イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

2007シーズンを振り返る RB

2008-01-13 21:09:20 | イーグルス
 明け方からと言うのにほぼ満員の中いつものメンバーと割高のクアーズライトを飲む会に参加してきました。

 ATLのGMはNEのスカウト部長に決まり、Tom Heckertの流出はなくなりました。次のドラフトを考えれば今引き抜かれる訳にはいきません、ただGMとしての権限を制限されていると言う意味ではいつ完全な権限を持つGMとして引き抜かれるか分からないと、後任を考えておく必要が有る事がはっきりした事は有益な筈です。


 エースはBrian Westbrookで決まっていますが、2番手を契約延長したCorrell Buckhalterにするのか、ドラフト3巡ルーキーTony Huntにするのか、またはハワイの怪人Nate Ilaoaを抜擢するのかはキャンプからプレシーズンゲームでの動きを見て決める流動的な布陣になりました。結果としてHuntはスピード不足でショートヤード要員として起用される事になり、Buckhalterが2番手を守りました、おばさんパーマが印象的だったIlaoaはカットされています。
 FBは契約最終年度になるThomas Tapehと2年目のJason Davisの争いになりました。2006年のキャンプでも好勝負を演じた2人でしたが、プレシーズンゲーム中にDavisが膝を怪我してTapehが生き残る事になりました。

 Westbrookは去年後半から引き続き1試合20キャリーを守り続け100ヤードゲームを6回記録します、シーズン序盤は膝痛に悩まされ1試合欠場する事も有りましたが1シーズン働き続けました。90回のレシーブでスクリーンパスだけでなくワイドアウトにセットするなどディフェンスをかく乱し続けます。ハンドオフの力強さが増した事でサイドライン際でヤードを稼ぐ事が出来るようになり、インサイドランでも小さい体を活かした普通は入れないような小さいホールにでも入り込む事でヤードを増やしました。抜群のストップアンドランで1対1でタックルミスを量産しましたが、トップスピードと言う意味では落ち始めている気がします。
 Buckhalterは2番手扱いでしたが、Westbrookが欠場した試合以外では1試合3キャリー程度しか使ってもらえず、リターナーとしてシーズンを終えました。オフタックルへのランで一旦スクリメージを突破すれば20ヤード程度のロングゲインを奪う事も多かったのですが、ロスに終わる事も多くパワーランナーとしての起用には答えられませんでした。唯一スターターで出た試合では100ヤードを突破していますし、使えば結果は出せる筈です。
 地元のペンステート出身で期待されたHuntですが、トップスピード・加速力共にNFLのレベルではなく1ヤード要員としても成功率は低くシーズン後半はアクティブにならない試合が続く事になります。
 チーム唯一のFBとして16試合に出場したTapehですがランブロッカーとしてはパワー不足、レシーバー・ボールキャリアーとしてはスピード不足でプレイタイムはかなり制限されています。Westbrookのスピードに付いて行けるFBを探す方が難しいので仕方が無いのですが、Westbrookの個人技に頼り続ける事になります。

 Westbrookはオールプロにも選出されNFLベストのRBと評価されるだけのシーズンを過ごしました。インサイドアウトサイドのラン、パスレシーブとRBに要求される事全てをこなせる素晴らしい選手になりました、ランではリーグ3位、ランパス合計ではリーグ1位の成績を残しています。
 Buckhalterは使ってもらえれば成績を残せるのですが、イージーなキャッチミスなども多くボールを渡してもらえませでした。若手の成長次第ではチームを追われる事になるかもしれません。
 ショートヤードでしか使われず、実績を残す事が出来なかったHuntはスピードアップして万能型になるのか、パワーアップしてショートヤード専門に特化するのかをこのオフシーズン考えなければなりません。
 Tapehはルーキー時の契約が切れてUFAになります、他チームが欲しがるような事は無いでしょうし1年契約で再契約するのではないかと考えます。
 Davisは2年契約延長しました、Tapehを追い抜いてポジションを奪う事を期待されていますが、怪我が多く2シーズン連続でIR入りしています。

