健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

高齢者専門の薬剤師

2016-01-25 08:30:29 | 研究
老年医学の専門医と薬剤師が連携して高齢者の薬物治療のあり方を研究する「日本老年薬学会」が発足し、高齢者専門の薬剤師の育成を目指すそうです(YOMIURI ONLINE)。複数の持病を抱える高齢者が多くの薬を飲み、深刻な副作用が出るケースが後を絶たないそうですが、これまで高齢者の薬の作用を専門に研究する学会はなく、専門性の高い薬剤師を養成し、適切な薬物治療の普及を目指すそうです。高齢者は薬の成分を体外に排出する機能などが衰えるため、高齢者以外の成人と同じ量の薬を飲むと過剰になりやすいそうです。薬の種類が増えるとさらに副作用のリスクが高まります。生活習慣や薬の処方の見直しなどで薬を減らすことが可能な場合もあるそうですが、実際には副作用で起きた認知機能の低下や手足の震えなどを治そうと、別の薬を追加され、さらに体調を悪化させる例も珍しくないそうです。
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