イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

McCoyに追いつくディフェンスなし

2013-09-10 18:19:00 | イーグルス
 2013シーズンの開幕戦になる@WAS戦。33-27で勝ちました。Chip Kellyのリードオプションが面白いように相手を混乱させ、仕掛けたポイントでしっかりビックプレイを成功させました。

 オフェンスは完璧ですね、LeSean McCoyに持たせればそれだけで上手くいく形が出来上がりました。もちろん、ランだけでなくWRへのスクリーンなど裏表のプレイを織り交ぜたプレイコールと、Michael Vickがぷrシーズンではあまり見せなかったクイックテンポでディフェンスの混乱を誘ったことなどもMcCoyの個人記録まであと1ヤードの184ヤードの記録を助けています。
 Vickは最初のフラットパスからのリターンTDや相変わらずの頭から突っ込むスクランブルもやっていますけれど、クイックテンポを指揮した事、Chipが作ったシナリオに乗ってパスをデリバリー出来る事を見せました。デザインドローも良い形を作りましたし、的を絞らせないChip流オフェンスを一通りこなしてくれました。
 Lane Johnsonは対面がBrian Orakpoではありましたが、ルーキーらしいミスが結構ありました。身体能力は高いのですが、まだ経験不足ですし甘さも見えます。これはミスをしながら学んでいくしかないでしょう。
 DeSean Jacksonも良いプレイを見せました。スクリーンからのランも破壊力がありますし、CBとの1対1にも勝利しています。パスが逸れましたが、TDぎりぎりの足を残して取りに行く姿勢を見ればやる気のある良い時のDeSeanなのは明白です。

 Chipに変わっての変化ですが、プレイが壊れた時にフリーで動けるようになっています。Donovan McNabb時代は2度3度とカットして動いていた(伝説の14秒逃げ回ってのパスなど)のですけれど、最近はプレイが壊れるとそのまま棒立ちになるレシーバーが多かったのですよね。良い方に見れば決まったレシーバーがパスを取ったらブロックできる位置に居る、と言うことなのですけど。
 いくつかフリールートへのパスが行っていました。逃げながらのパスは一番近いレシーバーにマークが付いていようが全力投球するだけだったVickを信頼するのが正しいかは今後の検証課題ですけれど、余裕のある逃げ方の時にレシーバーが動いてあげるのは良い変化です。

 また、いくつかのTDプレイは狙いすました一撃と感じるものがありました。ピストル体型がメインのところを1st10で普通のIでセットしてプレイアクションから完全にDBの足が止まっていたTDパス。Riley Cooperをちょっとモーションさせるなど芸の細かいミスリードを誘うプレイコールでした。
 McCoyの独走も右でWR2枚のバブルスクリーン、左にもフェイクをかましておいてのハンドオフ、ど真ん中誰も居ない状況を作り上げました。しつこく左右に振り続けてからのど真ん中、しかも左右に丁寧なフェイクまで入れてやられたらディフェンスの出足が止まるのも当然です。
 開幕戦から手の打ち出し過ぎの印象もありますけれど、対策されたらその上を行けばいいじゃないか。と言う感じの余裕だと受け取っておきます。


