イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

2007シーズンを振り返る OL

2008-01-21 21:25:02 | イーグルス
 2006年のオールプロShawn Andrewsがミニキャンプで再起不能ではないかと言う噂も出た足首の怪我でミニキャンプを全休し調整が遅れました。他のメンバーは昨年と同じで入れ替えなく熟成を進めています。TRAの背中の怪我も例年通りですしRunyanも膝を痛めてリハビリをしながらのキャンプを過ごしました。

 Andrewsは開幕には間に合ったもののトレーニング不足から出足の良さを失い、圧倒的なランブロック力を発揮する事が出来ませんでした。シーズン中盤以降足首の怪我が良くなり体重も絞れてきた事でランプレイのキーマンになり、プロボウルに選出されています。
 TRAは膝の怪我で1試合欠場しましたが、安定感の有るパスプロテクトを見せました。長い腕でパスラッシュを防ぐ技術は一級品ですが、ランブロックで前に出る足はすでに失っています。ランプレイでは押せず押されずでBrian Westbrookが外に外に逃げる一因になります。
 Jon Runyanは連続スターター出場を続ける事は出来たのですが、膝の怪我で精彩を欠く試合も多く見られました。Andrewsとの右サイドをランプレイのキーポイントに据える筈がシーズン序盤計算が狂う事になります。
 ランブロッカーとしてはリーグベストではないかと高く評価されるようになったJamaal Jacksonですが、3-4のNT相手には奮闘したものの4-3でMLBを拾うだけのフットワークを見せる事が出来なくなりました。ウエイトオーバーのように見えましたしパワーアップに偏り過ぎたのかもしれません。
 3シーズン目になるTodd Herremansですが、ブリッツ対策に苦労するシーズンになりました。Jacksonのフットワークの衰えの影響も有るのですが、CとLGの間に入ってくるブリッツを拾う事が出来ずにサックを量産する事になりました。4-3DTとの1対1では安定しています。
 2年目のWinston JusticeはTRAとRunyanの怪我でLT,RTで1試合出場しています。LTで入った試合では1対1のマッチアップで4サックを献上し、他のメンバーがフォローに意識を取られた結果12サックを浴びる無惨な試合になりました。フットワークが売りなのですが、ハンドテクニックとパワーがあまりにも未熟です。
 同じく2年目のMax Jean-GillesもAndrewsの怪我の穴埋めとしてプレイタイムを貰いました。350ポンド程度に絞ったようなのですが、まだウエイトオーバーなのでしょうフットワークが付いてきません、その場で手を伸ばす事はできても押し潰す動きが全く出来ません。
 Scott YoungはGillesに押し出される形でプレイタイムを失いました、ルーキーシーズンC/FB兼任でゴールライン前専用ランブロッカーで起用されたNick Coleもプレイタイムを失いました。
 Donovan McNabbの膝の状態が悪かった事もありますが、49サックを奪われてしまいましたこれはリーグワースト5位の数字です。個々の技術は悪くないのですが、ブリッツ対策のコンビネーションが悪いような印象です。パワーアップを図るあまりスピードが落ちているのも一因でしょう。

 Andrewsは足首の怪我を治療する事が出来ればリーグトップのランブロッカーとして復活できるでしょう。怪我の治療中でもそれなりに体重をコントロールしていますし怪我以外に不安要素はありません。
 TRA、Runyan共に2008シーズンが契約最終年になります、年齢的な衰えも見えますし後継者の育成が急務です。
 Jacksonはフットワークを取り戻す為に体を絞る事が必要でしょう、Herremansはパワーアップが必要です。共に長期契約が残りますし成長を期待します。
 JusticeはLTではパスラッシュに対するテクニックが足りて居ません、RTにコンバートさせる事で高い運動能力を活かした方が良いかもしれません。
 Gillesは怪我の多いAndrewsのバックアップとしていつでも代わりが務まるようになる必要が有ります。ランブロッカーとしての出足を磨かなければなりません。
 Young,Coleは共に若手の挑戦を受けてロスター争いをする事になるでしょう、TRAの後継者候補のJusticeがLT失格と判断されているのならばドラフト上位でOLの補強をする可能性も有りますし、ロスター枠の争いは激しくなるかもしれません。

カンファレンスファイナルを見ましょう

2008-01-20 22:51:03 | NFL
 2007シーズンもカンファレンスファイナルとスーパーボウルにプロボウルを残すだけになりました、山手線の始発じゃないと間に合わない時間ですがカンファレンスファイナルを妙に高いクアーズライトを見ながら見る人を募集します。まあ、2試合連続です5時から来れなくても良いのですけれどね。と、言うわけで平日になりますが一緒に恵比寿に行ってくれる人は連絡くださいな。

