煙にまかれて ~ 燻製&道楽記

春が来た・・・ ってか、いきなり初夏 (^^;)

豚ヒレハム

2008年03月29日 | ハム


 豚ヒレのハム。先週、国産のヒレが安く買えたので、仕込んでおきました。これは完全オリジナル・レシピです。(探したのに、どこにも載ってないので・・・ (T_T)) 今回が2回目の挑戦で、まだまだ試行錯誤中ですが、今回は結構美味くできました。
 肉の繊維にそって、手で細く裂いて味見。ジューシーな肉の美味さ、外側の胡椒の香り・ピリッ感、味にコントラストがあってGOOD! おつまみとしては赤ワインやウイスキーに合いそうです・・・と言ってる間に、家のかみさんが赤ワインのボトル持ってます。 (-_-;) オイオイ!
 豚ヒレは味がしっかりしているので、サラダのトッピングやサンドイッチにしても美味いと思います。 
 
============= 作り方 =============

1 下処理~その1 (詳細は「ベーコンその1」を参照して下さい)

 まずは、塩や香辛料がよく浸み込むように肉刺しを行います。今回はフォークを使いました。ヒレは柔らかいし、肉刺し器を使うと肉がボロボロになりそうだからです。(バラ肉にはいいのですが・・・)  右隣は、一緒に漬け込むりんごです。

2 塩漬け (詳細は「ベーコンその1」を参照して下さい)

 塩漬けは乾塩法。熟成期間は冷蔵庫で1週間ぐらいです。
《豚ヒレ肉1kg》
 粗塩30g、三温糖20g、黒胡椒2g、オールスパイス5g、セージ1gをよく混ぜて肉にすり込みます (写真のように、ビニール袋の中でやると、後片付けが楽です・・・)。   次に、りんご1/3、玉ねぎ1/3、にんにく大さじ1、白ワイン約30ccをビニール袋(2重)に入れ、できるだけ空気を抜いて口を縛ります。白ワインがなければ日本酒でもOKです。この後、やさしく揉みます。熟成期間中、1日1回は揉んでひっくり返しましょう。あまり力は入れずに、やさしくね!

3 塩抜き&脱水(風乾) (詳細は「ベーコンその1」を参照して下さい)

 流水で表面のスパイスや玉ねぎなどを洗い流し、洗い桶に溜めた水で軽く (肉の形を整える程度)揉み洗いし、1時間に1回くらい水を換えながら約2時間塩抜きします。 
 塩抜きが終わったら、キッチンペーパーでしっかりと水気をふき取り、ピチット・シートに包んで、冷蔵庫で約8~10時間(一晩)脱水(風乾)します。 (通常の風乾の場合、日陰・外気温20℃以下で、5~8時間くらい。)

4 下処理~その2

 脱水(風乾)したヒレ肉にオリーブ・オイルを塗り、ペッパーミルで胡椒(黒・白・赤・緑のミックス)をまぶします。オリーブ・オイルを塗るのは、胡椒が付き易くするためと、燻煙中に肉の表面だけが過度に乾燥するのを防ぐためです。(ヒレは油気少ないですから・・・)

5 温熱乾燥~燻煙~温熱乾燥(殺菌)

 燻煙前に、50~55℃で1時間ほど温熱乾燥。その後、65℃で2時間弱の燻煙、温度そのままで約1時間の温熱乾燥を行います。燻煙時間が少ないようですが、ハムとして食べるので、あまり煙がくどくない方がいいと思いますし、煙をかけすぎると、黒っぽくなって見た目が悪くなっちゃいます。
 その後、温度を75℃に上げて、約2時間温熱乾燥します。これで、しっかりと火がとおり、殺菌もOK?です。 (ベーコン~その4(肉の中心温度)参照)
 前回はこの工程をロース・ハムを作る時のように、70℃のお湯で約1時間30分ボイルしたのですが、こっちの方が楽チンです。あとは冷まして一日冷蔵庫に置いておきます。 (保存ですが、冷凍はしない方がいいと思います。)

コメント (5)
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