(承前) 半月ぶりにシリーズ再開です。
信濃川や支流の清津川は幾段もの河岸段丘を作りながら流れており、その段差を超えるときにはカーブが連なる急坂を通らなくてはなりません。
そういう複雑な道を下って、信濃川の本流まで来ると、これまでの中里エリアではなく津南エリア内でありながら、割合近くに野外設置の新作があることを知りました。
東京電力信濃川発電所連絡水槽にある、ウクライナの作家ニキータ・カ . . . 本文を読む
(承前)
なんの説明も必要ない、ただ、ひたすらに美しい作品。
中里エリアの桔梗原うるおい公園内にあり、番号は「N028」 。2006年の設置。
ところで作品が設置されている「桔梗原うるおい公園」は、その名のとおり、園内に湧水があって、まさに川のはじまる瞬間を見られる貴重な場所になっています。
池をつくったあと、すぐに暗渠にもぐってしまうのがちょっと残念なので . . . 本文を読む
(承前。末尾に追記あり)
中里エリアの倉俣地区にある「N019」。
カサグランデ&リンターラの作品を見るのは2002年に帯広で開かれた現代アート展「デメーテル」以来で、とても懐かしいです。
ポチョムキン - 作品|大地の芸術祭カサグランテ&リンターラ建築事務所, ポチョムキン, 私にとってポチョムキンは、革命の出発点だ。ポチョムキンが頭から離れることはないし、この革命が私をどこへ向かわせ. . . . 本文を読む
(承前)
「カクラ・クルクル・アット・ツマリ」ダダン・クリスタント(Dadang Chrisutanto / インドネシア、オーストラリア)は「N056」。
中里エリアの山あいの野外に、2006年に設置されました。
09年、24年に追加され、今回数えたら100本近くが水田のなかを貫く道の両側に並んでいます。
総合ディレクターの北川フラム著『ひらく美術』で、口絵の最初のページに載っており . . . 本文を読む
(承前)
「Tunnel of Light(清津峡渓谷トンネル)」の続きです。
Tunnel of Light(清津峡渓谷トンネル) - 主要施設|大地の芸術祭大地の芸術祭
トンネルの手前右手に、カフェや土産物を扱うお店があります。
(左手は渓谷)
作者からすれば、トンネルに入る前に立ち寄ってほしいのでしょうが、筆者はトンネルを出てから入ってみました。
2階に足湯があるの . . . 本文を読む
(承前)
お待たせしました。
8本目でようやっと「越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭2024」の紹介に移れます。
最初は、越後湯沢でレンタカーを借りて、山を越えて津南 つ なん町方面に向かう途中にあるこの作品。
土・日・祝日は予約制でなければ入れません。
筆者が越後妻有を回り始めた9月13日は金曜で、しかも朝8時半から開いているので、きょう行っておくのが得策です。
作戦 . . . 本文を読む
(承前)
国内最大級のアート・イベント「 越後妻有 (えち ご つ ま り)アートトリエンナーレ 大地の芸術祭」の会場は、新潟県十日町市と津南町です。
越後湯沢(新潟県湯沢町)は会場ではありません。
地図を見るとわかると思いますが、首都圏から鉄路で訪れる人は、上越新幹線を越後湯沢で降り、在来線の上越線に乗り換え、さらに六日町駅(南魚沼市)で「ほくほく線」に乗り換えて、メイン会場のある十日町 . . . 本文を読む
(承前)
常設展示は見る時間がありませんでした。
「日本が見たドニ|ドニの見た日本」はすばらしい展示でしたが、なんと、会場には他の客がだれもいませんでした。
すいている美術館は何度も体験していますが、1時間いて最初から最後まで完全にひとりぼっちというのは記憶にありません。
首都圏から新幹線に乗って見に行く価値のある好企画なのに…。 たくさんの人に見てほしいなあ。
美術館の前にある . . . 本文を読む
(承前)
2024年9月12日。
3泊4日の旅に出発です。
目的地は新潟市ではなく、新潟県の十日町市と津南町です(ただし宿泊は越後湯沢)。
今回、先ごろ北海道の航空便に参入した「トキエア」に乗ってみることにしました。
所有機材はプロペラ機2機のみという新顔ですが、新千歳ではなく、丘珠から新潟に行けるというのがユニークです。
筆者は、丘珠空港には何度か行ったことがあります(以前、 . . . 本文を読む
(承前)
2006年以来実に18年ぶりに越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」のため新潟県を訪れています。
このカテゴリーに記事を追加するのも久しぶりです。
06年は、帯広の現代美術家・池田緑さんが出品作家でした。
「ヤナイさん、来ませんか」
と言われ
女満別→羽田→大宮
→十日町(越後妻有アートトリエンナーレ)
→松代(同)→東京→札幌
という旅程でした。
十日町に着 . . . 本文を読む
品川駅の「駅ナカ」のレストラン兼バーのようなところで、しょうが焼き定食を食う。
くたびれていたのか、コップをひっくり返して水をまきちらしてしまう。
店の入り口に求人の紙が貼ってあり、「時給1000円」とあったのにびっくり。東京は景気がいいんだなあ。
エアドゥ26便で、新千歳へ。
画像は羽田空港。じぶんで言うのもなんだけど、雰囲気出てるでしょ?
ここまで読んでいただいた読者のみなさん、 . . . 本文を読む
とにかくすごい人。「雪舟展」並みの混雑で、非常にくたびれた。
絵の前からぜんぜん人が動こうとしないので、列も前に進まない。
おかげで時間が足りなくなり、せっかく最後に、ライトの方向を変えて屏風などを展示していた興味深いコーナーは駆け足になってしまった。
込んでいるときの東博は2時間半あってもたりないぞ、というのが教訓としてのこった。
それにしても外国人コレクターの執念というか情熱をまざま . . . 本文を読む
読者の方も、このシリーズがまだつづいていることをお忘れでしょうが(筆者も忘れかけていた)、もうしばらくおつきあいください。
といっても、もう2カ月前のことなので、ほとんどおぼえてません。
東京滞在は、ちまたで話題の伊藤若冲を見るためだけといってもいい、短いものでした。
三の丸尚蔵館でひらかれていた展覧会は、途中4度も展示替えをするため、目玉の若冲「動物綵絵(さいえ)」のうち見ることができた . . . 本文を読む
十日町から乗った特急はくたか7号は満席で、越後湯沢まで立ち通しだった。きょうが8月16日で、1年間でもっとも列車が込む(「混む」は誤用)時季だということをわすれていた。
越後湯沢まではたった24分だからまだしも、そこから東京まで立ちっぱなしではたまらない。乗るつもりでいた新幹線(maxとき322号)の5分後に、越後湯沢始発のたにがわ410号がある。こっちに乗れば確実に座れるだろうと踏んで「たに . . . 本文を読む
ところが、ガイドブックの地図で見ると駅からすぐにありそうな「キナーレ」は、歩いていくと10分以上かかるのである。これは、札幌でたとえれば、エスタ(ビックカメラ)から京王プラザホテルまでまっすぐ歩くと大した距離ではないのに、線路と平行した道路がなく、いったん北3条通まで南下しないと行けないような、ちょっと腹立たしい事態なのだ。
キナーレの建築自体も作品だし、中には温泉もあるほか、たくさんの作品が . . . 本文を読む