330ポンドDTは取りませんでした

　基本的に4-3システムのディフェンスなのは変えないのですが、今年は3-4のような形を増やすと5月のミニキャンプでSean McDermottが言っていました。パスラッシュ強化の時に使いたいようですから3DLセットにLBが外でスクリメージに上がる4-3のような形になるのではないかと想像しています。NTにはBrodrick Bunkleyが入っていたようで、後はDEが並んだようですから去年までのDEを4人並べるニッケルディフェンスと大きな差は無いなかもしれません。
　3-4のチームでもOLBにDEに近いパスラッシュ専門の選手が入っていて4-3と同じように並べるチームも少なくないです。3-4を部分導入すると言うよりも4-3のアレンジの中で3-4のような配置をする事が有る、この程度の変化かもしれません。だとしてもワンパターンで変化の少ないチームですし、相手OLの弱点を突くようにDLを配置する事を可能にするような柔軟なシステムを一部でも入れるのは悪くは無いと思います。
　
　ランディフェンス要員で本来NT向きのMike Pattersonが案外ダブルチームを食らうと簡単に潰されてしまう為に3-4導入には新たなNT候補の獲得が必要だと考えていました。3-4のLEに最適と考えていたBunkleyをNTで使う事で（カレッジ時代はNTでした）3-4を導入する前提をクリアしました。常に3-4で戦う訳では無いですし、一時的にでも相手を混乱させれば十分な効果だと思いますが、Bunkleyの負担を考えると通常システムの時にランディフェンスが弱体化する危険も有ります。3-4導入を考えていたのであれば330ポンド級のDTをルーキーで獲得するべきではないかと思ったりもします。

　53人枠に入る選手を考えていた時、ドラフトでディフェンスを重点指名した事も有って誰をカットして誰を残すのか非常に悩みました。3巡までは無条件でキープでしょうし、普通4-5巡もPSには落とさないで済む（ST要員として使う）のですけれど、今年は5巡まで全員残すのは無理です。3-4を部分導入する事で4-3で使う選手、3-4の時に使う選手とディフェンス側の人数が多くなるかもしれません。通常オフェンス・ディフェンスが25人でSTが3人のバランス編成ですが、今年はディフェンスに26-27人入れる事になると考えています。ディフェンス復活の為に少し多めにするのも仕方が無いのでしょうが、今度はオフェンスの若手をカットしなければならなくなります。3-4の導入はそう言う点でも負担になる可能性が有りますが、今はディフェンスを立て直す事を優先したいのでしょう。