Shawn Andrewsの実兄(ドラフトされたのは共に2004年で今まで兄弟を間違えていました)であるCINのStacy AndrewsをFAで獲得しました。契約年数は明らかになっていませんが、1年平均7ミリオン程度になると言う情報が有りますから6年42ミリオン位の契約ではないかと推測します。6-7 342ポンドのStacy Andrewsは2004年のドラフトで4巡指名されCINに入団、最初はGでプレイしていましたがプロボウル常連のWillie Andersonの怪我でRTにコンバートされると真価を発揮し去年はフランチャイズ指名されてチームに引き止められています。しかし、2008シーズンはチーム全体が不調な事もあってかそれほど良いプレイが出来ずに、Stacy Andrewsを引きとめAndersonを放出したのは間違いでは無いかと批判されていたようです。
シーズン終盤に膝(右膝だったと記憶しています)の怪我でIR入りし、1月にACLの手術を受けています、MCLは手術ではなく自然治癒すると言う事です。ミニキャンプには間に合わないようで、7月のトレーニングキャンプにも間に合うかどうかと言う状態ですし、ACLを切っているとなると2009シーズン良いプレイが出来るのか非常に疑問が残ります。FA解禁日の27日にチームの本部でメディカルチェックをしています、正式な入団発表は結果次第と言う事になるようです。これで明日になってやっぱり無理です、とか言われても困るのですけれどね・・・
兄弟どちらがRG,RTに入るのかは分かりませんが、右サイドを2人で担当する事になるでしょう。精神的に不安定すぎるShawn Andrewsの面倒も見てくれると思えば7ミリオン支払っても問題ありません。2008シーズンの衰えが見えたJon Runyanとの比較ならば大差無いと思いますが、本来のRunyanに比べれば能力面で見劣りする選手だと考えています。
それでも大幅に若返る事になりますし、なによりShawnがフィールドに居るかどうかが重要なのですから、体重・精神面のケアとRunyanからの若返りと言う点でStacyの加入は喜んで良いと思います。
来る人が居れば当然出て行く人もいます。TDプレゼンターSean ConsidineはJACに、L.J SmithはATLに行く事になったようです。初日からConsidineを引き抜くJACはどこを見ていたのかと聞きたくもなるのですが、ST専用で使う分には素晴らしい選手と判断したのでしょう。
そして、Correll BuckhalterとBrian DawkinsはDENに行く事になりました。Buckhalterは長年No2RBとしてチームに帯同してきましたが、プレイタイムを求めて新チームを探すと公言していました。今回RBがシーズンで5人もIR入りしたDENに収まった事は本人にとっては良い事だと思います、オフタックルが得意のスラッシャーですし今年コーチ陣が大幅に入れ替わったので戦術変更が有るかもしれませんが、ゾーンブロックへの飛び込みは記録を伸ばすチャンスだと思います。
どうして引き止めなかったのかが理解出来ないDawkinsの離脱ですが、初日に契約が決まった時点で出て行く気が有ったと言う事です。もちろん、シーズンが始まる前から契約延長をしたいとアピールしていたのにチーム側からは何も返答が無かった(らしい)とかシーズンが終わった後もお互い再契約がしたいと言いつつも交渉が進まなかった事で他チームの話を聞くようになったのでしょう。
FA解禁前に単年契約のオファーを出していると言う情報がオフィシャルHPから出た時に単年じゃあ無理だろうと思っては居ました。単年契約でもDawkinsの気が済むまで好きなだけ居てくださいと言うBrett Favreのような待遇ならば別ですが、年齢的にももう無理だろうし、今年ドラフトで取るから育つまでもう1年居てくれよ。こう言う形のオファーだったのでしょう。Dawkinsは本心からチームに残りたかったけれど納得のいくオファーが無かったので仕方なく外に出たのか、条件が良ければ他所に移っても良いと考えていたのかは本人にしか分かりません。ただ、初日にあっさり決まった(OAKからもオファーがあったようです)事を考えてもすでにDEN移籍を決心していたのでしょう。それならばプロとしての決断として割り切るしかないのでしょうね。レギュラーシーズン最終週のDAL戦でファイトソングで踊り狂っていた姿がホームで最後になってしまいました。
リングを取るべき選手がまたリングを手にしないままチームを去ります。 チーム最古参の生え抜きをこう言う待遇で追い出すような事をするチームが良い結果を出すことは稀です、オフェンスの最古参TRAとディフェンスの最古参Dawkinsを同時に失う事のリーダーシップと言う意味での損失は計り知れません。