健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

長期培養でゲノムに変化

2011-12-01 08:30:44 | 研究
驚きのニュースです。様々な細胞に変化できる胚性幹細胞(ES細胞)を繰り返し培養すると、ゲノム(全遺伝情報)に変化が起きやすい不安定な系統と変化しにくい系統が出てくることがわかったそうです(YOMIURI ONLINE)。ゲノムの変化はがん化につながる恐れがあり、再生医療に利用できる「安全な細胞」を選ぶ目安になるということです。研究では、英、米、豪などで作製したES細胞125系統のゲノムを比較したそうです。容器を換えて細胞培養を続ける回数が約50回を超えると、35%で染色体の数や長さが変わったそうです。中でも、人間では23対ある染色体のうち、細胞増殖に関わる遺伝子が集中する20番染色体で変化が目立ったそうです。この50回というのはヘイフリックの限界に一致しますね。でも、京都大作製の1系統は168回培養を繰り返しても変化しなかったというのは何を意味しているのでしょうか。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする