2010年以降にST上昇型急性心筋梗塞を発症して、経皮的冠動脈インターベンションを受けた患者を分析したところ、若い人ほど一般集団と比較して喫煙率が高いということと、年齢が高くなると患者と一般集団の喫煙率の差は縮まるということが明らかとなったそうです(QLife Pro)。米国ではST上昇型急性心筋梗塞の罹患率は低下しているそうです。喫煙は危険因子と考えられていますが、1998年から2010年の間に低下したため、現時点でも喫煙が主要な危険因子かどうかについては明らかとなってはいない。そこで、ミシガン州のBlue Cross Blue Shield心血管コンソーシアムに参加している病院のデータを利用して、ST上昇型急性筋梗塞の喫煙の重要性について評価したそうです。抽出した患者の中から、心筋梗塞歴や血行再建術歴を有する患者は除外して、過去1年間に喫煙していた人々を現在喫煙者として評価。試験期間中に6892人が経皮的冠動脈インターベンションを受けたそうです。これらの患者の平均喫煙率は46.43%で、一般集団と比べると高かったそうです。年齢別に患者の喫煙率を調べたところ18~34歳が最も高く、この年代の一般人の喫煙率に比べても非常に高かったそうです。また喫煙はどの年代の人々にとってもST上昇型急性心筋梗塞において危険因子だそうですが、若い世代ほどリスク上昇が大きくなることがわかったそうです。ミシガン州の喫煙者の10%が禁煙すれば、年間109件は予防できると考えているとも。これによってST上昇型急性心筋梗塞患者に対するケアは減少することに。若い人々を対象として、心血管イベントの一次予防を目的とする禁煙推進をもっと行うべきだと。
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