どこまで建て直せるのか

　今チームで最も大きな問題は選手ではなくてSean McDermottの能力ではないか？こう言うコラムを読みました。これまでJim Johnson門下のDCは失敗した事が無いので（2-3年時間が掛かった事は有ります）最後の門下生McDermottもそれなりにやるだろうと考えられていましたが、新任だった去年は経験も能力も不足していました。

　Johnson流そのままのブリッツ多用よりも、DL重視でそこにブリッツを混ぜるようなやり方の方が上手く行っている気がします。オフシーズン重点的に行ったDEの入れ替えと去年の開幕から3人入れ替えたLB陣はMcDermottのやり易い方向に進化しているはずです。ディフェンス改善はDLとLBが良くなっているというのが前提になります。Sheldon Brownの穴が埋まっていない事とMarlin Jacksonの怪我をNate Allenが埋めれるのか、DBは去年よりも戦力低下している可能性が高いです。Allenが1年目から活躍する可能性ももちろん有りますが、ルーキーをあてにしなければならないのは厳しいです。

　GM Tom Heckertの流出でフロントのトップが入れ替わった事もベテランから若手への入れ替えの一因でしょうし、大胆な選手の入れ替えがMcDermottが望んだ動きなのかフロントの独断なのかの判断は難しいです。ドラフト上位をディフェンスで固めましたしMcDermottを助ける事がチームの方針だったのは見て取れます。ベテランを放出して若手に切り替えるのは若いMcDermottがやり易い（Brian Dawkinsと同い年です）面も有るでしょうし、逆に戦術や勝ち方を知っているベテランを失うのはダメージも大きいです。

　McDermottに能力が無いのであればAndy ReidやJon Bannerが更迭を考えるでしょう。BUFの前HC Dick Jauron加入が若いMcDermottのアドバイザーなのか、もしもの時のDC代行候補なのかは分かりませんけれど、McDermottの2年目が低調で始まったならばJauronに権限を移すような措置も必要ではないかと考えています。今年は若手を育てる年、選手だけでなくコーチの育成をする年、そういうチーム作りはFA時代の現代にはもう通用しません。負ける事のダメージが蓄積されてチームがだめになってしまうでしょう。コーチには年俸も年齢も経験にも制限は有りません、Reidの秘書（HCアシスタント）から出世したMcDermottを使いたいのは分かりますが、能力不足と判断したならばベテランのDCを入れる決断をして欲しいと思います。
　オフェンスでの大きな動きであるDonovan McNabbからKevin Kolbへの変化、これを成功させる為にはディフェンスの助けが必要です。300ヤード投げても負ければQBが悪いと言われてしまう、150ヤードしか投げなくても勝てば良い（勝てる）QBと言われる、Kolbを潰さない為にもディフェンスの改善が必要なのです。