 ディフェンスも前に前にプレッシャーを掛けて膝が本調子ではないRGⅢを追いかけました。プレシーズン崩されたDL3人に対してダブルチームでこじ開けるプレイが少なかったのはWAS側の戦略として疑問です。ソーンではなくマンで押してくるチームとの対戦ではダブルチームを受ける事になるでしょうし、その時に真価が問われます。
 Trent Coleが相変わらずスロットに入るWRやTEの対面に居るのは本当にやめて頂きたい・・・途中からSや足の速いMychel KendricksがフォローしていましたがColeにカバーは無理です。パスラッシュではサックまでは届かなくなっていますね、ランサポート頑張っていますし、インサイドブリッツを多く使うならランサポート型OLBとして機能していくでしょう。
 Kendricksが本当に良い動きを1試合続けました。ブリッツにパスカバー、柔軟に動けるようになりました。これはDLの踏ん張りが一因でしょうし、LBグループのサポートでKendricksをフリーにさせようとするシステムの意図を感じます。
 問題はCB陣ですね、Bradley Fletcherは何度かフリーを作られ(序盤特に落球に助けられました)後半脳震盪?で休む事が増えています。WASはそれほどでもないのですけれど、エースWRと対戦するLCBとしては能力的な見劣りがします。
 そして、Fletcherが居ない時に入ってきたJordan Poyerはちょっと外守るのは厳しいです。熟練のSantana Mossが相手なのでルーキーでは難しいでしょうけれど、簡単にやられました。
 反対側のCary WilliamsがダイビングINTや終盤危ない場面での素晴らしいカバーを見せたのは朗報です。この選手はレシーバーとの距離感が他の選手とはちょっと違うのでしょう。見てて違和感を感じるのですが、カバーはしているのでCaryの距離なのでしょう。
 INT未遂王Brandon BoykinがついにINTを決めました。が、終盤のカバーでは悪いBoykinが出ました。サイズ不足はありますけれど、案外アウトサイドで使うと良いのかもしれません。
 スターターのCBが1枚足りないのは戦前から分かっていましたが、Fletcherがこの程度だとするとシーズン全般に渡って致命的な欠陥になるかもしれません。1000ヤードを超えるようなWRと当たった時にダブルチームの負担を背負い続ける事になる危険を感じます。

 前半の大量リードで後半セカンドチームを試したような場面も有りましたし、進まれても時間を使わせる展開では有りました。が、締めるべきところでも締められなかった部分も有りましたし、ディフェンスはまだ評価を出すには不安定です。もう少し見ましょう。


 Chipがオフェンスのテンポが速くてもオフェンスを継続すればタイムオブポゼッションで勝てる。と見栄を切りましたが、実際32分29秒とボールをキープしています。オフェンスとディフェンスならディフェンスの方が疲れますし、プレイが決まっているオフェンスのほうが楽なのは当然です。ですから、ドライブが続いて行けば行くほどスタミナでオフェンス有利になります。前半はディフェンスのWAS疲弊が見てとれました。
 ただ、リードして時間潰すようになると、当然アップテンポにはなりません。後半テンポを落としたこと+相手が慣れてきたことでオフェンスの快進撃が止まったのだとすると、後半の潰し方を工夫する必要が出てきます。

 あと、後半オフェンスが停滞した時、WAS側がVickをヒットする場面が連続しました。脅かす意味で当たってくるのは今後も続くでしょうし、速いテンポでプレイを続けるのはダメージの蓄積も多いわけです。VickはQBと言うポジションを考えて、出来る限りダメージが残らないようなプレイをする事を考えなければなりません。スライディングは諦めるとしても、外に出る時は出る、投げた後は身構える。ちょっとした気の使い方で怪我を減らす事は出来るはずです。この試合のような当て方していたら16試合持たないです。

 特にディフェンス面でいくつかの問題点は残りましたが、去年の地区優勝WAS相手にアウエイで勝利、これはまず喜びましょう。
 6勝10敗程度の予想が多いですけれど、もう少し上が狙える気がしています。

ColeとPetersが鍵になるでしょう

2013-09-09 18:16:00 | イーグルス
 2013シーズン開幕戦はマンデーナイトゲームの@WAS戦です。日本時間で朝8時30分からの試合ですが、急な仕事が無ければチャットに居るつもりです。

 ハンデは3.5点不利、アウエイですからほぼ互角の予想になっています。去年地区優勝と最下位で互角なのはRGⅢの怪我とChip Kellyへの期待込みですかね。

 オフェンスから見てみます。
 リードオプションがどの程度機能するのか、リードオプションの肝は外へのラン(RBでもQBキープでも)をどれくらい出せるかでしょう。そして、外を守られない為にあまり出なくてもインサイドへのランを混ぜ込む事になります。
 外へのランのキーマッチアップはJason PetersとBrian Orakpoの左側になります。ここが破られるとVickのボールキープやロールアウトも効果半減ですし、1対1で勝つか負けるか、James CaseyらTE陣のフォローが必要か等が重要になります。
 LeSean McCoyの左へのランと個人技のカウンター、Vickの左ロールからのランパス、そして、リードオプションでのVickのハンドオフフェイクからの右へのラン。この4つを使い分ける事になります。左側へのプレイを出す為にRGの後ろに付いていくインサイドのランを使う事になります。Brian Westbrookのようなインサイドでの強さが有ると良いのですけれど、McCoyはそこまでインサイドを抜ける能力が無いです。プレシーズン平均ランヤードは低いのはインサイドが1ヤード2ヤードに抑えられた為、ここで抜けてくれるようだとオフェンスはかなり楽になるはずです。
 WR-CB、TE-Sのマッチアップはやや有利でしょう。Orakpoを後ろに向かせるようなTEの使い方をする事を期待します。


 やはり、苦しくなるのはディフェンス側です。
 3-4OLBとしてコンバートに苦戦中のTrent ColeがTrent Williamsに勝つのは厳しいでしょう。同時にTE Fred Davisを抑える為にConner Barwinを当てるとなるとパスラッシュ不全を起こす可能性が高くなります。
 Mychel KendricksをRGに付ける事が出来れば スクランブルを抑える事が出来るでしょう。しかし、Alfred Morrisを抑える任務は放棄できません。DeMeco Ryansと2人でMorrisを止めに行ってなんとか止まるかどうかと言う所だと思います。
 幸いWR-CBのマッチアップと言う点では致命的な事にはならないでしょう。ここで手を抜けるならばTEとラン対策にSを一人回せます。案外勝敗を分けるのはWRとCBが1対1で付けるかになるかもしれません。

 3.5点のハンデ以上に厳しいと思って書き始めたのですけれど、勝ち目は十分にあるような気がしてきました。2TEや3WRの時にColeをパスカバーに使うようなバカな事をしない、WRを1対1である程度抑える。これが出来るならランを止まるでしょう。
 そうなればプレシーズン好調のオフェンスはある程度やってくれるでしょうし取られた分だけ取るオフェンス型の試合が出来るはずです。


 開幕戦でどれだけChipの形、2013年の形を出せるのか、HC交代で熟練度では劣りますがタレントが劣るとは思いません、この試合勝てれば期待できるシーズンになるでしょう。

DBのタレント不足

2013-09-07 09:22:00 | イーグルス
 Chip Kellyが自ら率いるオフェンスは新生Eaglesの目指すところが見えてきました。対照的にBilly Davisが率いるディフェンスはまだ形が出来ていません。SF,ARIで4年間DC経験を持つDavisですし、4-3と3-4の入れ替えは下手じゃないはずなのですけれどねえ。

NT スターター Issac Sopoaga
バックアップ Bennie Logan
 SFからFAで引っ張ってきたSopoagaをNTに据えました。ダブルチームを受け止める絶対的なパワーをDavisのNTには必要としないのでしょうか。
 30歳を超えたSopoagaですが、DavisとはSF時代4年間一緒でした。プレシーズンゲーム見て崩される場面が見えるのは気になります。出足が落ちているのかもしれません。
 4-3DTで3-4だとDE向きに見られていたルーキーLoganがNTのバックアップに入りました。セカンドチームでも圧倒的パワーと言うわけに行きません。パスラッシュNTシステムだと面白そうですけど、今のところそういうシステムには見えません。

