いや~、楽しかった。
「ワビサビ」は1999年、広告代理店のアートディレクター「工藤“ワビ”良平」さんとデザインプロダクションのグラフィックデザイナー「中西“サビ”一志」さんが結成したデザインコンビ。
プロフィルによれば
札幌を拠点にアドバタイジングから、グラフィックデザイン、オブジェ、映像、ファッション、インテリアまで多方面での制作を行っている。
とのこと。ニューヨークの賞など、国内外 . . . 本文を読む
札幌のデザイナー伊藤千織さんがギャラリーで個展を開くのは、意外にもこれが初めてとのこと。
彼女があちこちで活動しているのは耳にしていたので、びっくりして当ブログの過去記事を検索したら、昨年末の大丸藤井スカイホールの企画グループ展「光の抜け道」や、今回と同じギャラリー創が企画した椅子のグループ展、JRタワーが2006年に展開した犬の置物に着彩を施すプロジェクトなど散発的にいくつかの記録はあるが、 . . . 本文を読む
「ワビサビ」は、工藤"ワビ"良平、中西"サビ"一志の2氏が1999年に結成したデザインユニット。
本業のグラフィックデザインで活躍しているのはもちろんですが、とりわけ今年は、札幌国際芸術祭の公募企画として好評だった札幌デザイン開拓使(プラニスホール)、芸術祭の「アートリップ」への出品、さらには期間中のポスター展(札幌・大洋ビル地下)、札幌アートフェアなどもあり、相当に忙しかったはずです。
. . . 本文を読む
ヤバイ(ほめ言葉)。
前回、2015年におなじ会場でひらいた個展「白のワンピース」のときと、かなり違う。
いや、うまいのは以前から変わっていないのだけど。
前回はなんというか、大正ロマン、竹久夢二の現代版というか、清楚な少女たちの笑い声が聞こえてくるような絵が多かった。
今回はその少女たちがすっかり大人に成長している。
すごく官能的な薫りがする。
官能的、といっても . . . 本文を読む
札幌の平岸街道にかつてあった、伝説(といっていいと思う)の喫茶店「開化」が閉店してから4年半。
作り付けの書架に図録や美術書、文学書などがびっしりと並んでいた光景は、今でも思い出すことがある。
その店のオーナーだった伊東計画さんがスクラッチアートの個展を2年ぶりに開いている。
シリウス通信によると
「色紙の上にアクリル絵具を施したクリアシートを重ね、絵具部分をスクラッチ(引っ掻く . . . 本文を読む
これまでさまざまな道内ゆかりの画家や彫刻家、書家、写真家などの展覧会を開いてきた道立の美術館だが、グラフィックデザインの分野の展覧会はこれが初めてだろう。
同じサイズ、しかも縦長の作品ばかりがこれほど並んだ展覧会も、おそらく前代未聞に違いない。
伝記的な事実や業績などについては、ミュージアム新書に譲りたい。
筆者は彼の仕事を高く評価するものだが、同時に、二つの点を指摘しておきたいと思う . . . 本文を読む
新井義史さんがコンピュータで作画した絵の個展が開かれている。
この分野の展覧会は、道内では珍しい。
案内状のはがきやフライヤーにあしらわれているのが、カラフルな気球がたくさん空に浮かんでいる絵なので、その系統の絵が多いのかと思っていたら、抽象的なもの、和の雰囲気を生かしたものなど、さまざまなタイプの絵が並んでいる。
画像の左は「嵐」。
なにやらただならぬ空気の流れのようなものが感じ . . . 本文を読む
グラフィックデザイナー福田繁雄(1932~2009年)の回顧展。
いや~、面白かったです。
何がすごいって、難解な作品が皆無なこと。
もちろん、難解ゆえに否定はしないが、しかし、自分の考えを広く伝えようと思ったら難解よりは平易のほうがいいに決まっているわけで、どの作品も、べつに教養の下地などが必要なく、見た瞬間に誰もがクスリと笑えるようになっている。平易な作品を作るのは、けっして易しくはな . . . 本文を読む
昨年10~12月に、東京の目黒区美術館で開かれた展覧会(概要はこちら)の、唯一の巡回先が、大阪でも名古屋でもなく、人口三千数百人の置戸町だというだけで、なんとなく痛快な感じがするのは、筆者だけだろうか。
この巡回展が置戸で実現したのは、秋岡が、置戸の名物である「オケクラフト」の生みの親にして、名付け親であったという縁による。
また、秋岡はおもにプロダクトデザイナーとして活躍したが、長年かけて . . . 本文を読む
詳細な分析は、展覧会図録(2900円)や「美術手帖」2008年9月号をじっくり読み込んでから行うことにして、ざっと見た感想を記しておきます。
ついつい長文になってしまいました。
「レイアウト」というのは、映画の設計図のようなもの。
「絵コンテ」が、脚本に絵をつけた「映画の基本」だとしたら、それよりもやや詳しいデッサン的な「指令図」みたいなもの。
音声やせりふに関する記述はなく、かわり . . . 本文を読む
Artdirection 岡田善敬、Illustration 倉橋寛之のコンビによる展覧会。
北海道勢として初めて、広告業界でメジャーな賞である「東京ADC賞」を受けた作品で、受賞を記念しての開催ということです。
単純にたのしいです。
何かに白い布をかぶせて黒い目を二つ付ければ、何だってオバケみたいに見える-。この現象を岡田さんが思いついたのは、けさ(1月14日)の北海道新聞札幌圏版によ . . . 本文を読む
そういえば、ことしのデザインウイークは、昨年までとちがって、ポスターもあまり見かけないし、何をやってるのかさっぱり伝わってこない。
直接とどいた情報は、ギャラリー創の、いすの展覧会だけ。
たまたま、出社前に、時計台ギャラリーをのぞいてる時間がなくて、向かいにあるマリヤクラフトギャラリーに入ってみたら、この展覧会が開かれていたのだ。
デザイナーによるさまざまな作品が展示されていた。
伊藤 . . . 本文を読む
(承前)
山鼻9条からふたたび市電に乗り、資生館小学校前で降車。
BCSは休み、gallery new starは何もやっておらず、そのまま狸小路8丁目のライティング・コア札幌DAIKOで、あかりのデザインの展覧会を見る。
西11丁目駅まで歩いてくると、ちょうど市立病院前行きのじょうてつバスが来たので、それに乗って「北7西13」でおりる。
北7西19のアトリエテンマのギャラリーで「左 . . . 本文を読む
ササしんさんは、札幌のイラストレーター。コンピュータグラフィクスを活用してかわいらしい絵を描きます。
大阪市立図書館第5回イラストコンテストで入賞するなど、活動の場をひろげています。
じつは、おなじ会場で2年ほど前に彼の個展を見たことがあるのですが、そのときは、たいへん失礼ながら、動物のキャラクターが立っている単調な絵が多くてあまり感心しなかった記憶があります。
でも、描き続けているとうま . . . 本文を読む
11月1日から4日まで札幌各地でひらかれた「Sapporo Design Week」の催しの中で、屋台開発プロジェクト・展示「産・官・学ものづくり連携」と銘打たれたこの催しだけは案内状が来たので、最終日に行ってきました。
たぶん、筆者が、昨年の「札幌デザイナーズウイーク」で、会場の内田洋行北海道支社に、あかりの展示を見に行って、同社の人に名刺を渡していたんだと思います。
会場に展示されてい . . . 本文を読む