 明日の早朝は雪が降りそうですが、寝坊しない限りは始発で恵比寿に向かいます。席は4人がけになると思いますし、いつもの通り現地で一緒に見る人を増やす事になると思います。horikomiで予約していますので、合流希望の人が居ましたら入り口で私のテーブルに案内してもらうように言って見てください。

John Harbaugh BAL HC就任

2008-01-19 11:02:47 | イーグルス
 DBコーチのJohn HarbaughがBALのHCに就任する事になりました。

 Andy ReidがEaglesのHCになる前の1998年からSTコーチとしてチームに参加していたHarbaughは2001年よりSTコーディネイターとポジションコーチよりも少し高い待遇を受けていました。David Akers,Koy Detmer,Mike BautrumのFGユニットはリーグベストでしたし、Brian Michealをリターナーに据え、カバーマンのIke ReeseをプロボウルのST部門で選出させる等の功績がありました。
 去年のオフにST出身では念願であるHC就任は出来ないとReidに志願してSTからDBコーチへと転身し、カレッジの名門UCLAのHC候補になるなど指導者として高い評価を受けていました。今回BALのHCになる訳ですが、NFLではSTコーチが長かった訳ですしDBコーチとしてもCB,Sコーチと2人体制でどちらかと言うとDBコーチアシスタント的な役割でした。それでもHCとして迎えられたのですから、戦術面よりも統率者・指導者としての能力を高く変われたものと考えます。
 45歳ですし、30台のHCが出ている現状から見れば決して若いわけではありません。STが長かったのですが、STコーチとして何人も弟子を育て上げています。そう言う事から考えれば人材育成も下手ではないのでしょうし、熱意有るコーチと言われていますしHCとして十分な能力を持っていると言う事なのでしょう。ただ、コーディネイター経験どころかポジションコーチとしてすら1年しかやっていないHarbaughをHCに据えるのですからポジションコーチを誰にするのかが重要な選択になります。またEaglesから人材が流出する事になるかもしれません、BALはフロントが優秀なのでお友達人事ではないかもしれませんが、人材流出と言う意味ではHC就任は歓迎する事ではないのでしょう。

2007シーズンを振り返る TE

2008-01-18 03:46:28 | イーグルス
 SEAのPatrick KerneyがGB戦で負傷した為にTrent Coleがプロボウルに出場する事になりました。12,5サックはNFCのDEで4位ですしプロボウルに選ばれるだけの仕事はしました、代理出場ですが楽しんできてもらいたいものです。

 
 L.J Smithがミニキャンプ中にスポーツヘルニアの手術を受け、開幕には間に合いましたが完治と言うわけではありませんでした。Matt Schobelもキャッチミス連発で信頼されて居ません、TE陣の層の薄さをカバーできずに開幕を迎えます。

 L.Jは怪我と戦い続けるシーズンになりました、開幕から2試合は出たもののスポーツヘルニアを再発させてシーズン序盤は4試合欠場、終盤も膝の怪我で2試合欠場しています。スピードとキャッチ力に加えランブロッカーとしても成長を続けていますが、怪我に泣かされ本領発揮する事が出来ないままシーズンは終わりました。
 シーズン中盤以降起用される事になり、L.Jが戦線離脱したシーズン後半はスターターにまで昇格したルーキーBrent CelekはChad Lewisが復活したかのような印象を持ちます。それなりのストレートスピードは持っていますがクイックネスは特筆するものは持って居ません、それでもフリーになる為に一生懸命動き続けチャンスを待つ姿勢がフットワークが回復してきたMcNabbにとって貴重なパスの受け手になりました。課題はランパス両面でブロック力の向上になります。
 ベテランのSchobelですが、ルーキーに追い抜かれる事になりました。キャッチミスは減ったものの、3番手扱いでしたしプレイタイム自体が極端に少ないままシーズンが終わりました。実績から考えればもう少し仕事が出来て良いはずですが、マークすら付けて貰えないからパスが取れるような状態です。

 L.Jはルーキー時の契約が終わりUFAになります、すでにシーズン中に契約延長のオファーが来なかった事に関して不満を露にしています(怪我で出場していなかった時期なので仕方が無いのですが)今年のFA市場を見てもTEは不作ですし高額オファーが来る事は間違いないでしょう、Eaglesに残留する可能性は低いと考えます。残留するとすればタグを貼ることになるでしょう、その際ホールドアウトするような事態になるかは微妙です、怪我で成績が落ちていますし来シーズン数字を良くしてからFA市場に出る事を考えるかもしれません。
 CelekはL.Jが離脱した場合にはスターターに昇格するでしょう、オフシーズンバルクアップを図る事になるでしょうしブロッカーとしての成長を期待します。L.Jが復帰した場合でも2TEセットを多用しますしプレイタイムは増えるはずです。Celekをどう評価しているのかは今後L.Jとの交渉の進み方で分かってくる筈です。
 SchobelはL.Jが残留した場合には放出される危険性が有ります、3番手のTEとしては高給取りですしサインボーナス少なめの契約ですからゴーストはほとんど出ません。L.J流出ならば2番手としてチームに残るでしょう。

