契約内容

　Evan Mathisの契約内容が出ました、サインボーナスが5ミリオン、ベースサラリーは今年が1ミリオン、その後2ミリオン5ミリオン5.5ミリオンで最終2016年（36歳）6ミリオンです。来年の3月に1ミリオンのロスターボーナスが予定されています。
　2年で9ミリオン（3年目にカットした場合3ミリオンのゴーストが出ます）の契約+アルファといった感じでしょうか。年齢を考えても悪くない内容だと思います。

　トレードで加入したDemeco Ryansの契約内容はサインボーナスとかはHOU持ちなのでベースサラリーのみの負担です。今年が6ミリオン、来年が6.6ミリオン、2014,15年が共に6.8ミリオンと成っています。4年後でも31歳、怪我が無ければ4年MLBとして使える内容でしょう。7ミリオンに見合う仕事をし続けてくれる事を期待します。

　Mike Gibsonはほぼミニマムに近い0.6ミリオンでサインボーナスは計上されていません。いくらなんでもボーナス無しは考えにくいですから、調査ミスの可能性もあります（単年契約で拾ってやった、と言う形なら分かるのですけれど、FA戦線開幕直後にそういう形の契約はしないと思うのです）

　CLEから加入したSteve Vallosはベテランミニマムで支払うのは0,7ミリオン、キャップヒットは0.54ミリオンになります。

　残るサラリーキャップは11ミリオン、ドラフトしたルーキーに3ミリオン程度使うとして、8ミリオンでLeSean McCoyとDRCの契約延長は十分に出来ます（契約延長なので、今年のベースサラリーに大きな変動は無いでしょう）
　

　LBに一本芯が通った事で残る補強ポイントはSのスターターのグレードアップ、RBの2番手、FBのスターター（基本3WRなので重要では無いです）WRの4番手、OT3番手、DTの3番手、WLBのグレードアップとなります。S以外は緊急事項ではなく、FA戦線が落ち着いた後でもドラフト後でも手当てが可能な程度と考えます。
　これ以上の移動は無くドラフトを迎えるのではないかと予想します。1,2,2,3巡と持っている上位指名権でRB,OL,DT,Sを取ってくれればバランスの良いチームが出来上がるでしょう。今回のRyans獲得は本当に大きなプラスに成るはずです。

DeMeco Ryans加入

　LB補強は意外な形でやってきました。

　HOUの元プロボウルLB　DeMeco Ryansをドラフト4巡（TBから貰ったほう）と3巡の入れ替えで手に入れました。

　Ryansは2006年2巡指名でHOUに入団し、その時のディフェンスのルーキーオブザイヤーに選ばれる活躍をします。翌2007年09年と2度プロボウルにも選ばれました。2010年に6年48ミリオンの契約延長をしていますが、HOUの3-4移行と2010年のアキレス腱の怪我で成績が落ちていました。

　6-1 247ポンドで27歳、アキレス腱の怪我でIR入りした2010年以外は全試合スターターで出場しています。問題は16試合出場して100タックルに届かなかった去年の動きの評価です。Brian Cushingの引き立て役として潰れる事が増えたように見えた記憶が有るので、動きの質が落ちて数字が下がったのか役割分担的に仕方が無かったのかはちょっと分かりません。
　今回はトレードなので、フィジカルチェック済みかこれからチェックをして不良品なら返品となるでしょう。当然、アキレス腱は入念に見るでしょうし、大きな問題は無いと思います。
　
　サインボーナスをHOUに払って貰っての獲得ですが、今年と来年で12ミリオンを支払う事になっているようです（こう言う書き方の時は大概2014年に大きなロスターボーナスが有るものです）年6ミリオンで2年使って、その後の事はその時考えれば良いですし、4巡を1個ならばFAで同じ程度の金額を積むよりも良いでしょうし、ドラフトで当てるギャンブルを避けたのは賢明です。
　
　これで、MLBにRyansが入り、Jamar ChaneyがSLBに移動、WLBをMoise Fokou,Brian Rolle,Casey MatthewsにAkeem Jordanで争う事になります。欲を言えばもう1枚OLB強化したいですけれど、後は若手が伸びてくるのを祈るしかないです。

　LB問題が堅実な形で解決しました、これでSの手当てが出来れば去年よりもバランスの良い形で勝負が出来るでしょう。

気が付けば3人しか残ってない

　CLEからFAだったG/C Steve Vallosが1年契約で加入しました。2008年7巡指名でSEAに入団し、2年間で7試合にスターターで出場しています。2010年からCLEに移籍しますが、2年で1試合のみの出場でした。6-3 312ポンドと平均的サイズです、キャリアを見ても中堅と言うよりPSクラスでしょう。Jamaal Jacksonを放出した事で手薄のCの補充でDallas ReynoldsとバックアップCを争う事になります。（デプスチャート作っていた時にReynoldsを完全に忘れてました。

　他にも数人、PSクラスの若手が居るので、ここでまとめてしまいましょう。

　D.J. Jonesは6-5 310ポンドのOTで去年ルーキーFAとしてMIAに入団、シーズン途中からBALのPSに入っていました。
　Zane Taylorも去年のルーキーFAでNYJに入団、カット後にTBのPSに居ました。6-2 309ポンドのCです。
　2人ともルーキーFAからPS組ですし、練習要員程度でしょう。Muddシステムに合えばJason Kelceのような抜擢が有るかもしれません。


