健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

インフルエンザを狙い撃ち!?

2011-08-27 08:30:17 | 研究
もう少しでインフルエンザの季節になります。毎年、流行しています。インフルエンザウイルスを攻撃する抗体が発見されたそうです(ASAHI.COM)。これは朗報ですね。インフルエンザは、体内に侵入したウイルスの表面にある突起(HA)が人間の細胞に接着して増殖します。突起は棒の先に球がついたマッチ棒のような形をしているそうです。人間のほか、豚や鳥にも感染するA型インフルの突起は変異しやすいため、過去の感染で作られた抗体ではうまく撃退できないと考えられていました。ところが、ある30代男性から得られた抗体の一つは、12種全てを撃退する働きがあることを発見。突起が人間の細胞にくっつく際に接点となる球の「穴」の部分めがけて攻撃しているらしいことがわかったそうです。この穴はウイルスの他の部分が変異しても構造は変わらないと見られ、同様の抗体を人工的に作ることができればインフルエンザの治療に応用できるそうです。早く実用化してほしいですね。
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