健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ヒト体細胞がiPS細胞に変わる瞬間

2016-01-21 08:30:51 | 研究
ヒト体細胞からiPS細胞へ再プログラム化される中間段階にある幹細胞株、ヒトiRS(intermediately Reprogrammed Stem)細胞が樹立され、さらにゲノム編集技術を応用し、ヒトiRS細胞の内在性OCT4遺伝子の下流にGFPレポーター遺伝子を挿入することで、ヒトiRS細胞がOCT4陽性の幹細胞(iPS細胞)に変化する瞬間を生きた細胞で可視化する事に成功したそうです(財経新聞)。再生医療のけん引役として多大な期待がかかるiPS細胞。すでに、様々な疾患への適応への臨床実験も行われていますが、iPS細胞への再プログラム化は1万分の1以下の頻度でおこる再現性の低い現象でだそうです。このため、分子機構の解明が課題だそうです。今回の結果により、ゲノム編集を含む遺伝子改変されたiPS細胞の作製が簡易になり、遺伝性疾患の病因解明や創薬開発に貢献できるそうです。さらに、ヒト再プログラム化機構の解析を再現性良く行うことが可能になり、結果としてiPS細胞の品質の安定化にも貢献するそうです。
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