健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

iPS細胞から作成した肝細胞の製品化

2011-12-19 08:30:30 | 研究
ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくった肝細胞の製品化が発表されました(ASAHI.COM)。来年4月に販売開始する予定だそうです。特定の遺伝子を適切な時期に導入することで、効率良く肝細胞を作り出せるようになり、従来1~2割程度だった効率を8~9割までに上げられたそうです。肝臓は消化管から体内に吸収されたには薬物や毒物を分解する働き(解毒作用)があります。そのため、薬剤が肝臓にどう働くか、毒性がないかの確認は新薬開発の初期段階で欠かせないのですが、現在はヒトの肝細胞から育てた輸入品に頼っているそうです。今後、薬の安全性や副作用の検査が効率よくでき、新薬を安く早く開発するのに役立ちそうです。iPS細胞で作成した細胞では、心筋や神経細胞はすでに製品化されているようですが、肝細胞は初めてのことだそうです。
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