DE スターター Fletcher Cox  Cedrick Thornton
バックアップ Clifton Geathers  Damion Square  Vinny Curry
 サイズとしては4-3DTが多くランストップ型に見えるのですが、実際は2ギャップコントロールよりも1ギャップを割るパスラッシャーが揃います。悪い事ではないですが、ダブルチームを受け止める腰の強さが必要です。
 REのスターターCoxは無難にDEコンバートに成功しました。サックを取るような加速は無いですけれど、ランをタックルし、OLを割ってQBを追いかけ、ダブルチームを潰れて受け止める。なんでも平均点以上にやる選手になってくれそうです。
 LEのスターターはThornton、カレッジ時代3-4DEだったので慣れたポジションに戻ります。フットワークが良く、QBにまで届く足を持ちますが、310ポンドの割りに線が細くダブルチームでは崩されます。
 LEのバックアップGeathers、6-8の巨漢なのですが、筋力が低いのかいつも引きずられている印象です。出足が有ればサイズで圧倒出来るのでしょうけれど・・・
 ルーキーFAから生き残ったSquareはサイズが無い代わりに重心が低いイメージです。サードチームではNTでしたし、バルクアップした時にNTとして機能する可能性を感じます。
 20ポンドくらい増やしたらしいCurry、元々押し込み型だったのですけれど、さらにじりじり押すスタイルになりました。4-3パスラッシュDTとして面白い仕事をしてくれるでしょう。


OLB スターター Trent Cole  Conner Barwin
バックアップ Brandon Graham
 4-3DEからのコンバートを3人揃えました(BarwinはHOU時代にコンバート)ARI時代のDavisもDEを並べています(SF時代はTEカバーのスペシャリストJulian Petersonが元々チームに居ました)
 必死にパスカバーに下がる姿が涙を誘う重鎮Cole、どう考えてもパスラッシュで使うべき人材、ポジションです。プレシーズンはカバーも出来るアピールしてるだけで本番は前を向くはず。
 HOUから来たBarwinはラッシュとカバー両方出来るところを見せています。DBが良くなってTEのカバーから外してあげれるともっと良いプレイを見せてくれるはずなのですが・・・
 3年目でやっとスターターに昇格した元1巡Grahamですが、またバックアップに降格となりました。4-3DEで良いプレイを見せていただけにシステム変更は残念です。プレシーズン見ていて体調管理を怠っているように見えます、腐っても良い事ないのに。

 
ILB スターター DeMeco Ryans  Mychel Kendricks
バックアップ Najee Goode  Jake Knott  Casey Matthews
 本来やや大きいDeMecoが前で潰れてKendricksが動き回るコンビなのでしょうけれど、出足の良いKendricksが前に居る時も有り、システムとしてコンビが組めていません。DLががっしり受け止める感じではないですからランディフェンスは苦戦するでしょう。
 HOU時代3-4経験が有るRyansですが、小型のKendricksを組むと潰れる方になります。HOU時代もこれで失敗していますし、高価な潰れ役は勿体無いです。
 Kendricksはカレッジ時代のポジションに戻って楽しそうに動いています。ちょっと自由に動きすぎにも見えますが、インサイドブリッツの名手と言われるようになる可能性が見えます。
 TBをカットされてやってきたGoode、某所のデータだとカットされたLBでベストの数値(タックル数やタックルに対する喪失ヤードなど)を出したようです。4週目のWAS-TB見ました、動きは軽くILBとしてブリッツもパスカバーもランストップも出来そうです。悪くない選手だと思います。
 ルーキーFAのKnottですが、怪我がなければドラフトされてもおかしくない評価でした。3-4ILB向きの体格ですし、ランストップで仕事が出来ると期待します。
 ニッケルLBを担うはずのMatthewsですが、RBとの間合いの取り方が下手過ぎて見てられません。飛び込めばカットされる、待てば飲み込まれる、センスとか感覚的な結果があるような気がします。


