健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

「指しゃぶり」の子ども

2016-10-15 08:30:18 | 研究
指をしゃぶったり爪をかんだりする幼児は、成人してからアレルギーになりにくいとする研究論文が、Journal of Pediatricsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、1037人の子どもを対象に、5歳、7歳、9歳、11歳の時点での「指しゃぶり」と「爪かみ」の癖を記録。被験者にはその後、13歳と32歳の時点でアレルギーを調べる皮膚プリックテストを実施。13歳の時点で何らかのアレルギーに陽性反応を示したのは、指しゃぶりも爪かみもしなかった被験者では49%だった。一方で、どちらかの癖が一つあると記録されていた被験者では同38%、両方の癖があった子どもでは同31%とアレルギーの陽性反応はさらに少なかったというもの。32歳の時点で行われたプリックテストでも、同様の傾向が認められたそうです。親のアレルギー歴やペットの有無、母乳で育ったかどうかなどの要因は関係がなかったそうです。しかし、これらの癖がアレルギーと関係する疾病のリスク低減につながることを示す証拠はないとも。
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