◆ 爆撃ならお手の物?荘投手が意外な特技を披露した。「日本に来て暇つぶしにテレビゲームをやるようになったけど楽しいね」と話す。仙台遠征中のホテルのロビーに設置されている"来襲する敵機を戦闘機で迎え撃つゲーム"なのだが、軽く7万点を超すスコアをマークした。試しに他の選手がやってみた所、1万点はおろか5千点すら届かない選手が続出。ゲームに熱中する荘の周りを取り囲んだ選手は敵機の攻撃を華麗にかわして撃ち落とすテクニックにただただ呆れるばかり。来日する前に兵役経験がある荘投手だけに戦闘には慣れている?
◆ もう一人ゲームの達人を。爆撃機のゲームは荘投手に敵わないと踏んだ佐藤コーチはお色気系のゲームに挑んだ。それは麻雀ゲームで点数の高い役で上がるとお相手の美女が1枚づつ服を脱いでいくというもの。看護婦、スチュワーデス、和服美人の中から相手を選んでイザ勝負!佐藤コーチは看護婦相手に高得点の役を立て続けに出して美女はパンティー1枚のあられもない姿に。それを見た梅沢投手が「よし、俺も」と挑んだが点数の低い役しか出来ず和服美人は足袋を脱いだだけ。しかも今度は相手に負け続けて美女は脱いだ足袋を履いて元の姿に。これには「佐藤コーチには敵いません(梅沢)」とすっかり脱帽。
◆ 2000本安打まで秒読み段階に入った有藤選手。由香夫人が内助の功をフルに発揮して記念写真集を製作する事になった。有藤の生誕から現在までを写真と由香夫人の文章で綴って一冊に纏めようというもの。目下、由香夫人は有藤の実母・八重子さんに有藤の子供時代の話を聞いて400字詰めの原稿用紙と格闘中。由香夫人が写真集作成を思い立ったのは「これまでお世話になった人達に恩返しをしたい」と思ったからだが、当初は「野球と私生活は別(有藤)」と反対された。しかし今では「少し恥ずかしいけど女房に任せてます」と協力している。早ければ7月上旬には記録達成が見込まれる。「どこであろうと必ず見届けます。達成の瞬間をメインに書くのですから(由香夫人)」と担当記者顔負けの張り切りぶりである。
◆ 唯一の気分転換がドライブなのが愛甲選手。白色のソアラを中古で購入し「休みの日はよく湘南までドライブをしています。海に沈む夕日を眺めるのが好きなんです(愛甲)」とか。愛車をこよなく愛して暇さえあればホースを持ち出してゴシゴシ洗車に余念がない。みっちり2~3時間かけてワックスをかけてピカピカにしている。「どうですか、とても中古車には見えないでしょ?」と御満悦。「まだ現金一括で新車を買える身分じゃないけど、一軍に定着して稼げるようになったら外車を買いたいですね」だそうだ。ただ現在は月賦の支払いに追われる日々が続く。
◆ ベテラン2人に頼るしかない手薄なサウスポーの現状
昨季は2位に躍進し今季こそ悲願の優勝を果たしたい稲尾ロッテの最大の弱点は左腕不足。開幕ダッシュに失敗した要因は深沢と石川の15勝コンビの不調だと言われているが、実は左の先発投手不在も大きな要因の一つである。「確かに先発に左が一人もいないのは不利だよ。相手チームはオーダーを組むのに悩む必要がないからね。心理戦で楽をさせてしまっている(稲尾監督)」今季ロッテが対西武で大きく負け越しているのも左腕不足が要因の一つである。なぜなら日ハムの河野投手が新人ながら首位・西武から3勝をあげているように西武は左腕恐怖症。昨季途中でシャーリーが退団、水谷は今季から中継ぎに転向。大洋から佐藤を獲得したが本来は中継ぎタイプとあって先発が務まるか不透明。
「左投手が不足している事はウチの今後の大きな課題です。ドラフトでも左腕重視の戦略をとる。トレードも考えていますが相手のある事ですからなかなか難しい」と高橋球団代表は語る。そんな中、水谷が6月23日の南海戦で5回を2安打・無失点に抑えて勝ち投手となり先発要員に再転向する見通しが立ち、水谷に代わる中継ぎで佐藤が1勝するなどここにきて僅かではあるが光明が差してきた。「やっと自分で納得のいく投球が出来るようになってきた。今までは追い込んでから使っていたカーブを研究されて打たれる事が多かったので勝負球を変えたのが功を奏したみたい」と水谷は話す。だがこれでロッテの左腕不足が解消できた訳ではない。