筆者もしろうとくさい勘違いをしていてお恥ずかしい限りですが、多重露光は、フォトレタッチソフトを使わなくても、カメラ内でできるんですね。
少なくともいま発売されているニコンのミラーレス一眼レフカメラには
「多重露出」
のメニューがあるんです。
これを使えば、冒頭画像の右側のように、センチュリーロイヤルホテル札幌やアスティ札幌を撮り、その次に空を撮って、シャッター2回分をひとつのコマに収める . . . 本文を読む
(承前)
ことしの東川賞の受賞者は次の通りです。
・国内作家賞 石川真生 (沖縄)
・海外作家賞 ヴァサンタ・ヨガナンタン(フランス・マルセイユ)
・新人作家賞 金川晋吾(東京)
・特別作家賞 北海道101集団撮影行動
・飛彈野数右衛門賞 北井一夫 (千葉)
8月3日に授賞式が行われ、それからひと月の間展示が行われています。
毎年、国際写真フェスティバルの2日目午後に、受賞者や . . . 本文を読む
(承前)
2019年から上川管内東川町では、歴代の東川賞受賞作家の屋外写真展を開いています。
同年は岡田敦さんら複数の写真家を展示していました。
今年は飛彈野数右衛門 ひ だ の かず う え もん(1914~2008)の大特集。
飛彈野は東川村生まれ。村役場に勤め、九十数年の生涯にわたり東川に居を構えたアマチュア写真家です。
「弁当箱とカメラは忘れたことがない」と生前言ったとおり、 . . . 本文を読む
(承前)
札幌から深川までは通常どおり道央自動車道を走り、深川インターチェンジでおりてアートホール東洲館で福山桂子作陶展。
国道12号から旭川市街地に入り、一条通を抜けて、第40回東川町国際写真フェスティバル(東川フォトフェスタ)へ行ってきました。
今年もさまざまな展示や講座が、8月3、4の両日をメインに展開されていました。
東川の夏まつりと同時開催のため、主会場の町文化ギャラリー周 . . . 本文を読む
(承前)
東川町文化ギャラリーのスタジオは、たしか新型コロナの頃に増改築された部分で、初めて入りました。
会場にいた見知らぬ男性から、もしかしてヤナイさんですかと話しかけられ、びっくりしました。
このブログでも何度も登場している、「北海道カメラ女子の会」代表などとして活動する札幌の写真家渡邉真弓さんは、東川で個展を開く一方で、これまで日高管内で何度もワークショップを行っています。
きっ . . . 本文を読む
(承前)
ハービー・山口といえば、雑誌のタレントのグラビアやポップスのCDジャケットなどで活躍するオシャレな業界の写真家というイメージが強かったけれど、それはちょっと偏見だったようで、モノクロのポートレートの佳品などをたくさん撮っていることを知りました。対象へのやさしいまなざしが印象的です。
道内では初の大規模な個展となります。
冒頭画像と次の画像は、ロンドンでの写真をラミネートしたもの . . . 本文を読む
デザインをベースに、絵画や立体などを精力的に制作し、個展やグループ展で発表している札幌の畑江俊明さん。
よけいなものを加えないシンプルでシャープな作品を見るたびに
「さすがグラフィックデザイナーだよなあ」
と、舌を巻いています。
(もっとも、一般的に絵画などでは、スマートにまとめない美しさというのもそれはそれで在るので、算数の試験のようには、どんな画面が美しいかを決めることはできません)
. . . 本文を読む
せっかく見学者第1号だったのに、アップが遅れてしまいました。
ミウラアツコさんが超ミクロレンズを使って、氷の中の気泡を撮影した写真の展覧会。
会場に展示されている写真は、わずか3ミリ程度の大きさを拡大したものだそうです。
というわけで、コンセプトなどに難しいところはありません。
青い石を背景に、自然に凍った氷の中を、レンズ越しにとらえています。
小さな球が連なっていたり、曲線が . . . 本文を読む
ギャラリー創ことし最後の展示は、写真展でしたが、一般的な写真とはかなり様相が異なった作品でした。
ぱっと見ただけでは、抽象画のようにも見えます。
いまだから正直に書きますが、コンセプトを聞いた当初はあまり興味を抱いていませんでした。というのは、街角の壁などを正面から撮った写真というのは、わりとよく見かけるからです。
しかし、今回の写真展は半端なものではありませんでした。
きけば標準も . . . 本文を読む
(承前)
写真家の酒井広司さんから案内状とリーフレットを渡されて、この写真展に初めて来ました。
展覧会タイトルからは想像できないほど見応えのある写真が数多く並んでいて、驚きました。
二つある部屋のうち、左側はテーマ展で、今年は「DEEP 朝里・新光・新光町・朝里川温泉・望洋台」です。
これらの地区は、小樽の中心部からちょっと札幌寄りに離れた位置にあります。
朝里の海沿いは、昔ながら . . . 本文を読む
(承前)
札幌の成田さんが写真展を開いているのは、北1条通り沿いにある美容室「navarro」が、となりに新しく開設したスペース「auron」のこけら落とし。今後、販売会などさまざまな用途に使っていくとのことです。
「写真展」を名乗っていますが、自作のモノクロ(一部カラー)写真をコラージュした作品が大半です。
1枚目の画像は、「聖なる響き」no.1からno.3まで。
山や海、道路 . . . 本文を読む
(承前)
昨年11月に東区の「ヒシガタ文庫」で三浦奈津美さんのカレンダー原画写真展を見た。
札幌・北見の計4カ所で順次開催していたもので、ダイナミックな山岳風景写真を今回も楽しみにして足を運んだ。
そしたら、この会場には珍しく、三浦さんご本人がいるではないか。
富士フイルムフォトサロン札幌の4分の1ほどの小さな会場なので、作者が在廊していることはめったにないのだ。
筆者は人見知 . . . 本文を読む
会場中央のテーブルに、ライカのレンジファインダーカメラが2台載っていた。
ライカは35ミリフィルムカメラを初めて実用化したドイツのメーカー。レンジファインダーは、一眼レフの一世代前のタイプで、ファインダーをのぞいても写したときの画角のとおりにはならない。
筆者はよく分からないのだが、そのうち1台には古いニッコール(ニコン製)のレンズが装着されていた。ライカとニッコールのマウントが合うなんて、 . . . 本文を読む
Sapporo Photo(サッポロフォト)は「札幌の写真文化のさらなる向上と対外的発信を目的に2015年に始まった写真フェスティバル」。
NPO法人北海道を発信する写真家ネットワーク”THE NORTH FINDER” が主催・運営しています。
会場は年によって異なり、今年はビックカメラやラーメン共和国のあるESTA の最上階、プラニスホールです。
これまで幾度も美術展が開かれてきた会 . . . 本文を読む
京都を拠点とする写真家・逢坂健吾と、札幌のウリュウユウキさんの2人展。
2020年に京都で2人展を開いていますが、それがそっくり巡回してきたのかどうかは聞いていません。
ウリュウさんのサイトに簡潔な紹介がありましたので、一部を抜粋してコピペします。
10年近く取り組まれているシリーズ「枯花」は、万物の生きる根源としての水分を徐々に失いつつも凛としてそこにある花から、私たちの想像の少し向こ . . . 本文を読む