
毎年1回、絵筆を執るのが好きな男性3人が集まって旅し、昼はスケッチざんまい、夜は食事を楽しみ…、という話を聞くと、なんだか、仲の良さがうらやましくなってきます。
それがもう28年も続いているとなると、なおさら、その友情の厚さに、賛辞を贈りたくなります。
綿谷憲昭さん、原田富弥さん、日下康夫さんの3人は、昨年も北丹後地方を訪れるなど、毎年行き先を変えておもに道外を旅行してきました。
原田さんの心臓の調子が思わしくないため、今年は近場で、後志地方に行ってきたそうです。
たまたま羊蹄山が共通のモチーフになっていたので、3人の絵を比べてみます。
左は日下さんの「尻別川と羊蹄」です。
日下さんのタッチは丸みを帯びており、それが画面になんともいえないやわらかみを与えています。
細すぎる筆を使っていれば、とうてい出せない味わいです。
右側は「山頂」。
背景は鮮烈な赤で、この中では異色の作品です。
原田さんの「ジャガイモの花咲く頃(羊蹄山麓)」。
原田さんは以前からよく羊蹄山を画題にしてきました。
絵の特徴は、下地にペールオレンジや黄色系のまばゆい色を塗っていること。表面は青や緑が覆っていたとしても、画面は全体的に輝かしさを帯びています。
油絵において絵の具の重なりがいかに重要か、原田さんの絵を見るたびに、認識を新たにさせられます。
その右側は「耕作日和り(羊蹄山麓)」で、この3人の作品にはめずらしく、農作業に携わる人が描かれています。
綿谷さんは淡彩です。
手前の作品は「羊蹄を望む」。
くせのない、のびやかな画風です。
羊蹄山を例に紹介してきましたが、今回は全体としては後志の海岸に材を得た絵が多かったので、そういう作品の中から1枚挙げておきましょう。日下さんの「神威岬」です。
友情の旅が、これからも長く続いていきますように。
現代アートではないけれど、オーソドックスな風景画もいいなあ。
こういう絵を描く人、見る人が、アートのすそ野を支えていることを、忘れてはいけないのだと思うのです(という書き方は、なんとなく上から目線のような気もする。文章は難しい)。
そのほかの出品作は次の通り。
綿谷 白岩漁港(余市)
川白漁港
神威岬
穏やか(美国)
西積丹(泊村)
西積丹 II(泊村)
原田 摩周湖
笠岩のある海岸(積丹)
神威岬を展望
オタモイ海岸
勇払原野の秋
美瑛の麦畑
日下 美国黄金岬
泊の海
波立つ海岸
美国岬
昼下り
夜明けの港
収穫に向けて
2017年11月2日(木)~7日(火)午前10時~午後6時(最終日午後5時)
アートスペース201(札幌市中央区南2西1 山口中央ビル6階)
■綿谷憲昭・原田冨弥・日下康夫 三人展 (2007)
■第14回 小樽を描く三人展
■第13回 函館を描く三人展
■美瑛・富良野の風景三人展
綿谷さん、原田さんの作品画像あり
■第26回大洋会北海道支部展 (2009)
■原田富弥個展・綿谷憲昭個展(06年)
原田さんの作品画像あり(一部テキストのみ)
■第1回 グルッペ空 展 (2017)
■第33回大洋会道支部展 (2016)
■第32回大洋会北海道支部展
■第27回大洋会道支部展
■第25回大洋会北海道支部展
■悠々会展(07年2月)
■原田富弥個展・綿谷憲昭個展(06年)
■原田冨弥 淡彩スケッチ小品展(05年)
■悠々会展(04年2月)
■原田冨弥個展(03年)
■悠画会展(03年)
■大洋会道支部展(02年)
■第18回大洋会道支部展(01年)
それがもう28年も続いているとなると、なおさら、その友情の厚さに、賛辞を贈りたくなります。
綿谷憲昭さん、原田富弥さん、日下康夫さんの3人は、昨年も北丹後地方を訪れるなど、毎年行き先を変えておもに道外を旅行してきました。
原田さんの心臓の調子が思わしくないため、今年は近場で、後志地方に行ってきたそうです。
たまたま羊蹄山が共通のモチーフになっていたので、3人の絵を比べてみます。

日下さんのタッチは丸みを帯びており、それが画面になんともいえないやわらかみを与えています。
細すぎる筆を使っていれば、とうてい出せない味わいです。
右側は「山頂」。
背景は鮮烈な赤で、この中では異色の作品です。

原田さんは以前からよく羊蹄山を画題にしてきました。
絵の特徴は、下地にペールオレンジや黄色系のまばゆい色を塗っていること。表面は青や緑が覆っていたとしても、画面は全体的に輝かしさを帯びています。
油絵において絵の具の重なりがいかに重要か、原田さんの絵を見るたびに、認識を新たにさせられます。
その右側は「耕作日和り(羊蹄山麓)」で、この3人の作品にはめずらしく、農作業に携わる人が描かれています。

手前の作品は「羊蹄を望む」。
くせのない、のびやかな画風です。

友情の旅が、これからも長く続いていきますように。
現代アートではないけれど、オーソドックスな風景画もいいなあ。
こういう絵を描く人、見る人が、アートのすそ野を支えていることを、忘れてはいけないのだと思うのです(という書き方は、なんとなく上から目線のような気もする。文章は難しい)。
そのほかの出品作は次の通り。
綿谷 白岩漁港(余市)
川白漁港
神威岬
穏やか(美国)
西積丹(泊村)
西積丹 II(泊村)
原田 摩周湖
笠岩のある海岸(積丹)
神威岬を展望
オタモイ海岸
勇払原野の秋
美瑛の麦畑
日下 美国黄金岬
泊の海
波立つ海岸
美国岬
昼下り
夜明けの港
収穫に向けて
2017年11月2日(木)~7日(火)午前10時~午後6時(最終日午後5時)
アートスペース201(札幌市中央区南2西1 山口中央ビル6階)
■綿谷憲昭・原田冨弥・日下康夫 三人展 (2007)
■第14回 小樽を描く三人展
■第13回 函館を描く三人展
■美瑛・富良野の風景三人展
綿谷さん、原田さんの作品画像あり
■第26回大洋会北海道支部展 (2009)
■原田富弥個展・綿谷憲昭個展(06年)
原田さんの作品画像あり(一部テキストのみ)
■第1回 グルッペ空 展 (2017)
■第33回大洋会道支部展 (2016)
■第32回大洋会北海道支部展
■第27回大洋会道支部展
■第25回大洋会北海道支部展
■悠々会展(07年2月)
■原田富弥個展・綿谷憲昭個展(06年)
■原田冨弥 淡彩スケッチ小品展(05年)
■悠々会展(04年2月)
■原田冨弥個展(03年)
■悠画会展(03年)
■大洋会道支部展(02年)
■第18回大洋会道支部展(01年)