健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

類鼻疽菌

2016-01-19 08:30:49 | 研究
感染すると死に至る危険性が高く、治療が困難な細菌性疾患の類鼻疽(るいびそ)は、これまで考えられていたより広範囲にまん延しているとの研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。同感染症による年間死者数は世界中で数万人に上っているそうです。ホイットモア病としても知られる類鼻疽は、アジア南部と東部、太平洋諸国と豪州北部などの一部地域の風土病と長年考えられてきたそうです。ですが、国際研究チームによる最新の分析結果は、類鼻疽が南米大陸とサハラ以南アフリカの全域にわたって存在するうえ、中米、アフリカ南部、中東などの一部にも存在する可能性が高いことが示唆されるそうです。類鼻疽の致死率は約70%と高く、強毒性のH5N1型鳥インフルエンザを上回るそうです。研究チームの試算によると、2015年には16万5000人が類鼻疽に感染し、うち8万9000人が死亡。類鼻疽による世界の年間死者数は、麻疹の95,000人にほぼ匹敵し、多くの国際保健機関で現在の2大健康優先課題とされているレプトスピラ症(5万人)とデング熱(1万2500人)の死者数を上回っているとも。
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