 Brian Westbrook 15試合出場 15試合先発
 ラン278回 1333ヤード 平均4.8ヤード 7TD
 パス90回 771ヤード 平均8.6ヤード 5TD
 Correll Buckhalter 14試合出場 1試合先発
 ラン62回 313ヤード 平均5.0ヤード 4TD
 パス12回 87ヤード 平均7.3ヤード
 Tony Hunt 8試合出場
 ラン10回 16ヤード 平均1.6ヤード 1TD
 Thomas Tapeh 16試合出場
ラン5回 18ヤード 平均3.6ヤード
 パス8回 50ヤード 平均6.3ヤード

2007シーズンを振り返る QB

2008-01-12 11:00:51 | イーグルス
 GM Tom HeckertのATL入りの可能性が高くなっているようですが、それは少し置いておいて、ニュースの無い日は2007シーズンを振り返って行きたいと思います。

 2006シーズンに負った右膝ACL断絶から復帰のシーズンになったDonovan McNabbは手術時の予定よりも2-3ヶ月早いペースでリハビリを進めていました。McNabb主催のキャンプも例年通りに行われる等リハビリは順調と言われていたのですが、プレシーズンゲームにはほとんど出る事無く不安を残したままシーズンに突入しました。
 バックアップにはJeff Garciaを放出した結果A.J Feeleyが座りました、2006シーズン最終週に活躍した事で2番手に昇格しています。3番手には2巡指名ルーキーのKevin Kolbが入りました、即戦力と言うよりも未完の大器と言うタイプですし2007シーズンは勉強の年になると見られていました。

 シーズンが始まりましたがMcNabbはフットワークを失いロールアウトするプレイをほとんど使う事が出来ず、ポケット内でパスラッシュを避ける事すら出来ませんでした。その結果ロールアウトしながら時間を稼ぎつつロングパスを狙う得意のパターンが使えず、元々ショートパスが不得手な為にラッシュが来る前にショートパスで逃げる事が出来ない事もありサックを浴び続ける事になります。同時にシーズン序盤L.J Smithを怪我で失っていた事もあり、ロングパスでディフェンスをストレッチしてショートゾーンにL.JとBrian Westbrookを走らせるパターンが崩れました。レッドゾーンまで攻め込んでもロールアウトからのパスが無い為に密度の濃くなったディフェンスを打ち破る事が出来ずにTDが取れない得点力不足にも悩まされ続けます。
 シーズン中盤McNabbが右手の指と足首の怪我でFeeleyが2試合出場する事になりました、テンポ良くショートパスを繋ぐWCOらしいプレイを見せMcNabbよりも良いのではないかと言われましたがゾーンカバーが読めない欠点も暴露してしまいMcNabbの復帰と共にスターターを降ろされます。
 2試合休憩した事でMcNabbは動きの良さを取り戻します、元々ACL手術時には10月頃の復帰と言われていましたから診断通りに完治したという事かもしれません。ロールアウトからのパスが出るようになり、スクランブルでLBを交わす動きが出来るようになるとオフェンスはテンポを取り戻します。ディープを見すぎる事から起こるサックは減らないのですが、シーズン序盤のような逃げたくても足が付いて行かない様な姿は見られなくなりました。

 McNabb放出論もFeeleyの好調で出ましたが、シーズン終盤のプレイを見れば2008シーズンもMcNabbを遣う事になるでしょう。Feeleyは良くも悪くもバックアップのQBである事を確認する事になりました。Kolbは勝敗が決まった後に少しプレイしましたがパスプレイでは連続サックを貰うだけに終わりNFLで通用するようになるにはもう少し時間が掛かるでしょう。


 Donovan McNabb 14試合出場 14試合先発 先発時は8勝6敗 
 パス 473回中291回成功61,5% 3324ヤード 19TD 7INT レーティング89,9
 ラン 50回 237ヤード 44サック
 A.J Feeley 3試合出場 2試合先発 先発時は0勝2敗
 パス 103回中59回成功57,3% 681ヤード 5TD 8INT レーティング61,2
 ラン 7回 23ヤード 3サック
 Kevin Kolb 1試合出場 
 パス 記録無し、2度のパスプレイは共にサック
 ラン 記録無し 2サック

