日本工芸会正会員として活躍し、北海道を代表する陶芸家のひとりであった大野耕太郎さんの「黄瓷縞手壺」や「青白磁縞手深鉢」が、黒い喪章とともに第12回北海道伝統工芸展(2024年11月5~11日、札幌三越ギャラリー) の会場入り口に並んでいました。
10月に亡くなったという情報は知らせていただいていましたが、公になるまで公表は控えておりました。
大野さんは1953年生まれ。千葉県館山市で育ちま . . . 本文を読む
おもに書籍の装画の仕事で知られる札幌の画家民野宏之さんが10月31日に亡くなったという情報が流れています。
民野さんが毎年個展を開いていた東京・南青山のギャラリー「スペースユイ」が Twitter(旧 X)で明らかにしています。
https://x.com/spaceyui/status/1853026311192850528
民野さんは1956年、岩見沢生まれ。
友人のすすめでアクリル . . . 本文を読む
10月19日の夜、北の大地で革新的な文化創造や優れた感性に満ちあふれた現代的な作品づくりをしている表現者や団体におくる「北の聲アート賞」の贈呈式が、札幌・中島公園の豊平館ほうへいかんで行われました。
文化塾「サッポロ・アートラボ」が主催し2012年に始まったもので、途中コロナ禍で一時中断し、今年が10回目となります。行政や公的団体の補助を受けず、スポンサー企業を募り、受賞者に贈っています。「声 . . . 本文を読む
幾何学的な抽象絵画を制作する画家として北海道を代表する存在で、北海道美術協会(道展)事務局長や札幌国際短大副学長などを務めた堀内掬夫さんが死去したという情報が入っています。
堀内さんは1940年(昭和15年)札幌生まれ。
63年に北海道学芸大学(現在の北海道教育大学)札幌分校特設美術課程を卒業し、67年、道展で札幌市教育長賞を受賞、70年に会員となりました。
道展や個展のほか、THE V . . . 本文を読む
1977年の開館以来「きょうぶん」の愛称で親しまれてきた札幌市教育文化会館。
昨年1月から改修や大規模な設備更新のために休館していましたが、予定通り、10月1日から再開しました。
大小のホールのイメージが強いためか、4階にギャラリーがあるのは意外と知られていません。
ウェブサイトや「●月のホールスケジュール」のチラシにもギャラリーで開かれる展覧会の情報がなく、会館もあまり周知に力が入って . . . 本文を読む
10月1日から郵便料金が値上げされました。
この北海道美術ネットの読者に関係してきそうなのは、はがきが63円から85円になったことでしょう。
展覧会の案内状を出す動きにブレーキがかかるのではないでしょうか。
85円じゃなく84円だったら、従来のはがき用切手がそのまま使えるのに、日本郵便は気が利かないと言わざるを得ません。
大きい変形はがきや封書は84円から110円になっています。
レタ . . . 本文を読む
演出家の町田誠也さんから時々、ツイッター(現X)のダイレクトメッセージが送られてきます。
筆者は記憶力がひどく悪いため、どうしてこういう交流が生まれたのかおぼえていないのですが、いつも送られっぱなしで、忙しくて舞台をまったく見ていません。
(だいたい、アートだってちゃんと見に行けないことがあるのに、正直、演劇まで手が回らない)
しかし、せっかくお知らせをいただいているのになんだか申し訳ないの . . . 本文を読む
道銀文化財団「らいらっく・ぎゃらりい」が、道銀本店ビル(札幌市中央区大通西4)取り壊しに伴い、新築のほくほく札幌ビル(同大通西2)に移転、5月15日から9月末までオープン記念展を開きます。10月以降は貸しギャラリーとして再スタートとなります。
※上の段落ともう1カ所、ビル名を訂正しました。大変失礼しました。
らいらっく・ぎゃらりいは1986年、もともとテナントが入っていた場所にオープン。
. . . 本文を読む
北海道新聞2024年4月22日おくやみ欄の旭川市の項に載っている神田比呂子さんは、全道展会員の彫刻家だと思われます。
91歳。8日死去。
葬儀は終了しています。
1932年(昭和7年)釧路生まれ。
56年に東京藝大彫刻科を卒業し、北海道学芸大釧路分校(現北海道教育大釧路校)に1年間勤めた後、専攻科(大学院修士課程)を修了。藝大油画科にも合格して2年間学びますが、神田一明さんと学生結婚し . . . 本文を読む
北海道新聞2024年4月3日おくやみ欄の、後志管内古平町の項に、穂井田日出麿さんが1日に亡くなったという記載がありました。86歳でした。
穂井田さんは「はずし娘」の画家として知られます。
はずし娘ことは、漁網から魚介類を外す女性たちのことです。「娘」といっても、高齢の女性も含みます。
波が荒れる冬の日本海で男たちが獲ってきたスケソウダラなどを、岸壁に座り込んで黙々と網から外していく女たち . . . 本文を読む
北海道新聞の3月31日付おくやみ欄によると、帯広の全道展会員で画家の渡邉禎祥さんが30日亡くなったようです。89歳でした。
渡辺禎祥さんは、本名は「さだよし」ですが、「ていしょう」と呼ばれていました。
札幌では2014年に札幌時計台ギャラリーで個展を開いています。
また、十勝管内鹿追町の福原記念美術館でも2019年、個展「昭和の音色」を開催しました。
その頃の作品で、筆者の印象に残って . . . 本文を読む
札幌市北区北16西5のテンポラリースペース(temporary space)が2024年3月31日をもって閉館となるそうです。
同会場では、3月26日まで秋元さなえ展「サイアノタイプ」が開かれています。
31日には1日限定の展示を開き、終了となるとのこと。
考えてみれば、主宰者の中森敏夫さんが2023年3月25日に亡くなっており、主の不在のまま1年間も続いていたことが、この会場の不思 . . . 本文を読む
【お知らせ】北海道芸術学会第42回例会が、3月24日(日)午後6時から札幌芸術文化交流センターSCARTSスタジオ(中央区北1西1)で開かれます。プログラムは、研究発表「美幌町の画家・横森政明」と対談「澁谷俊彦氏のアート実践報告と解説」。会員以外の一般の参加も歓迎です(無料)。ぜひいらしてください— 梁井朗 @北海道美術ネット別館 (@akira_yanai) March 21, 20 . . . 本文を読む
「アーティストをつなぐ、ささえる取り組みを支援します!」
というチラシ(フライヤー)を受け取りました。
札幌市のアーティスト支援事業はコロナ禍が終わっても継続されるようです。
もっとも
「新たな創造活動へのチャレンジに対する支援」
「文化芸術活動の領域拡大につながる社会連携」
が対象なので、単に
「オレに絵の具代をくれ」
「ギャラリーを借りるお金がないんだ」
みたいのが採択されるかどうかは . . . 本文を読む
北海道新聞2024年2月29日付おくやみ面の小樽市の項に載っている三浦恭三さん(86)は、住所や年齢から推して、長く北海道抽象派作家協会、道展、小樽美術協会の会員などとして活躍した三浦さんではないかと思われます。
三浦恭三さんは、筆者が道内のギャラリーを見てまわるようになってからは一貫して抽象画を手がけていました。
いろいろな作風がありましたが、いちばん印象に残っているのは、水色を基調とし . . . 本文を読む