CB スターター Bradley Fletcher  Cary Williams  Brandon Boykin
バックアップ Brandon Hughes  Shaun Praler  Jordan Poyer
 ほぼ全員入れ替えのCB陣、ゾーン主体かと思われましたが、結構マンカバーで付いてますね。エースと対峙するFletcherの能力不足が気がかりです。
 LCBを任されるFletcherはSTL時代ACLやる前にスターターだった事が有りますが、去年はCB4番手。いきなりスターター抜擢はギャンブルが過ぎた印象のプレシーズンでした。
 RCBはBALでもスターターだったCary、短気なお馬鹿パワー型CBです。ぴったりマークするよりも、取られても抜かせない系でしょう。その割にソーンカバーでルーズだったり良く分からない選手です。
 ニッケルに落ち着いたBoykinsですが、Fletcherの出来次第ではスターター昇格があるかもしれません。基本的にはニッケルに置いておきたいです、小柄な割りに横への動きがそれほど良くないのが気になります。
 消去法でダイムバックのHughes、STエース候補です。CBとしては手の使い過ぎとカットに付いていく反応の悪さが致命的でしょう。40ヤード4.46は一体なんだったのか・・・
 CINをカットされたPrater、動画見ていないのでなんとも言えないのですけれど、CINのCB陣で4番手5番手争いに負けた選手と見ると大きな期待は出来ませんね。
 7巡ルーキーPoyer、3巡候補だったのが7巡までスリップしましたが、スカウト達の目は間違っていなかったようです。スピード不足で去年INT8回でオールアメリカンに選ばれたような良い部分が全部消えています。

S スターター Nate Allen  Patrick Chung
バックアップ Earl Wolff  Colt Anderson  Kurt Coleman
NYGから引っ張ったKenny Phillipsが怪我でカット、Allenがスターターとなりました。SSとFSは右か左かの違いで、左右関係なくランサポートに上がっています。
 スターターをキープしたAllenですが、成長したと言う感じではないですね。プレイアクションに引っかからなければ運動能力が活きるのですけれど・・・
 NEから来たChungは3-4経験豊富なところを見せています。ランストップ型なのでFSからBOXに上がるランサポートも良いですし、NE時代狙われているイメージが有ったパスカバーも無難にこなしています。
 5巡ルーキーWolffがAllenの背後まで迫っています。正直足が速くて前への飛込みが良いだけで判断力に疑問を持つのですけれど、身体能力の高さは見えました。今年1年は経験を積む年でスターターにするには少し早いと思います。
 スペシャルチームエースのColtはプレシーズンでもまずいプレイが有りましたしST専用でしょう。それでも53人に残すだけの能力を持つファイターです。
 カットぎりぎりを生き残ったColeman、去年までチームで最も安定したSだったのが身体能力の低さからなのか5番手扱いになっています。3-4によくあるスリーディープではスピード不足なのでしょう。


 3-4に変えるには4-3向きの人材が多く、今年は試運転で来年更なる選手の入れ替えを予感させます。しかし、NFLで捨てて良いシーズンは有りません(責任者が解雇されます)DavisはSFとARIで4-3から3-4への転換をしてきましたし、両方を上手く使い分ける事で3-4への移行期間である2013シーズンを乗り越える事が求められています。
 DBの安定でOLBをパスラッシュに使うこと、DBが無理ならILBがせめてTEのカバーを担当することが必要です。そして、ILBをTEに付ける為にはDLがランディフェンスを頑張る事が必要になるでしょう。一個良くなれば劇的改善の可能性もありますけれど、今のDB陣が期待に沿うことはないでしょうねえ・・・


ST K Alex Henery
P Donnie Jones
LS Jon Dorenbos
 長距離は苦手のHeneryですが、安定感が落ちている印象です。衰えるには10年早いです。
 プロボウルは無いのにオールプロセカンドチーム2回のJones、長い間安定しなかったPに大物が入りました。
 脳震盪で心配されたDorenbosですけれど、開幕にまにあいました。


