健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

効果100%のエボラ出血熱ワクチン

2015-08-10 08:30:43 | 研究
西アフリカのギニアで臨床試験が行われていた開発中のエボラ出血熱ワクチン「VSV-ZEBOV」が100%の効果を示したという研究結果がLancetに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。ギニアの臨床試験では計7600人にワクチンを実験投与し、1週間後に100%の効果が確認されたという。この臨床試験は、カナダ、ノルウェー、ギニアの各政府と医薬品大手MerckおよびWHOの支援で実施。まず、エボラ出血熱患者が身近に発生して感染の危険性が高い4123人にただちにワクチンを投与したところ、1人も感染しなかったそうです。続いて、比較対象として別の3528人に、エボラウイルスと接触したとみられる日から3週間後にワクチンを投与したところ、うち16人はワクチン投与前に既に感染していたものの、投与6日後には全員に予防効果がみられたそうです。ワクチン投与のタイミングが感染前か感染後かを問わず、投与6日後には誰にも感染症状がみられず、重大な副作用はないということです。しかし、ワクチンの効果がどれだけ持続するかは不明で、さらに妊婦や子供は臨床対象に含まれておらず、効果があるか確認されていないそうです。
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