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Folesは居るだろうけれど

2015-01-06 00:13:00 | イーグルス
 このブログでは、年度末は2月末、3月のFA解禁くらいで新年度と考えています。今年は2014シーズン、去年は2013シーズンです。


 Michael VickをFAで放出し(契約内容の見直しで2013年の単年契約になっていました)Mark Sanchezと単年契約しました。肩の怪我とメンタルエラーで2013年プレイしなかったSanchezからすればNick Folesのバックアップをしつつ肩の怪我から回復をアピールするリハビリを考えたのでしょう。

放出 
Michael Vick(NYJへ)

加入 
Mark Sanchez(NYJから、1年契約)


 Nick Foles 8試合出場 8試合先発 左鎖骨骨折で後半全休
パス 311回中186回成功 成功率59.8% QBレート81.4
2163ヤード パスプレイ平均7ヤード 13TD 10INT
ラン 16回68ヤード 平均4.3ヤード 4ファンブル3ロスト

 2012,13年と連続で中盤からVickの代役として出場、13年後半の大活躍でエースの座を奪いました。3年目の今年スターター待遇でキャンプに臨みました。若手QBのトップグループに定着する事を期待しましたけれど期待を裏切る平凡なプレイに終始しました。

 一番の違いは球速アップを狙ったのかフォームを2種類持った事でしょう。
 普段のふんわりボールと7ヤード10ヤードに対する直球(と言っても平均的なスピードですが)この球速アップのボールがとにかく大きく振りかぶって投げる点で問題でした。コントロールが落ち、Folesの良さでも有った逃げながらふんわり通す事が出来なくなってしまいました。
 これはゾーンを縫う職人Jason Avantからフィジカル重視のJardan Matthewsにスロットが入れ替わった事、DeSean JacksonからJeremy Maclinに入れ替わってディープへの引っ張り、その空いた右ショートのスペースへ右ロールしたFolesが投げるパターンが減少したからなのか、ランニングショットが決まらなくなったのは不振の第一要因を考えます。

 第二の問題点はポケットからのステップワークの改善に失敗した事。
 鈍足ポケットパサーが生きていくのに必要なロールアウトだけでなくステップアップして外から大回りしてくるパスラッシュを避けつつ前に出る動き。これに取り組んでいるのはプレシーズンから明白でした。
 しかし、出方が中途半端。完全にOLを後ろに置いてスクリメージぎりぎりで探すorそこからスクランブルで走る。ではなく、下がってくるCとGの直後に2-3歩だけ前に出てポケットの中で探す動き。6-6の高さを持つFolesなのでC/Gの後ろからでも見えるのでしょうけれど、結果押し込み型ラッシュに捕まる事が増えました。普通のステップアップならば捕まる事無い場面で横から後ろからを良く見ました。
 後ろに下がっての10ヤードロスするサックを受けないと言う意味では改善なのかもしれませんが、結局2-3歩前に出てからパスを通したイメージはなく、慌てて投げてINTの回数だけ増えた印象を持ちます。

 どちらも、QBコーチの指導方法の問題に見えます。特に、ステップアップでポケット内に居続ける(と言うよりも、Cの後ろに詰まる)動き、それ以上前に出ないのはコーチから一人で前に出るな。と指導されている印象を持ちます。
 シーズン後半、新システムに慣れてきたらそう言う制限を取り払って好きにさせる(または、修正していく)つもりだった可能性も有るのですけれど、それを見る前に怪我で戦列を離れました。

 さて、ルーキー時の4年契約の3年目が終わりました。去年の出来ならば、このオフに契約延長をするはずでしたが、今年のプレイを見る限りプロボウラーとしての待遇は出来ません。中堅スターターとしての契約でFolesが納得するのか?3-4年契約だとしても今年のプレイ振りでは不良債権化する可能性も低くないです。このまま4年目を見てから契約延長するかを判断する事になるのでしょう。


 Mark Sanchez 9試合出場 8試合先発
パス 309回中198回成功 成功率64.1% QBレート88.4
2418ヤード 平均7.8ヤード 14TD 11INT
ラン 34回 87ヤード 平均2.6ヤード 1TD 7ファンブル3ロスト

 2度AFC決勝までチームを率いた若手QBでしたが、T-Bow騒動に巻き込まれた上に肩の怪我で2013年に解雇、肩の怪我は治ったもののスターター待遇するチームは無くFolesのバックアップを選びました。
 Folesの怪我の後、数試合はFolesには無いスクランブルの足、ぎこちないステップのFolesと比べて軽快なステップアップからのショートパスと元エースQBの実力を見せました。しかし、少し対策されるとミスを続発するようになりました。サックを受ける時のボールの持ち方とか、中堅と言うべきキャリアを持っているとは思えないミスも多く、肩は治ってもメンタル面では問題を残しているように見えました。

 UFAになりますし、Folesを蹴落とせると判断しない限りは他チームでスターター待遇を狙うのでしょう。エースとして迎えるチームは無いでしょうけれど、若手とイーブンの競争をさせてくれるチームは有ると予想します。



 Matt Barkley 1試合出場
パス1回投げて成功無し ラン3回0ヤード

 CAR戦のみの出場でした。記憶に無いのですけれど、45対21での勝利ですし、ニーダウンx3でしたかね?その割には1回投げているのですけれど・・・

 スターターとして出場したプレシーズンの最終戦でもそれほど良いプレイだった記憶が有りません。若手の育成枠としての3番手ですが、これ以上伸びる要素はあまり無いように思えます。
 ルーキー契約中なので解雇する事はないでしょうけれど、2番手として計算するのは危険です。Folesが13年と同じプレイを続けて絶対的エースに成長していればバックアップで良かったのかもしれませんが、今のFolesには競争相手としての2番手が必要でしょう。



