わざわざ面白話を探さなくても穴吹監督やドカベンの姿を追っているだけで面白いのが南海ホークス。それでも記録の方へ目を移せば門田の打点王あり、山内和の最多勝ありと実り多いシーズンだった。そんな偉大な記録に隠れているが珍しい記録にまつわる話…
初体験なんです…開幕から快調に打ちまくりプロ4年目にして本業の野球でようやく注目を浴びたドカベンこと香川選手。5月3日の近鉄戦でプロ入り初の三塁打を放った。体重100kg で走る事が最大の苦手な香川がゴムまりのように転がった。否、走った。プロ入り211試合目にして初体験だった。この先二度とお目にかかれないかもしれない出来事にスタンドのファンは大喝采。当の本人は周囲の笑いをよそに「ハァ、ハァ~、しんどいっスね。三塁打ってこんなに疲れるやね」と三塁ベースに腰を下ろし暫く動けなかった。
記憶にございません…「僕には本塁打はいりません。安打しか似合わないから」と日頃から言い続けている新井。小兵ゆえに「いらない」のではなく「打てない」のだ。ところが異変が起きた。9月15日の日ハム戦で高橋里、高橋一の2人から2打席連続本塁打を放ったのだ。「自分自身が一番ビックリしています。何であんなに球が飛んで行ったのかねぇ」と本人が信じられない以上に周囲が驚いた。普段は顔を見せない永井広報担当が記者席に現れ「新井の1試合2本塁打はプロ入り初。ちなみに法政大学時代以来の珍事」と報告すると「珍事はかわいそうだろ」と記者席は笑いに包まれた。
魔物が棲む球場…とにかく今季の南海は西宮球場で勝てなかった。プロとアマチュアチームが対戦しているかのようにコロコロと負け続けた。そこで誰かが言ったわけでもなく「ここには魔物が棲んでいる。じゃなかったらこんなに負ける筈がない」と。8月25日の試合にも負けて昨季から14連敗…。「こらぁ、エエ加減にせんかい!お前らプロか?たまには勝てや!」と熱心なファンも遂に堪忍袋の緒が切れた。「何でやろ?毎試合準備しデータを分析し試合に臨んでいるんやけどね…ホンマに不思議やわ」と穴吹監督もお手上げ状態。10月14日にようやく連敗をストップしたがこれで西宮球場の呪縛から解かれたかは不明だ。
石の上にも11年…新たな格言?を作ったのが池之上選手。投手で入団するも直ぐに投手失格の烙印を押され野手に転向。しかし野手でも目立った活躍には程遠くすっかり忘れられた存在となりそろそろ首の周りが涼しくなり始めた今季、突然変異とも言える大器晩成ぶりを発揮した。5月3日の近鉄戦で良川投手からプロ入り初本塁打。これを契機に打棒が爆発したのだ。周囲は勿論、本人までも「こんな事ってあるのか?」と不思議がる。プロ入り11年目にしての初本塁打も特筆ものだがここまで諦めずに努力してきた精神力にも脱帽だ。超遅咲きの池之上こそまさに「石の上にも…」の格言に相応しい男だ。
幻の一軍昇格…ベテランの山内新投手が極度の不振に陥り8月19日に二軍落ちし代わりに水谷投手が一軍に昇格した。度胸満点で抑え役にピッタリと期待されての昇格だったが好事魔多し。当日に肝炎を発症している事が判明して昇格当日に即降格の憂き目に会う事に。「お恥ずかしい限り。よし、やったるで!と意気込んだら病気になるなんて情けない…」と意気消沈。約2ヶ月の入院生活で今は元気になったが1日で登録&抹消は前代未聞。
満塁請負人…これぞ主砲の主砲たる所以。本塁打王に輝いた門田選手だが満塁本塁打4本はパ・リーグ新記録だった。5月24日に川原投手(日ハム)、5月27日に工藤投手(日ハム)、7月14日と9月13日は愛甲投手(ロッテ)から放った。通算では9本でこれは田淵(西武)と並ぶ現役最多記録。「たまたまそういう場面で打席が回って来るだけ」と本人は謙遜するがさすがポパイ、やる事がデカイ。