　OL全員をチェックし終わって、チームに2年以上居る（Muddが来る前から居る）OLがJason Peters,Todd HerremansにReynoldsの3人しか居ない事に気が付きました。やるとは思ったのですけれど、1シーズンでほぼ全員入れ替えてしまいました。スターターは固定ですし、問題はないと思いますが、Muddが引退したらOLどうなるのでしょうね・・・1974年にSDでNFLコーチを始め40年近いキャリアが有るので同じシステムの弟子は居るとは思いますけれど元には戻せない（カスのOLコーチ復帰は出来ない）ですね。

Mathisと5年契約

　FAだったEvan Mathisと5年25ミリオンで合意したとニュースが入りました。
　
　Mathisは2005年の3巡指名でCARに入団し、2年目にスターターに昇格しますが翌年怪我で解雇され、MIAを経てCINに移籍。CINではバックアップのG/Tとして過ごしていました。
　去年1年契約で入団し、Howard MuddシステムとJason Petersとのコンビにピタリとはまりプロボウル級と言われる活躍をしています（個人的にはそこまで良かったとは思えないのですけれど）FA市場でも怪我の多さとこれまで7年間で2年しかフル出場していない事、30歳の年齢から5年の長期契約になるとは思っていませんでした。
　TB-NO-BALとプロボウル級OG移籍の玉突き現象でMathisの値段が上がったのは仕方が無いですし、5年25ミリオンでも7ミリオン保障、と言う事はサインボーナス6ミリオンで今年のベースが1ミリオン程度でしょう。契約内容が出た時、それほど高額ではない3年契約の内容になるのではないかと考えています。

　これでOLは去年と同じスターターでシーズンに臨む事ができます。Mathis個人の能力以上に、Petersとのコンビブロック（MathisがDEを拾ってPetersはダウンフィールドに走りこむランプレイ）は強力ですし、2年目のJason KelceとDanny Watkinsが成長する事を考えると去年より上のOLになる事は疑いありません。
　
　昨日書いたデプスチャート上での最大の穴が埋まりました。上記した推測のサインボーナス6ミリオンベース1ミリオンで有るならば、キャップヒットは2.2ミリオンです。あと20ミリオン前後キャップが残りますし、大物LBに投資する準備は整いました。
　再契約と契約延長に終始する今年のFA戦線、コンセプトが去年大量補強をしたチームを2年計画で熟成させる。に有るはずです。FBは誰を取るにせよ安価でしょうし、去年と同じチームで2年目を迎える事になります。

昨日の暫定デプスチャートにLG 4　Evan Mathisと入れときましょうか

暫定デプスチャート

　冷たい雨が降っていて出掛ける気が起きないのでデプスチャートでも作ってみましょうか。数字は能力対応（5はプロボウル級、4は平均以上のスターター、3は平均から平均以下のスターター、2はバックアップ、1は人数あわせ程度）
　ちょっと、能力評価のところを変えて投稿し直してみました

QB　5　Michael Vick　　2　Mike Kafka　　3　Trent Edwards
RB　5　LeSean McCoy　　2　Dion Lewis
FB　2　Stanley Havili
WR　5　DeSean Jackson　　4　Jason Avant　　
WR　4　Jeremy Maclin　　2　Riley Cooper　　2　Chad Hall
TE　3　Brent Celek　　2　Clay Harbor
LT　5　Jason Peters
LG　4　Evan Mathis　　2　Jullian Vanderveide
C 　3　Jason Keice　　
RG　3　Danny Watkins　　2　Mike Gibson
RT　4　Todd Herremans　　

RE　5　Trent Cole　　3　Darryl Tapp
DT　4　Mike Patterson　　3　Antonio Dixon
DT　4　Kullen Jenkins　　1　Cedric Thornton
LE　5　Jason Babin　　2　Brandon Graham　　2　Phillip Hunt
WLB　2　Brian Rolle　　2　Casey Matthews
MLB　3　Jamar Chaney　　1　Greg Lloyd
SLB　3　Moise Fokou　　2　Akeem Jordan
CB　5　Asante Samuel　　4　Dominique Rodgers-Cromartie
CB　5　Nnamdi Asomugha　　3　Joselio Hanson　　1　Curtis Marsh
SS　3　Kurt Coleman　　2　Jaiquawn Jarrett
FS　2　Nate Allen
K 　3　Alex Henery
P 　2　Chas Henry
LS　4　Jon Dorenbos
KR　3　Mardy Gilyard　　3　Jeremy Maclin
PR　5　DeSean Jackson　　3　Chad Hall

　他にもPS級の若手が数人いますが、戦力になるのはここら辺まででしょう。
　スターターが居ないのはLG（Evan Mathis UFA）FB（Owen Schmitt　UFA）OLB（数は居るんだけど）FS（AllenもJarrettも微妙）と言ったところでしょう。ルーキーFAから拾った2年目HenryのPも出来るなら手当てをしたいです。
　RBの2番手、WRの4番手、OLの7-8番手、DT3番手辺りも手薄です。契約延長ばかりしていないで、穴埋め作業にも取り掛かってもらいましょう。

*FAで再契約したEvan Mathisを追加しました*