松代商店街、通称「松之山街道」の続き。古い家と街並みがすきな筆者は、もう大喜びである。冒頭の画像はお茶屋さん。渋いなあ。
つぎは肉屋さん。
自動車交通が国道に回ってしまったこともあるし、たたんでしまった店も散見され、「活気あふれる」とまではいかない。それでも「さびれてしまった」というほどではなく、いい感じで店と家がたちならんでいる。
それらの店先や空き店舗を利用するかたち . . . 本文を読む
9月23日のつづき。
CAI(現代芸術研究所)ではじまった渋谷俊彦さんの個展のオープニング。
現代美術家の端聡さんと、岡部昌生さんのベネチアビエンナーレ出場の話になった。
「なにがすごいって、北海道に住んでるままっていうのがすごいよね」
と端さん。
なんだかんだ言って、日本の現代美術は、ほとんど関東と関西に住んでいる人によって、関東と関西で発表される作品で、シーンがつくられているといって . . . 本文を読む
■■は、この文章を更新した時点で開催中の展覧会、■は終了済みの展覧会です。このエントリは随時更新します。
現代美術
■■北の彫刻展
■GUNDAM 来たるべき未来のために 続きはこちら
■山本祐歳 Metamoric Animal X
■Hiroshi Takeda a.k.a. Azkepanphan [Utopia MoMo-lro2]
絵画
■第26回道彩展
■中間弥生個展
■亀井由利 . . . 本文を読む
北海学園大学II部写真部、通称「にぶしゃ」の写真展。1990年代、札幌の学生写真界でひときわ熱のこもった展示を見せていた「にぶしゃ」も、近年は部員数が減って、心配でしたが、今回はおよそ20人が出品し、ふたたび元気なところをみせています。
にぶしゃといえば、ちょっと濃い目で、コントラストのきつめな焼きが特徴という印象がありますが、これは筆者の好みです。また、フレームの部分はわざとぎざぎざを残し、 . . . 本文を読む
3年ぶりに見ました。会員・会友を中心に、激しいタッチの具象画(静物、人物など)が多いのは、変わっていませんが、それ以外の傾向の作品も少しずつ出てきているようでした。「北海道水彩画会」を名乗るのですから、いろんな種類の絵があったほうが面白いと思います。
たとえば、抽象では、長く栗山巽さん(江別)が宇宙的な広がりのある画面で、孤軍奮闘してきた感がありますが、今回は辺見富美子さん(同)が深みのある抽 . . . 本文を読む
明けて8月16日。東京を経て札幌に帰る日。その前に、越後妻有アートトリエンナーレで、見に行かなくてはいけないところがある。
きょうも晴れて、暑い日になりそうな気配だ。
前日のバスツアーで立ち寄るものとばかり思っていた松代(まつだい)地区。けっきょく農舞台にしか行かなかったので、16日の朝にひとりで訪れることにした。松代には、ことし出品の池田緑さん(帯広)の作品があるのだ。越後妻有に行くかどう . . . 本文を読む
昼は「越後妻有(つまり)アートトリエンナーレ 大地の芸術祭」でたっぷり美術鑑賞、夜はうまい地酒を飲んで地元の人と会話を楽しみ、すっかり良い心持になった筆者は、酔いざましもかねて、夜の十日町をぶらぶらと散歩した。
ふと思い立って、今回のトリエンナーレで評判になっているという、レアンドロ・エルリッヒ「妻有の家」を見に行くことにする。
しかし、夜おそかったため、作品にはシートがかけられ、見ることは . . . 本文を読む
輪郭線が極端に太い、独特の画面をつくる中間弥生さん(北広島在住、全道展会友)。3年ぶりとなる今回の個展も、にぎやかな絵がならんでいます。
100号クラスの絵を展示し、来た人の反応をみて、ことしの自由美術展にどれを出そうかを決める参考にするつもりだったそうですが、「人によって言うことがぜんぜんちがうので、余計迷っているんです」。
筆者がいいと思ったのは、冒頭の画像で手前にうつっている「パンフレ . . . 本文を読む
札幌の抽象画家江川博さん(1937-)が、朝日新聞の「朝日歌壇・俳壇」で8月から毎週挿絵を担当しています。
タイトルは江川さんらしく「地と図」。白いところと黒いところがせめぎあう作品です。
毎週日曜掲載で、10月まで続きます。チェックしてみてください!
(紹介が遅くなってすいません) . . . 本文を読む
8月15日に新潟県十日町市などで見た越後妻有(つまり)アートトリエンナーレ大地の芸術祭の感想を延々と書いているわけだが、35度の猛暑の中でたっぷり美術鑑賞を堪能したあとで考えることは、ひとつしかない。つまり、うまいビールが飲みたい、である。ホテルを出て、十日町の中心街をほっつきあるきだした。 十日町は、飲み屋が密集しておらず、商店街のあちこちに点在している。筆者が旅先でひとりでのみに出るのはほと . . . 本文を読む
亀井さんは新道展の会員で、二科展にも入選をかさねています。おもなモティーフとして描いているのはトルソというか、人体の一部分で、新道展にも、胴体だけとか、下半身だけとかの絵を、組み作品にして出品しています。今回の個展でも、黒い地に白の絵の具で人体の一部を描いた作品が6点と、全体の半数近くを占めています。
全身像や半身像といった一般的な人物画よりも、人間存在そのものに迫っているような感じがします。 . . . 本文を読む
(承前)もっとも、アートに、高齢化や交付税削減などによって元気のない地方経済を、ほんとうに浮揚させる力があるのかどうかは、専門家でない筆者にはわからない。冒頭の画像は、十日町の中心商店街にあった「娯楽会館」跡の廃墟だ。
中心商店街は、駅通りや本町通りはそこそこ店が開いていたが、「コモ通り」はみごとなまでの「シャッター街」であった。単に、お盆休みだったのかもしれないが。
東京などから人が大挙して . . . 本文を読む
画像は、松代・農舞台の裏山にある、田中信太郎「○△□の塔と赤とんぼ」。高さ14メートルという。地元の「こへび隊」の人が言う。
「第1回のころは、トリエンナーレ反対派の急先鋒の人が『赤トンボはあんな風に飛ばない。撤去すべきだ』と主張してたんですよ。その人、今はすっかりトリエンナーレの応援団になっていますけどね」
もっぱら大都会で制作と鑑賞がおこなわれてきた現代美術が、いきなり越後妻有という過 . . . 本文を読む
昨年10月、blog化する前の北海道美術ネットで函館公園の観覧車が話題を呼びましたが、それよりも小さな観覧車が小樽にあると聞いて、家族そろって乗りにきました。
ある場所は、小樽公園こどもの国。
国道5号や鉄道線より山側にあるので、観光客はほとんど来ないと思います。
ボックスはわずか6つ!
日本最小という説もあるそうです。
ボックスは、おとな2人が乗ってもかなり狭そう。
すごいのは、人 . . . 本文を読む
ギャラリー回りのつづき。
市民ギャラリーを出た後、駅前・都心に向かう。
殿村栄一作品展 親子地蔵(石の蔵ぎゃらりぃ はやし)
地蔵絵など。
説教くさいのは苦手です。
24日まで。
浅沼久美子・島津明美ふたり展(紀伊國屋ギャラリー)
浅沼さんはステンドグラスの作家。島津さんは段ボールコラージュでことしの全道展協会賞を得た人。
ステンドグラスは色合いが落ち着いているのが特徴でしょ . . . 本文を読む