PS RB Matthew Tucker
 キャンプ開始時の身体検査に落ちましたが、プレシーズンではまずまずの動きを見せました。
WR Greg Salas
 NEのPSから引き抜き、今年は53人枠に残ると見ていたのですが惜しくもカット。実力はあります。
OL Michael Bamiro 
 6-8 330ポンドの巨漢、未完の大器枠
OL Isaac Remington 
 この間までDL、Oregon大出身
DL Brandon Bair
 OAKをカットされて加入、Oregon大出身
LB Travis Long
 高校時代TEのLB
S  Keelan Johnson
 MIAをカットされて加入
S  Trenton Robinson
 SFをカットされて加入

オフェンスは機能するでしょう

2013-09-06 06:59:00 | イーグルス
 ファイナルカット後の入れ替えも済み、PSも8人入りました。2013年の開幕戦は今のメンバーで迎えるのでしょう。

QB スターター Michael Vick
バックアップ Nick Foles  Matt Barkley
 春から同格扱いでスターター争いをしてきましたがプレシーズンゲーム2戦目が終わった時点でVickがスターターに指名されました。
 Vickの課題はプレイ前とプレイ中の状況判断でしょう。ブリッツが来るかどうか、ハンドオフをするかQBキープするべきか等、Vickにそれが無いのを見越してゴールライン前で決め打ちのギャンブルプレイ(頭が良いQBなら裏を突かれるようなプレイコール)を簡単に食らうのを今年も見るのは嫌なのですけれどね。
 Folesも良いプレイをしていますが、QBキープ時にトリックプレイをしないとスピード不足で通用しない面が見られます。足の速さは変えられません、ハンドオフフェイクからのパスを磨くなど走らない部分でアピールするしかないです。
 これまでのキャリアは常にスターター、NFL歴代でも最も試合で投げてプロ入りしたQBの一人であろうBarkley、投げるフォームも文句なし、悪い見方をすればこれ以上伸びないかもしれません。
 NFL最速のVickと鈍足バックアップ2人、QBツープラトンはやらないでVickで行くようです。怪我無く、ターンオーバー無く、これが出来ればVick復活が見れるかもしれません。

RB スターター LeSean McCoy
バックアップ Bryce Brown  Chris Polk
 ゾーンブロックとMcCoyのカウンターの相性が良いのは間違いありません。インサイドでもう少し強さが出れば良いのですけれどね。
 縦の切れ上がりが持ち味のBryce、大外を回るスピードとインサイドを抜ける2択攻撃がOL整備された今年は効きそうです。古典的なワンカットゾーンの思い切りが欲しいところです。
 今年は怪我無く来ているPolk、売りのパスキャッチで少しドロップが出ていますが横にスイングする動きにインサイド抜けてからパスを取るWCO仕込みのルートが良い組み合わせです。
 3人の個性、3人がそれぞれ裏表のプレイを持つ事、Chipのランオフェンスを表現することが出来るタレントが揃いました。

WR スターター DeSean Jackson  Riley Cooper
バックアップ Jason Avant  Damaris Johnson  Jeff Maehl
 怪我の前まで700ヤード、そのまま行けば1200ヤード程度の数字を残したはずです。契約更改した去年は集中したプレイでした。
 黒い白いのトラブルがどう影響するかまだ見えてないCooper、ファーストチームでやれるのかはまだ分かりません。たまーにターゲットになるくらいが丁度良い選手なんですよ・・・
 2TEセットでカットの危険とも言われていたAvant、スロット専用なのかワイドアウトでも使われるのかはCooperと競争になるのでしょう。サードダウン専用は勿体無いです。
 リターナーとして成長が見えるDamarisですが、レシーバーとしてはサイズ重視のChipシステムに合わないかもしれません。
 Chipのシステムを知るMaehiですが、トレードされて1試合だけですし何が出来るのかは分かりません。
 DeSean,Damarisのスピード、Cooper,Avantのパワー、左右で役割分担することになりそうです。CooperがT棒と組んでいた時のシステムで覚醒するのか、Jeremy Maclin不在をユニット全体でカバーする事がまずもっての目標になります。

