(承前)
野外美術展を紹介する3回シリーズの最終回。
作者によって画像の枚数が異なりますが、深い意味はないのでご容赦ください。
冒頭と次の2枚の画像は、中村修一「species」。
キシモトユキオ「月旅行」
これらの作品の一部は改造されて「つきめぐる」展にも出品されました。
上嶋秀俊「水のきおく」
第2回 朝里川 桜咲く現代アート展 (2022)のときと同じ方 . . . 本文を読む
(承前)
野外美術展の続き。
便宜的に11人の作品を三つの記事にわけて紹介しています。
(1)でも貼った公式動画は末尾に貼り付けています。
冒頭画像は朝地信介「水鏡」。
朝地さんは日本画を制作しています。
題の通り、天に向けられている画面に水がたまって、空を反射し、美しさを増しています。
シンプルなつくりのなかに(もちろんマチエールなどは複雑かつ精緻ですが)、作品(人為)と自然と . . . 本文を読む
イコロの森ミーツ・アート2024 "Ikoro Forest Meets Art 2024"
苫小牧市郊外の「イコロの森」で、実行委員会の主催、公益財団法人道銀文化財団の助成事業として今年9月に開かれた野外美術展。
第1回は2019年でしたが、その後は新型コロナウイルスの感染拡大などもあり、今回は3年ぶりの開催となりました。
筆者の怠慢によりこのブログでの紹介が遅れていて、申し訳あ . . . 本文を読む
北海道新聞2024年11月30日「サタデーどうしん」面の「展覧会」に、本郷新記念札幌彫刻美術館で開催中の「藤原千也展 生まれたようとしたときの光をみたい」について書きました。
デジタルでも公開されています(どなたでも無料会員登録すれば、全文が読めます。読める本数に上限あり)。
<展覧会>藤原千也展 生まれようとした時の光をみたい:北海道新聞デジタル藤原千也(かずや)は1978年札幌生まれ。現在 . . . 本文を読む
10月の続きです。
道内で11月に開かれたおもな展覧会の記事へのリンク集です。
■■はまだ会期が終わっていない展覧会です。
書き終わっていないエントリには、まだリンクがはられていません。
カテゴリー分けは厳密なものではありません。
札幌以外の開催地を附記しました。
随時更新します。
現代美術
■守屋杏展 林檎花碑墨象座敷~墨象による平岸リンゴ園の風景
■中根隆弥展 砂浜の . . . 本文を読む
6日前のことを記すのを忘れていました。
この日はまず、澄川駅から歩いてさっぽろ天神山アートスタジオへ行き「守屋杏展 林檎花碑墨象座敷~墨象による平岸リンゴ園の風景」を見ました。この日で終了。別項で書く予定。
■守屋杏展 林檎花碑墨象座敷~墨象による平岸リンゴ園の風景 (2024年11月16~24日、札幌) - 北海道美術ネット別館登別出身の作者が滞在、制作したさっぽろ天神山アートスタジオの . . . 本文を読む
とくに意味のないスナップ写真です。
ブログの下書きにアップしていましたが、そろそろ使わないと賞味期限切れなので。
以前も書きましたが、今年の11月は、あの渡辺淳一氏が嘆いた北海道の11月らしい月でした。
雪がとけては降り、降ってはとけて、足元はぬかるみ歩きにくいことこの上ないありさまです。
でも、暖かくて、紅葉が続いて、雪なんてぜんぜん降らずに歩きやすい11 . . . 本文を読む
北海道新聞2024年11月27日おくやみ面の札幌市中央区の項に載っている山下嘉昭さん(87)は、住所から推して、彫刻家の方ではないかと思われます。26日死去とのことです。
山下さんは1959年の第34回道展で市教育長賞を受け、61年に新会友、64年に会員推挙されています。現在の名簿には掲載されていないことから、近年に退会したようです。
札幌彫刻美術館が1982年から隔年で開いていた「北の彫 . . . 本文を読む
春陽会主催の春陽展は、今年で第101回を迎え、非官展系の全国的な団体公募展では屈指の長い歴史を誇ります。発足メンバーに岸田劉生がいたというから、その古さが分かります。毎年春に、かつては上野の都美術館で、近年は六本木の国立新美術館で展覧会を開いています。
北海道研究会も息の長い活動を続けています。しかし、戦後の道内画壇に名を残す八木伸子や谷口一芳といった会員が在籍していた2003年の北海道作家展 . . . 本文を読む
イーロン・マスクによる買収劇で「X」という名になった後のTwitter(ツイッター)がなんとなく窮屈に感じられるようになってきたことは、多くの人が漏らしています。認証マークなどさまざまな有料プランを始める一方で、百花繚乱のにぎわいを見せていたサードパーティー・アプリはほぼ壊滅状態に追い込まれました。最近では、米国大統領選に絡んで、Xのアルゴリズムをいじってトランプ支持のポスト(ツイート)が流れや . . . 本文を読む
年に1度、北広島市が開く企画展。
以前は市内の陶芸家松原成樹さんがキュレーター役を務めていましたが、ことしは市内にある星槎道都大で版画を教える内藤克人さんが担当したようです。
写真そっくりのハイパーリアリズム絵画は画壇のひとつの傾向として定着しつつありますが、単にそういう絵を集めただけではない4人展で、興味深い展覧会になりました。
竹津昇さんは水彩連盟、道展の会員のほか、各種グルー . . . 本文を読む
木版をフロッタージュしたり、昆虫の細密画を描いたり、一般的な画家とはちょっと異なる作品を、個展や毎年1月のグループ展「New Point」で発表してきた菅定かん さだむさん。
昨年8月から迷路づくりにハマり、ちょっと中断した時期はありますが、毎日ひとつずつタブレット端末で制作して、インスタグラムで発表しているというからびっくりです。
朝起きてかきはじめ、昼休みに続きを作り(菅さんは札幌で団体 . . . 本文を読む
(承前)
地下鉄東西線に乗り、菊水駅へ。
ギャラリー犬養は、1階が宮本文彦個展(紙版画)、2階は志摩利希銅版画展「ダナエの台所」。
志摩さんは、絵の囲むマットの部分を、同じ版による絵で埋めるという、おもしろい技法で埋めています。
テレビで古い映像を再訪するとき、おなじ映像を、色調を薄くして両端にくりかえすことがありますが、あれとちょっと似ています。
ダナエは、ギリシャ神話に登場する女 . . . 本文を読む
22日は6日ぶりに札幌市内でのギャラリー巡り。
平日(金曜)なので、地下鉄東豊線の福住駅で「1day きっぷ」を買いました。
1)茶廊法邑 さ ろうほうむらで「50th 綾子のすべて」展。
道展日本画部会員のさとう綾子さん(札幌)が、子育ていち段落&生誕50年という区切りで、法邑の全区画を用いて開いた個展。小学2年生のときの水彩から、中高生のときの油彩、北海道教育大から現在までの日本 . . . 本文を読む
書の分野である「墨象ぼくしょう」に取り組んでいる4氏が昨年に続いて札幌市民ギャラリーで展覧会を開いています。
後志管内倶知安町の荒野洋子さん、オホーツク管内遠軽町の佐藤志珠さん、札幌市の塚本宏美さんと吉田敏子さんです。
文字にこだわらない「前衛書」と異なり「墨象」は文字を書きます。
太く巨大な墨の塊を紙にぶつけているという印象をつい抱いてしまうのですが、今回も冒頭画像のとおり、佐藤、 . . . 本文を読む