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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

双子のがんリスク

2016-01-14 08:30:39 | 研究
同じ遺伝子を持つ双子の一方ががんになった場合、もう一方の発病リスクも高くなるとする調査結果が5日、Journal of the American Medical Association(JAMA)に発表されたそうです(AFPBB NEWS)。一卵性双生児の一方ががんと診断された場合、もう一方のがんリスクは14%ほど上昇。一卵性双生児は同一の卵細胞から成長する双子で、2人とも全く同じ遺伝物質を持っている。2個の卵細胞から成長し、通常の生物学的きょうだいと同程度の遺伝的類似性を持つ二卵性双生児では、片方が発病した際のもう一方のがんリスクの上昇は5%程だったそうです。調査対象の双子は、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーの出身で、1943年~2010年までの期間にわたり追跡調査を実施。グループ全体のがん発症率は、約3人に1人の割合(32%)。それを基に計算すると、片方ががんと診断された一卵性双生児のもう片方のがんリスクは46%と算出されたそうです。二卵性双生児の場合、片方ががんと診断された双子のもう片方のがん発症リスクは37%。また、2人とも同一のがんと診断された割合は、一卵性双生児で38%、二卵性双生児で26%だったそうです。双子で同じがんになる確率が高かったのは、皮膚メラノーマ(悪性黒色腫、58%)、前立腺がん(57%)、非メラノーマ皮膚がん(43%)、卵巣がん(39%)、腎臓がん(38%)、乳がん(31%)、子宮がん(27%)などだったそうです。世界では毎年約800万人ががんで死亡しているそうです。
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