TE/FB スターター Brent Celek  James Casey
バックアップ Zach Ertz  Emil Igwenagu
 Chipシステムに合わないように見えるCelek、ゾーンリードのTEはブロック難しいです。対面を取らずに行かせるプレイでそのあとどう動くのとか、慣れるまで時間掛かるかもしれません。
 Chipシステムの肝になり、モーションからルートに出たり人数のミスマッチからのランなど多彩な動きをすると思っていたのですが、案外出番が無いCasey・・・スイープ系のランが増えてくると面白いのですけれどね。
 ミドルゾーンでのミスマッチメーカーになるのが期待されるErtz、まだ動きが未熟ですし本格化には少し掛かりそうです。イージーなキャッチミスが多いのも悪い意味で評判通りです。
 Clay Harborを追い落としたIgwenagu、どこで使うんだろ・・・TE4番手を考えればSTでHarborより良かったと言う評価なのでしょう。
 Chipの2TE3TEシステムでどう使っていくのかが楽しみでもあり、やっぱりレシーバーとしてはTEよりWRが良い事を実感しつつもあります。OL全体と逆方向にHB1枚リード付けてのカウンターランとか見たいですけどね。

OL スターター Jason Peters  Evan Mathis
Jason Kelce  Todd Herremans  Lane Johnson
バックアップ Allen Barbre  Dennis Kelly
Matt Tobin  Jullan Vandervelde
 アキレス腱断絶で1年休んだPeters、練習再開後ハムの怪我で調整が遅れています。体作りが遅れているのは仕方が無いですが、練習での動きをChipは絶賛していましたし問題ないでしょう。
 怪我が多くて出世しなかったのに、怪我人が多発するなら無事生き残るようになったMathis。大きく振るゾーンはMathisの機動力が活きるシステムです。
 膝の怪我から復帰したKelceは後遺症を感じない動きを見せています。LBを拾いに行く動きの良さは健在ですが、パワー不足は改善する必要が有ります。
 RTからRGにコンバートされたHerremans、膝など怪我で調整が遅れています。LG時代パワー不足を努力で解消しましたが、RTではスピード不足が見えました。RGコンバートでスピード不足が目立たなくなるのかパワーー不足が目立つのか、最古参のベテランは岐路に立ちます。
 1巡4位指名のルーキーLane、ライバルKellyに打ち勝ってスターターを確保しています。とにかく速い、運動能力はPeters以上です。あとは対応力を含む経験を積む事が必要です。
 これまで6年間でスターター8試合だったBarbreですが、Peters不在の間LTのファーストチームで素晴らしい動きを見せています。G/Tの万能バックアップとして貢献してくれるでしょう。
 背中の怪我で大きく出遅れ2-3試合は欠場が決定しているKelly、やっと練習に復帰したようです。ルーキーだった去年怪我人の穴埋めで経験を積みました、怪我が完治すればG/Tのデプスを厚くしてくれるはずです。
 ルーキーFAから53人枠に残ったTobin,プレシーズン4試合目でも後半からの出場とサードチーム扱いだったのですが、ロスターに滑り込みました。今年はアクティブになる事無く終わるでしょう。
 Gとしてドラフトされ、放出と再契約を繰り返すVanderveldeですが、Cとしてロスター入りしています。C/G兼任3人によるバックアップ争いに勝った形ですが、Cとしてのスナップ・ブリッツアジャストの技術は低いです。
 G/Tのバックアップは層が厚く、BarbreとKelly2人ともスターターでプレイする事が出来るでしょう。逆にCは経験不足と言うかやった事が無いVanderveldeを残しました。Kelceにアクシデントが起こると致命的なダメージになります。