Westbrook AP ALL PRO選出

2008-01-10 05:19:41 | イーグルス
 Brian WestbrookがAP ALL PROのファーストチームに選ばれました。1333ヤードのランはNFL3位、レシーブでも771ヤードを稼ぎRBで1位、合計2104ヤードでダントツの1位です、ラン1位のLaDainian Tomlinsonと共に選出されるのは当然の事でしょう。プロボウルではAdrian Petersonの後塵を拝しましたがオールプロで逆転した形です。
 2010年まで契約が有るWestbrookですが、今年のベースサラリーは1,5ミリオン、2008シーズンも2ミリオン前後の契約となっています。Westbrook側から契約の見直しを要求するのではないかと噂になっています、5年30ミリオンの契約延長をしていますので今後キャップヒットは増えていくのですがさすがにオールプロのサラリーとしては安すぎますしある程度の出費もやむを得ない状況です。

 
 Donovan McNabbが自らのブログで大規模な補強をしたNEが成功している、Eaglesももっと補強するべきだと書いたようです。言っている事は正しいのですが、今シーズンプレイオフに行けなかった最大の要因がMcNabbの不安定なプレイに有った事は明らかです。もちろん怪我人続出にも原因は有りますし、(自ら望んだ事ですが)膝の怪我が完治する前に実戦投入された事も考慮すべきだとは思いますけれど・・・。
 確かにT.OとJavon Kearseを補強した2004シーズンスーパーボウルに進出していますし、結果を求めるならばそれなりの出費が必要です。McNabbの言うとおり今シーズンのNEを見てもこの事は明らかです、しかし1ヤード届かずにリングを取り損なったTENのキャップ崩壊を見ればそうも言ってられないとする経営・GM側の意見も理解できます。
 2008年は重鎮Brian Dawkins,TRA,Jon Runyanにとって最後のシーズンになるであろう年です、今年を逃せばスーパーに出れるチームに再調整するのに時間が掛かるでしょう。そう言う点から見ればこのオフシーズンは後先考えずに補強をする必要が有りますし、これまで通りの長期展望を最優先したキャップコントロールをするようでは充実のNFC東地区を勝ち抜く事すら難しいでしょう。
 残念ですが、サインボーナスをばら撒く形でも良いから有能な選手を掻き集めて最後の勝負に出るだけの出費とキャップコントロールの放棄をするだけの度胸が有るとは思えません。例年通りの出るものは追わずのFA戦略に終始するのでしょう・・・・・。

取る気無いのに・・・

2008-01-09 08:23:40 | イーグルス
 GM Tom HeckertがATLのGM候補として面接を受けています、EaglesでもGMなのですが、Brad ChildlessのMIN HC就任時に引き抜かれる事を阻止する為に名目上GMになっただけで球団社長のJon Banner、HC Andy Reidが人事面で大きな権限を持ち続けています。そう言う意味でGMとしての権限を全て使える様になるであろうATLへの転進に興味が有るのかもしれません。ただ、今のATLのチーム状況を考えると移籍するとは思えません、ATLからのオファーを利用してEagles内部での権限強化を図る為の面接ではないかと私は考えます。
 
 もう1人、STコーディネイターからDBコーチに転進したJohn HarbaughがBALのHC候補として面接をしています。先日UCLAのHC候補に名前が挙がったばかりのHarbaughですが元々ST上がりのHC自体聞いた事が有りませんし、本人もその事を意識してDBコーチにしてもらったという経緯を考えるとDBコーチ転進1年でHCとしてのオファーが来る事に違和感があります。HCは統率者でコーディネイターに戦術は任せれば良いと考えるのならばST出身でも問題は無いのでしょうけれども、いきなりNFLのHCになるような経歴の持ち主では無いような気がするのですが・・・。
 2007シーズンDBコーチは2人で担当していました、オールプロ2人を欠く事の多かったシーズンをなんとか乗り切ったと考えるのかニッケル・ダイムディフェンスが全く機能しなかったと評価するのかは微妙でしょうし、指導力を買われたとは考えにくいです。HCに就任する事は考えにくいのですが、今回面接を受けた事でHC補佐のような変な肩書きを付け加える事になるかもしれません、引き抜きを防ぐ為に肩書きを増やし権限の所在を複雑にしてしまうのは決して良い事ではないと思います。