 G.J Kinny PSで1年過ごし再契約

 プレシーズンゲームではBarkleyよりも良いプレイにも見えました。ただ、サードチームかそれ以下かと言う差かもしれません。3番手争いをBarkleyと来年もするのでしょうけれど、元1巡候補のBarkleyと言うブランドはもう無いでしょうから来年のキャンプで良いプレイが出来れば3番手を勝ち取る可能性が出てきました。



現在の契約 
Nick Foles 4年契約の最終年度
Matt Barkley 4年契約の3年目
G.J Kinny 2年契約で再契約(多分)
Mark Sanchez 単年契約が終わりUFA

 Folesと契約延長するのか?Sanchezに代わる2番手は中堅を拾うのはルーキーを取りに行くのか。Chip Kellyが欲しいであろう快速のモバイルQBを取りに行くのか?
 ChipがNFLで2年やってFolesで行けると見るのか、足の無いQBのシステム的限界を感じたのか、オフの動きから推測するしかない部分です。Folesを解雇する事は無いでしょうけれど、Sanchezの代わりの2番手をどうするのか、そこからFolesの評価を判断し、2015年以降ののチームを考える事になります。

フロントで戦っている場合じゃないのに

2015-01-03 22:56:00 | イーグルス
 面倒くさいニュースが入ってきました。選手人事部長のTom Gambleが解雇され、Chip Kellyの人事面での発言力が増す事になったようです。
 GambleはSFのフロントから引き抜いた人材で、父親がEagles関係者と言う事で里帰り人事でした。Chipと親しかったGambleをHowie Rosemanが追い出した(去年のオフに他チームのGMとして引き抜きの話が有りましたから能力は有るのでしょうし、それゆえに先手を打ったのかもしれません)そして、Chipに選手人事権を握らせた。
 これ以上のフロント内部の話はわかりようが有りませんし、FAでの消極的な補強(失敗してもダメージの小さい中堅を集める)1巡指名Marcus Smithの失敗。の責任が誰に有るのか?もしかするとDeSean Jackson解雇もフロント内部の派閥争いが有ったのですかねえ・・・
 こう言うのをやってるチームは強くならないです。しかも、今年はChip就任時に取った中堅がUFAになったり、高額ベテランの対応などこのオフの選手人事は相当難しいですから人事面での意見対立が有るのは当然なのですけれど、排除と言う結果になるのはどうなのでしょう。



 APのALL-PROに4人セカンドチームに選ばれました。
 Jason Peters,Fletcher Cox,Connor Barwin,Darren SprolesでSprolesはリターナーとしての選出、Coxはこの手の選抜は初選出になります。
 2年前にEvan Mathisがプロボウルを逃してAPで選ばれてから知名度アップしましたし、Coxも注目されるようになると良いのですけれどね(来年契約最終年なので、妙に高くなってしまう可能性はありますけれど)



 PS10人中9人と再契約しました。普通の流れでしょう。プレイオフを逃した事で少し早く来年の人事に取り掛かれるメリットを活かして欲しい。と思った所でのフロント人事。これで良い方向に行くといいのですけれど、どうなりますか。

あけましておめでとうございます

2015-01-01 20:31:00 | イーグルス
 明けましておめでとうございます、プレイオフのNO戦スニーク止められない負けで始まり、アップテンポオフェンスの欠点が見えてきた終盤の敗戦で2014年は終わりました。
 それでも10勝6敗、例年ならプレイオフの成績は残しました。Chip Kellyが終盤の停滞をどう解消していくのか?QBどうする?CBどうする?と言うタレントの問題よりもDC Billy Davis留任(契約切れなので再契約を希望しているようです)Pat ShurmurのOAK HC面接(こちらも契約切れ)などコーチ陣の編成やコーチの思考の方が大きな比重を占めると感じています。


 中盤パスラッシュとパスカバーの修正に成功したように見えたのですが、終盤戦プレイオフ進出の強豪と戦うにあたってカバーの機能不全を露呈したDavisとの再契約が正しいのか?DBのタレント不足が問題の根本なのか、Nolan Carrollしか補充しないで2シーズン目に向かった判断を問題とするのか(これはGMなどにも責任は有るでしょう)個人的にはDavisは平凡であり(でも3回DCに就任するのですから、悪いDCではない)過去2回のDCが2年で解雇されている事からも更迭してしかるべき人材だと考えます。1年目の終盤良くなって、2年目期待されても2年目尻すぼみの時点で才能を使い果たした。そう言う判断を過去にもされている訳ですから。


 アップテンポでプレイ数自体が多いので致し方ないのですけれど、LeSean McCoyが2年連続で300キャリーを越えました。今年は例年と違いサイドラインで痛んでいる場面が少なかったように思えますけれど、耐久性の良い選手ではないですし250キャリー程度に抑えて欲しいものです(そう言うところを考えて、ゴールライン前の中央突破をChris Polkにやらせているのでしょうけどね)



 個人的なことですが、終盤一ヶ月に渡って更新中断となりました。GB戦の敗因分析をしていて(しかも、徹底的にやろうとし過ぎて)どうやってもパスチームには歯が立たない(結局そのままエースWRに蹂躙され続けました)そう言う判断と同時にモチベーションが低下した事。同時に仕事での負担増加で更新(ネタを考える時間のパターン)をする時間が取れなくなりました。
 毎日更新は今後も難しいかもしれません、試合前日、試合当日、木曜日くらいに分析、これくらいはやっていきたいのですが・・・
 オフシーズンも無理にネタを探して更新する事は無いと思います。閉鎖するような事は無いですし、今後もお付き合い宜しくお願いします。