健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

SOZOリハビリテーションフォーラム

2011-12-11 08:30:57 | 研究
昨日「SOZOリハビリテーションフォーラム」にて「健康長寿に活かす宇宙医学 -宇宙で知る健康の理(ことわり)-」と題して講演しました。地球上で生活している人間は、重力の影響を受け続けています。つまり、重力に抗して生活していくための能力が人の生理機能の重要な部分を占めているとも捉えることができます。宇宙環境では重力がかなり小さくなります。こうした微小重力環境では、地球上ではマスクされて見えなかった身体の仕組みや働きなどが顕在化してくるものがあります。宇宙空間で明らかになってきた機能もあります。また、宇宙空間ではわれわれの身体機能は老化するなどと表現されることもあります。こうした人が健康に生きていくために必要な生理機能について、宇宙空間での変化から話をしてみようと考えていましたが、上手く話せたがどうか・・・・・。講演後、何人かの方から質問を受けました。地元の方々に熱心に聞いていただきました。感謝です。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう花粉シーズンのニュースが・・・・・

2011-12-10 08:30:04 | 研究
日本気象協会は、来春のスギとヒノキ(北海道はシラカバ)の花粉飛散予測を発表しました。来年2月中旬に四国と東海、関東から飛び始め、例年(過去10年の平均)と同じかやや遅くなる見通しだそうです。やな季節がもうすぐやってきますね。飛散量は九州と四国で例年より少なく、ほかは例年並みの傾向で、東北の太平洋側は地域により例年より多くなる見込みだそうです。前年夏の記録的猛暑の影響で飛散量が多かった今春と比べると、30~70%程度の地域が多いそうです。少しホッとしますね。1~2月は冬型の気圧配置の日が続き、西日本(近畿-九州)から東日本(関東甲信、東海、北陸)の気温は平年並みか低くなるとみられるためで、花粉が飛び始める時期も例年より遅くなる所があると予測したそうです。そろそろ準備を考えた方がよさそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肝臓がんの早期発見

2011-12-09 08:30:32 | 研究
肝臓がんを血液検査で早期診断できる技術が開発されたそうです(YOMIURI ONLINE)。がん細胞に多い「Ku86」というたんぱく質に着目し、これを攻撃するために作られる抗体を診断の目印(腫瘍マーカー)として血液を分析したところ、早期がんの60%以上が陽性を示したそうです。がんでないのに反応してしまう偽陽性は10%以下だったそうです。肝臓にがん細胞ができると体内で作られる免疫物質である抗体を検出する方法で、血液検査による発見率は従来の20%から60%に向上するということです。すでに国際特許を取得しており、5年以内の実用化を見込んでいるとのことです。肝臓がんのマーカーはこれまでもありましたが、腫瘍の大きさが2センチ以下という早期の場合、陽性率が20%程度と低いものでした。早期発見は、超音波検査やコンピューター断層撮影法(CT)、磁気共鳴画像(MRI)など、熟練を要する高価な診断法に頼っているのが現状ですので、朗報ですね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観測史上最大のブラックホール

2011-12-08 08:30:30 | 宇宙
2日続けて宇宙の話題を。観測史上最大のブラックホールが発見されたそうです(YOMIURI ONLINE)。ハッブル望遠鏡や米国ハワイ・ジェミニ天文台などで観測し、地球から3億2000万光年離れた銀河に、太陽の97億倍の重さを持つブラックホールを発見したというものです。さらに、3億4000万光年先の銀河にも、同程度か、それ以上の重さのブラックホールがあったそうです。太陽の約100億倍の重さがあり、銀河がどのように形作られてきたかを解明する手がかりになる成果ということです。ちなみに、これまでに見つかっていた最大のブラックホールは太陽の63億倍の重さだったそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生命の生存に適した惑星

2011-12-07 08:30:46 | 宇宙
米国航空宇宙局(NASA)は、これまでで最も生命の存在に適していると考えられる惑星を見つけたと発表しました(YOMIURI ONLINE)。NASAはケプラー宇宙望遠鏡で一部の方角の観測を続けており、同日時点で2326個の惑星候補を発見したそうです。うち48個が、熱すぎず冷たすぎず、生命に適当な範囲の温度に収まっていると判定したということです。さらに「ケプラー22b」と呼ばれる惑星は、この範囲の中でも真ん中で、生命にちょうどいい環境ということです。このケプラー22bは地球から600光年離れており、直径は地球の2・4倍だそうです。太陽とよく似た恒星の周りを290日で公転しており、気温は22度前後と推定されるそうです。確かに、地球より大きく公転周期が少し短いですが、よく似ているようですね。でも、少し遠いですね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宇宙飛行士の骨密度低下は骨粗鬆症薬で防止できる