 オフェンス全体として、Chipのリードオプションをやる人材は揃ってますね。機動力があり、サイドラインまで走れるOL陣。スピードスターDeSeanとダウンフィールドブロックが出来るCooper、パスを取ってブロックが出来るTE。そして、個性的なRB3人。
 あとはVickがボールキープでのスピード以外のQBに必要なリーダーシップなどの精神頭脳面で成長を見せるだけ。放任主義のAndy Reidから常に成長しない選手は使わないと公言するChipに変わる事でVickがどう変わるのか。1巡1位指名から10年以上、全く頭脳面で成長しないように見える未完の才能にとって最後のチャンスになるのでしょう。

 プレシーズンゲームを見て、オフェンスは確実に機能するでしょう。クイックテンポでも簡単に3andOutにならなければディフェンスには負担を掛けない。Chipは大見得張りました。これを実証出来るのか、チームとしての大前提はこの点に尽きます。
 そういう意味で、良い時は良い、悪い時はまるで駄目のVickで良いのか?Folesがサードダウンクリア能力高いと言い切れないのも難しいのですけれど。

Roseman仕事しろ

2013-09-05 02:59:00 | イーグルス
 PS8人目にOAKをカットされていたDE Brandon Bairを獲得しました。またもやOregon大出身、OregonとBrandonを何人集めるつもりなのか・・・
 2011年のルーキーFAでKCに入り、2012年はOAKに移籍、共に試合出場は有りません。今年もOAKのキャンプに参加していましたが先週の1回目カットで解雇されていました。
 身長6-5 7/8で275ポンド、スカウティングコンバインで40ヤード4.92、ショートシャトル4.37、スリーコーン7.07、垂直飛び28インチ、幅跳び9フィート6インチ、ベンチプレス26回。40ヤードは平凡ですが、スリーコーンはこのサイズの選手の数字ではないです。
 DLがPSに一人も居ないのは気になっていましたが、若手揃いですし特に入れなくて良いかなと思っていたら入れました。はっきり言えば、DL崩壊中のOAKをカットされた選手ですし、あまり期待しない方が良いでしょう。

 PSも8人埋まりました。Sが2人入っていますが、CBが居ません。そうでなくても怪我人でたらおしまいの薄いポジションなのですけれど・・・
 そしてEmmanuel AchoはFAに残っています。先にPSに入れたTravis Longとの入れ替えは無いのですかね。Longもサードチームでしたが悪い動きではなかった印象ですし、育てると言う点でLongを選んだのでしょうか。


 開幕戦に向けて、最初の練習がありました。手首を怪我しているBrandon Hughesと背中を痛めているDennis Kellyは欠場決定のようです。ST要員とOLのバックアップですし、致命的なものではないです。


 Chip Kellyの記者会見からいくつか

 Patrick Chungとコンビを組むSはNate Allen、Earl Wolffが交代で入る事も有る。基本的にはこの3人+STエースColt Andersonがアクティブになるのでしょう。

 OLB4人目のChris McCoyカットで3人編成、怪我やローテーションで4人目が必要な時はVinny CurryかCasey MatthewsがOLBに入る予定のようです。3-4DEからCurryがパスラッシュで良いプレイを見せていましたが、元々切れるタイプではなく押し込み型ですしOLBから届きますかね?
 また、2TEに対処できずパスカバー重視にさせられてTrent Cole下げてMatthewsが多く出るようなら3-4やめて4-3に戻したほうが良いです。

 Brandon Boykinsはニッケル固定、James Caseyは開幕戦出場予定。
 RBなどのローテーションについてはスターターと言う事に大きな意味はない、常時入れ替えて使っていくと言う事です。RB3人、WR5人、TE4人、全員がアクティブになるのかは不明ですけれど、ミスマッチを探していくChipですしノーハドルなのに選手が次々に入れ替わる忙しいオフェンスをやるのでしょう。