初体験なんです…開幕から快調に打ちまくりプロ4年目にして本業の野球でようやく注目を浴びたドカベンこと香川選手。5月3日の近鉄戦でプロ入り初の三塁打を放った。体重100kg で走る事が最大の苦手な香川がゴムまりのように転がった。否、走った。プロ入り211試合目にして初体験だった。この先二度とお目にかかれないかもしれない出来事にスタンドのファンは大喝采。当の本人は周囲の笑いをよそに「ハァ、ハァ~、しんどいっスね。三塁打ってこんなに疲れるやね」と三塁ベースに腰を下ろし暫く動けなかった。
記憶にございません…「僕には本塁打はいりません。安打しか似合わないから」と日頃から言い続けている新井。小兵ゆえに「いらない」のではなく「打てない」のだ。ところが異変が起きた。9月15日の日ハム戦で高橋里、高橋一の2人から2打席連続本塁打を放ったのだ。「自分自身が一番ビックリしています。何であんなに球が飛んで行ったのかねぇ」と本人が信じられない以上に周囲が驚いた。普段は顔を見せない永井広報担当が記者席に現れ「新井の1試合2本塁打はプロ入り初。ちなみに法政大学時代以来の珍事」と報告すると「珍事はかわいそうだろ」と記者席は笑いに包まれた。
魔物が棲む球場…とにかく今季の南海は西宮球場で勝てなかった。プロとアマチュアチームが対戦しているかのようにコロコロと負け続けた。そこで誰かが言ったわけでもなく「ここには魔物が棲んでいる。じゃなかったらこんなに負ける筈がない」と。8月25日の試合にも負けて昨季から14連敗…。「こらぁ、エエ加減にせんかい!お前らプロか?たまには勝てや!」と熱心なファンも遂に堪忍袋の緒が切れた。「何でやろ?毎試合準備しデータを分析し試合に臨んでいるんやけどね…ホンマに不思議やわ」と穴吹監督もお手上げ状態。10月14日にようやく連敗をストップしたがこれで西宮球場の呪縛から解かれたかは不明だ。
石の上にも11年…新たな格言?を作ったのが池之上選手。投手で入団するも直ぐに投手失格の烙印を押され野手に転向。しかし野手でも目立った活躍には程遠くすっかり忘れられた存在となりそろそろ首の周りが涼しくなり始めた今季、突然変異とも言える大器晩成ぶりを発揮した。5月3日の近鉄戦で良川投手からプロ入り初本塁打。これを契機に打棒が爆発したのだ。周囲は勿論、本人までも「こんな事ってあるのか?」と不思議がる。プロ入り11年目にしての初本塁打も特筆ものだがここまで諦めずに努力してきた精神力にも脱帽だ。超遅咲きの池之上こそまさに「石の上にも…」の格言に相応しい男だ。
幻の一軍昇格…ベテランの山内新投手が極度の不振に陥り8月19日に二軍落ちし代わりに水谷投手が一軍に昇格した。度胸満点で抑え役にピッタリと期待されての昇格だったが好事魔多し。当日に肝炎を発症している事が判明して昇格当日に即降格の憂き目に会う事に。「お恥ずかしい限り。よし、やったるで!と意気込んだら病気になるなんて情けない…」と意気消沈。約2ヶ月の入院生活で今は元気になったが1日で登録&抹消は前代未聞。
満塁請負人…これぞ主砲の主砲たる所以。本塁打王に輝いた門田選手だが満塁本塁打4本はパ・リーグ新記録だった。5月24日に川原投手(日ハム)、5月27日に工藤投手(日ハム)、7月14日と9月13日は愛甲投手(ロッテ)から放った。通算では9本でこれは田淵(西武)と並ぶ現役最多記録。「たまたまそういう場面で打席が回って来るだけ」と本人は謙遜するがさすがポパイ、やる事がデカイ。