2011-12-06 08:30:57 | 研究
無重量環境(微小重力環境)で生活する宇宙飛行士は、1日2時間運動しても、半年で腰や足の骨密度が5~7%減少してしまうことが知られています。つまり、骨が弱くなってしまいます。すると、地球に戻ってきた時に転倒した場合すぐに骨折してしまうかもしれません。また、こうした急速な骨塩量の低下は、結石発症の危険性を高めてしまいます。ですので、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する宇宙飛行士にとって、この骨塩量の低下を防止することは極めて重要なこととなります。そこで、骨塩量の低下を骨粗鬆症薬で防止できるか検討したそうです。宇宙に連続して137日間滞在した若田光一さん、同じく163日間の野口聡一さんら飛行士5人を対象に、運動のほかにISSに滞在中、週1回、骨粗しょう症薬として一般的なビスフォスフォネートを服用してもらったところ、骨密度の減少は5人平均でほぼゼロとなったそうです(YOMIURI ONLINE)。このビスフォスフォネート薬の実験はスペースシャトルによる短期宇宙滞在でも効果が確認されていたと思います。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カラスの会話

2011-12-05 08:30:29 | 研究
ワタリガラスという欧州などにすむカラスが物を見せたり差し出したりする身ぶりを通じて、仲間の注意を引きつけていることが突き止められたそうです(YOMIURI ONLINE)。研究チームは2008~10年、オーストリア・北アルプスで、7組のワタリガラスを観察したそうです。ワタリガラスはくちばしにくわえた小枝や小石を突き出したり、傾けたりして、仲間に見せるしぐさをしたというのです。さらに、くわえたものを上下に動かし、差し出そうともした。こうした行動を受け、多くの場合で仲間は近寄ったり、一緒に物を扱ったりするなど友好的な反応を示したそうです。人間を含む霊長類が対話するために持つ能力の原型を鳥類も身につけていることを示す初の発見だそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

被曝予防に花粉用マスクが有効

2011-12-04 08:30:51 | 研究
花粉用マスクをつければ、浮遊しているセシウムをほとんど吸い込まずにすみ、内部被曝量を減らせるという実験結果が発表されました(ASAHI.COM)。福島第一原発事故直後の3月15日午後3時から翌日午前9時までの18時間、東大本郷キャンパスで、市販されている不織布の立体型マスクを着用して実験を実施。 花粉やほこりに付いて空中を浮遊している放射性物質と、マスクに付着した放射性物質の量などを調べた結果、花粉用マスクでセシウムのほぼ全てを吸い込まずにすむことが確認されたそうです。マスクに付着した放射性物質の量から換算すると、仮にマスクをせずに体内に吸い込んでいれば、内部被曝は9.3マイクロシーベルトに相当していたそうです。もうすぐ花粉症の季節ですね。スギ花粉からセシウムが検出される可能性も指摘されています。花粉症予防にも、被曝が気になる人もマスクを着用すれば防げるのですね。マスクをする人がまた増えそうですね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シーラカンスはやはり生きた化石!?

2011-12-04 08:30:28 | 研究
昨年末、「生きた化石」として知られるシーラカンスのゲノムの解読に成功したというニュースが報道されました(YOMIURI ONLINE)。アフリカのタンザニアで捕獲されたシーラカンスの稚魚のゲノムを解析したところ、ゲノムを構成する「塩基対」の数は27億あったそうです。マグロやメダカなど平均的な魚類の約3倍あり、人(約30億塩基対)を含めた哺乳類とほぼ同じであることが判明したそうです。また、個体同士の情報伝達に関係する遺伝子群を調べたところ、魚類と陸上動物に特有の遺伝子を両方とも持っていることも明らかになったそうです。魚類が陸上へ進出した進化の謎を解く手がかりになるのでしょうね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

多剤耐性菌のなぞ

2011-12-03 08:30:17 | 研究
多くの抗生物質が効かない「多剤耐性菌」は、何種類もの薬をどのように認識してはねつける仕組みが解明されたそうです(YOMIURI ONLINE)。細菌の表面にある細胞膜に、薬を異物と認めて外にはき出す働きをするたんぱく質があるのを発見し、その構造を研究し、このたんぱく質には薬剤の結合部位が2種類あることを新たに確かめたそうです。それぞれの結合部位に複数の「鍵穴」があり、その組み合わせによって多様な薬を異物として見極めているそうです。図がないとなかなかイメージしにくいですね。この仕組みにより、細菌が異物を排出するしくみの全容が分かったそうです。この仕組みの解明により、細菌の耐性化を防ぐ治療薬の開発につながることが期待されます。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする