報告が遅れましたが、12月14日付の北海道新聞サタデーどうしん面「展覧会」に「鈴木果澄展 世界を孕む」を執筆しました( https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1099819/ )。
また、同紙カルチャー面で26、27の両日、恒例の年末回顧企画がありますが、その「美術」欄を担当します。
先日ブログにアップした「2024年の北海道のアートシーン(があるもの . . . 本文を読む
2024年12月21日の北海道新聞おくやみ面を見ていて、函館市の項に、石本本子さんの名があることに気づきました。
住所が枝番まで同じなので、以前、全道展会員(絵画)だった方だと思われます。
18日死去。83歳でした。
石本さんは1998年、全道展で2席にあたる道新賞を受け、翌99年に最高賞である協会賞に輝きました。
2000年に新会友となりました。
02年には「ツイン・バベル・タワー . . . 本文を読む
北海道新聞2024年11月30日「サタデーどうしん」面の「展覧会」に、本郷新記念札幌彫刻美術館で開催中の「藤原千也展 生まれたようとしたときの光をみたい」について書きました。
デジタルでも公開されています(どなたでも無料会員登録すれば、全文が読めます。読める本数に上限あり)。
<展覧会>藤原千也展 生まれようとした時の光をみたい:北海道新聞デジタル藤原千也(かずや)は1978年札幌生まれ。現在 . . . 本文を読む
北海道新聞2024年11月27日おくやみ面の札幌市中央区の項に載っている山下嘉昭さん(87)は、住所から推して、彫刻家の方ではないかと思われます。26日死去とのことです。
山下さんは1959年の第34回道展で市教育長賞を受け、61年に新会友、64年に会員推挙されています。現在の名簿には掲載されていないことから、近年に退会したようです。
札幌彫刻美術館が1982年から隔年で開いていた「北の彫 . . . 本文を読む
北海道新聞2024年11月20日付おくやみ面の岩見沢市の項に載っている有村尚孝さんは、新道展の元会員で、岩見沢郊外の風景を描いていた有村さんではないでしょうか。91歳。
美術ジャーナリストの五十嵐恒さんがホクレン広報誌に寄せた文章によると有村さんは1933年(昭和8年)、檜山管内江差町生まれ。北海道学芸大(現在の北海道教育大)函館分校を卒業し、新道展には65年初入選を果たしています。また創元 . . . 本文を読む
日本工芸会正会員として活躍し、北海道を代表する陶芸家のひとりであった大野耕太郎さんの「黄瓷縞手壺」や「青白磁縞手深鉢」が、黒い喪章とともに第12回北海道伝統工芸展(2024年11月5~11日、札幌三越ギャラリー) の会場入り口に並んでいました。
10月に亡くなったという情報は知らせていただいていましたが、公になるまで公表は控えておりました。
大野さんは1953年生まれ。千葉県館山市で育ちま . . . 本文を読む
おもに書籍の装画の仕事で知られる札幌の画家民野宏之さんが10月31日に亡くなったという情報が流れています。
民野さんが毎年個展を開いていた東京・南青山のギャラリー「スペースユイ」が Twitter(旧 X)で明らかにしています。
https://x.com/spaceyui/status/1853026311192850528
民野さんは1956年、岩見沢生まれ。
友人のすすめでアクリル . . . 本文を読む
10月19日の夜、北の大地で革新的な文化創造や優れた感性に満ちあふれた現代的な作品づくりをしている表現者や団体におくる「北の聲アート賞」の贈呈式が、札幌・中島公園の豊平館ほうへいかんで行われました。
文化塾「サッポロ・アートラボ」が主催し2012年に始まったもので、途中コロナ禍で一時中断し、今年が10回目となります。行政や公的団体の補助を受けず、スポンサー企業を募り、受賞者に贈っています。「声 . . . 本文を読む
幾何学的な抽象絵画を制作する画家として北海道を代表する存在で、北海道美術協会(道展)事務局長や札幌国際短大副学長などを務めた堀内掬夫さんが死去したという情報が入っています。
堀内さんは1940年(昭和15年)札幌生まれ。
63年に北海道学芸大学(現在の北海道教育大学)札幌分校特設美術課程を卒業し、67年、道展で札幌市教育長賞を受賞、70年に会員となりました。
道展や個展のほか、THE V . . . 本文を読む
1977年の開館以来「きょうぶん」の愛称で親しまれてきた札幌市教育文化会館。
昨年1月から改修や大規模な設備更新のために休館していましたが、予定通り、10月1日から再開しました。
大小のホールのイメージが強いためか、4階にギャラリーがあるのは意外と知られていません。
ウェブサイトや「●月のホールスケジュール」のチラシにもギャラリーで開かれる展覧会の情報がなく、会館もあまり周知に力が入って . . . 本文を読む
10月1日から郵便料金が値上げされました。
この北海道美術ネットの読者に関係してきそうなのは、はがきが63円から85円になったことでしょう。
展覧会の案内状を出す動きにブレーキがかかるのではないでしょうか。
85円じゃなく84円だったら、従来のはがき用切手がそのまま使えるのに、日本郵便は気が利かないと言わざるを得ません。
大きい変形はがきや封書は84円から110円になっています。
レタ . . . 本文を読む
演出家の町田誠也さんから時々、ツイッター(現X)のダイレクトメッセージが送られてきます。
筆者は記憶力がひどく悪いため、どうしてこういう交流が生まれたのかおぼえていないのですが、いつも送られっぱなしで、忙しくて舞台をまったく見ていません。
(だいたい、アートだってちゃんと見に行けないことがあるのに、正直、演劇まで手が回らない)
しかし、せっかくお知らせをいただいているのになんだか申し訳ないの . . . 本文を読む
道銀文化財団「らいらっく・ぎゃらりい」が、道銀本店ビル(札幌市中央区大通西4)取り壊しに伴い、新築のほくほく札幌ビル(同大通西2)に移転、5月15日から9月末までオープン記念展を開きます。10月以降は貸しギャラリーとして再スタートとなります。
※上の段落ともう1カ所、ビル名を訂正しました。大変失礼しました。
らいらっく・ぎゃらりいは1986年、もともとテナントが入っていた場所にオープン。
. . . 本文を読む
北海道新聞2024年4月22日おくやみ欄の旭川市の項に載っている神田比呂子さんは、全道展会員の彫刻家だと思われます。
91歳。8日死去。
葬儀は終了しています。
1932年(昭和7年)釧路生まれ。
56年に東京藝大彫刻科を卒業し、北海道学芸大釧路分校(現北海道教育大釧路校)に1年間勤めた後、専攻科(大学院修士課程)を修了。藝大油画科にも合格して2年間学びますが、神田一明さんと学生結婚し . . . 本文を読む
北海道新聞2024年4月3日おくやみ欄の、後志管内古平町の項に、穂井田日出麿さんが1日に亡くなったという記載がありました。86歳でした。
穂井田さんは「はずし娘」の画家として知られます。
はずし娘ことは、漁網から魚介類を外す女性たちのことです。「娘」といっても、高齢の女性も含みます。
波が荒れる冬の日本海で男たちが獲ってきたスケソウダラなどを、岸壁に座り込んで黙々と網から外していく女たち . . . 本文を読む