 L.J Smith 10試合出場 9試合先発 (2試合途中退場)
 パス 22回 236ヤード 平均10.7ヤード 1TD
 Brent Celek 16試合出場 4試合先発
 パス 16回 178ヤード 平均11.1ヤード 1TD
 Matt Schobel 15試合出場 3試合先発
 パス 11回 108ヤード 平均9.8ヤード 1TD

2007シーズンを振り返る WR

2008-01-16 07:57:21 | イーグルス
 Donte StallworthをFAで失いKevin CurtisをFAで獲得しました、ストレートスピードを失った代わりにミドルでの堅実さを加えた形です。3年目を迎えるReggie Brownと共にスターターコンビを組みますが、スピード・サイズのバランスが良い似たような選手ですしディープへのスピードを失った事は不安材料でした。
 3番手にはルーキーシーズンにサイズとスピードをアピールしたHank Baskett,4番手5番手にはスピード不足が問題のJason Avant,スピードは有るが競り合いに弱いGreg Lewisが入る事が予想され、そのまま5人でWRグループを組む無風のキャンプになりました。

 新加入のCurtisはストレートスピード不足が懸念されましたが、それを補って余りあるキャッチ力とRACでの動きを見せてくれました。スピードだけでマーカーを引き離す事はできませんが、ゾーンの切れ目に入り込む事が出来てマンカバーではカットの鋭さでフリーの場面を作りました。マークが集中する中1000ヤードを超えましたしSTLの3番手からエースレシーバーとして獲得したギャンブルは成功しました。
 将来のエース候補として期待された3年目のBrownですがマーカーを振り切る動きを見せる事が出来ません、キャッチミスも多くフリーになる事を意識すればボールを取り損ねてしまいます。シーズン後半数字は伸ばしますがCurtis,Westbrookにマークが集中しただけです、ボールへの集中を欠いたシーズンでした。
 3番手にはBaskettではなくAvantが入ります、スロットからアンダーニースに入り込む動きでシーズン序盤L.J Smith不在の穴を埋めました。しかしシーズン中盤マークが厳しくなるとスピード不足が顔を出し成績が急落しています、スターターに成れる様な選手ではないのでしょう。
 3番手から降格したBaskettはスロットレシーバーとしてはクイックネスが足りずに密集で起用できない事が露呈したシーズンになりました。サイドライン際ではサイズの差を活かせるのですが密集ではLBのマークですら外すのに苦労しています、使うのならばワイドアウトと言う事になるのでしょう。
 シーズン序盤全く出番の無かったLewisはシーズン後半最も信頼できるレシーバーになりました、ミドルからディープで素晴らしいキャッチを見せています。元々スロット向きの選手ですし4番手としてCBではなくS相手にしている事が活躍の理由だとは思いますがベテラン健在を印象付けるシーズンでした。
 
 1110ヤードを稼いだCurtisは完全にエースレシーバーとして定着しました、McNabbの荒れ球をキャッチする集中力は素晴らしく今後も活躍してくれるでしょう。NFL入りが遅かった事も有り来シーズン30歳になります、スピードがいつ落ちるかだけが気がかりです。
 レシーブ力に欠けるBrownですが契約はまだ6年残っていますしエースに成長してもらわなければなりません。McNabbに投げてもらうには完全フリーになる必要が有りますしルートランニングを磨く必要があります。
 スロットレシーバーとしては堅実さにかけるAvantはスピードアップよりも競り合いでの強さを伸ばすべきでしょう、手の届く範囲のボールをこぼすようではサードダウンで投げる事が出来ません。
 サイズとスピードのミスマッチを作る事が期待されるBaskettですし密集でLBを引き離すような動きが出来るようになれば3番手を奪還できるでしょう。L.JがFA流出した場合にはTEコンバートが有るかもしれません。
 マークが薄い状態ならばまだまだやれる事をアピールしたLewisは今後もスロットとSTでの働きが期待できます。3番手を奪う事は無いでしょうけれどもいざと言う時の飛び道具として仕事をしてくれるでしょう。

 
 Kevin Curtis 16試合出場 16試合先発
 パス 77レシーブ 1110ヤード 平均14.4ヤード 6TD
 Reggie Brown 16試合出場 16試合先発
 パス 61レシーブ 780ヤード 平均12.8ヤード 4TD
 ラン 5回 36ヤード 平均7.2ヤード
 Jason Avant 15試合出場 
 パス 23レシーブ 267ヤード 平均11.6 ヤード 2TD
 ラン 1回 1ヤード
 Hank Baskett 16試合出場
 パス 16レシーブ 142ヤード 平均8.9ヤード 1TD
 Greg Lewis 15試合出場
 パス 13レシーブ 265ヤード 平均20.4ヤード 3TD