 3人の選手と契約しています。2005年にルーキーFAとしてSTLに入り、その後GB,NOと渡り歩いた後に2006シーズンのプレイオフでEagles相手に活躍したWR Jamal Jonesと3年契約をしています。5-11 205ポンドのJonesはSTで良い働きが出来る選手のようです、まるっきり同じタイプにGreg Lewisが居る事とWRが余っている事を考えればこの契約も意味が分かりません。
 CINのルーキーFAで解雇された後にPSに入っていたDE/DT Xzavie Jacksonと2年契約をしています。6-2 280ポンドのJacksonはDarren HowardのようなパスラッシュDTとして起用する事を考えての契約延長でしょう。4番手以降のDTは層が薄く数打てば当たるような状態です、去年のドラフト時に興味が有った選手ですし4番手5番手として53人枠に入ってくれる事を期待します。
 ARIに2006年のルーキーFAとして加入し11試合に出場していたDE/FB A.J. Schableと2年契約をしています。FAからキャンプで活躍し53人枠に生き残りましたがほとんどがSTでのプレイだったようで、2007シーズンはキャンプでカットされています。DE,FB両方でプレイできるようですが、2006シーズン開幕時のデータだと6-2 285ポンドのようですしFBとしての獲得ならばランブロック強化を狙ったものでしょう。

 
 2007年の5巡指名で終盤スターターとして出場しているBrent Celekが右肩の手術をしました、最終戦にも出ていましたし大きな怪我ではないようです。L.J Smithの再契約によってはスターターを維持する事になるかもしれませんし、怪我を治療しておくのは良いことでしょう。

Akersの衰え

2008-01-08 08:26:07 | イーグルス
 3度のプロボウル出場を誇るDavid Akersですが、来シーズンチームに居るかどうかは微妙な状態です。

 別に解雇の噂が有る訳では無いのですが、2007シーズンの成績を見れば脚力が衰えてしまっている事は一目瞭然です。
 まず、キックオフの飛距離をNFL.COMで調べると61,8ヤードで22位の成績です、蹴った回数が少ない4人を抜かしたとしてもリーグ18位、タッチバックは僅か6回でシーズン終盤にはタッチバックが取れない試合が続いていると言うデータまでテロップで出る状況でした。2006シーズンも飛ばなくなった印象が有ったのですがそれでもリーグ6位の65,5ヤード飛ばしています、2007シーズンはキックオフの度に5ヤード近く損をし続けていた事になります。
 10月のSpecial Teams Player of the Monthに選ばれたりもしているのですが、39ヤードまでのFGを全て決める代わりに、40ヤード以上のFGは10回蹴って2回しか決めて居ません。3年前に腿の怪我をするまでは50ヤードまでオートマチックだった長距離砲も今では堅実だが飛距離の落ちたベテランと位置付けられる様になってしまっています。入れば逆転と言う場面で55ヤードのFGを2回あと10センチと言う所で外したりとまだ飛ばす事も出来るのでしょうけれど、結果として長距離は入らなくなってしまっています。
 2年前までは90%近くを決めてNFL史上1位のFG成功率を誇っていたのですが、40ヤード以上を外し続けた為に2007シーズンのFG成功率は75%にまで落ちてしまいました。リーグでも最高給取りの(多分リーグ2位か3位の筈です)2ミリオン近くを貰っている選手の成績ではありません。
 腿の怪我さえ治ればまた飛距離を取り戻せると期待していたのですが、腿の怪我と言うよりも年齢的に落ち込んできたのかと思わせるシーズンになりました。Akers自身がそうであったように若い長距離砲の挑戦を2008シーズンは受ける事になります、ドラフトでのK指名が有ってもおかしくありません。もちろん、プレイオフでの経験やここ一番での集中力を考えればAkersをカットする事は考えにくいのですが、Eagles史上1位のKにも最期の時は迫っています。