:41 | 研究
国際宇宙ステーションの滞在中の古川宇宙飛行士。今度は、満月様顔貌、いわゆるムーンフェイスを紹介。古川さん自身の顔が丸くなって、腫れているような写真を公表。これは、身体の中の水分が頭部へシフトした結果、顔がむくんだ状態です。私たちの身体をめぐる血液にも重さがあります。ですので、普段は足の方へ貯留する傾向があります。でも、それを筋肉運動など様々な仕組みでできるだけ心臓そして頭部へ送るようなシステムが働いています。ですので、例えば起立した状態でじっとしていると足がむくんだりします。ところが国際宇宙ステーション内では血液の重さがなくなりますので、前述したような仕組みの効果が相対的に大きくなり、頭部へ血液が貯留する傾向になります。これが、浮腫を生じさせます。でも、人間の血圧は頭部への血液量を一定に保つようにコントロールされています。ムーンフェインになったということは頭部の血圧が高くなっていることを示します。ですので、いずれ頭部への血液量は減少することになります。これは、血液量を減らすことによります。血液量を減らすと言ってもピンとこないかもしれません。これは、尿量が増えるということになります。身体から水分がたくさん出ていくということです。さすが古川さん。医学的な情報をいろいろ発信してくれていますね。
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