先日、札幌大谷大の学園祭に行ったら、学生の小品絵画展会場の前で個展の案内状を配っている女子学生がいて、その熱心さにおどろきました。
それが、先日まで西岡の画廊喫茶で個展を開いていた山内さんです。
冒頭画像は「こんな毎日、わるくない」。
油彩、アクリル、クレヨンによるF30号。
画面上方が明るいのはライトの反射によるものです。
朝から晩までバイトと予備校に通う毎日。
自転車を走らせて . . . 本文を読む
札幌の松木眞知子さんが、カフェ北都館ギャラリーでは初となる個展を開きました。
北都館のサイトによると、松木さんは女子美短大を卒業。結婚、子育てを経て1999年初個展を開きました。
「2020年乳がんの手術をし闘病の中も制作を続け2022年全道展会員、2023年行動展会員推挙となり、今は命の大切さ、制作できる喜びを実感」
とある通り、この2、3年はまた進境を示しているように感じられます。
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新道展に抽象的な傾向の作品を出している
安味真理(北広島)、
堅田智子(苫小牧)、
田中郁子(日高管内浦河町)、
楓月まなみ(札幌)、
水高和彦(恵庭)の5氏によるグループ展。
※以下の紹介で、安味さんの名と堅田さんの名が入るべき場所がさかさまになっていたので11月5日朝、訂正しました。申し訳ございませんでした。お詫び申し上げます。
2019年に、新道展と柴橋伴夫氏(詩人、美術評論家) . . . 本文を読む
教育大岩見沢校美術文化専攻の卒業生を取り上げて毎年開かれている企画展。
今年の第5回ホープ展は、若手2人の絵画展です。
左が太田香さん、右が坪井明花さんです。
この2人の作品に共通しているのは
「絵を読みこむ楽しさ」
だと思います。
もちろん、絵の中に文字が書かれているという意味ではありません。
また、近世の欧洲絵画のように、アトリビュートや寓意をよみとる、ということでも . . . 本文を読む
道展会員の小林義晃さんが代表で毎年開いている具象絵画のグループ。
今年は、阿部正子、小川智、柴崎康男(案内状には「柴﨑康夫」になっていましたが、「夫」は「男」ではないかと思います。﨑は崎の異体字)、高間恭子、和田仁智義の5氏も出品しています。
以前参加していた芦別の河瀬陽子さんや小樽の千葉晃世さんらが今年はおらず、初期からいるメンバーは小林さんだけになりました。
冒頭画像の左手前は小林 . . . 本文を読む
キャンバスに絵の具を染み込ませるステイニングと呼ばれる技法で美しい絵画を制作する札幌の井桁雅臣さんが、年に2度の個展を開くのは初めてだと思います。
制作に時間のかかる技法ということもあり、もともとひんぱんに個展を開催する画家ではありません。
「最初は3階のギャラリーも使おうかと思ったが、すぐに無理だと分かった。本当に大変でした」
と振り返っていました。
今回は2009年から新作まで約25点 . . . 本文を読む
1996年札幌生まれ、札幌大谷高校から東京藝大油画科に進み、東京などで盛んに個展・グループ展などを開いている奥山さんと、東京が拠点の野口さんによる共作展。
2人展というのはよくありますが、今回の出品作はほとんどが合作で、どのようにして制作したのか、驚いてしまいます。
冒頭画像で、上のほうに並んでいる丸いキャンバスが、奥山さんの作品。
シラカバの林に着想を得ているようで、色調を大きく変換 . . . 本文を読む
(承前)
札幌大谷大3年の油彩画の個展。
昨年秋に同じ会場で、ことし5月にビストロカフェ+ギャラリー・オマージュで個展を開いているほか、昨年暮れのグループ展「未完の大器」にも出品しています。
2022年には道展で新人賞を受賞しています。
人物の肌の質感などの描写に、学生とは思えないほどの高い技倆ぎりょうを発揮してきました。とにかくうまい。
なので、今回の個展で一番大きな作品「 . . . 本文を読む
(承前)
ことしも「おたる Book Art Week」が10月13日~26日(会場によって会期は異なります)、小樽市内の文学館や飲食店など8カ所を会場に開かれています。
このうち札幌から一番遠いのが、塩谷の「生きるための詩歌と道具 がたんごとん」です。
本来なら、JR塩谷駅から行くのが筋だと思うのですが、あまりに忙しいので、期間内に列車で来られるかどうかわかりません。
鉄道によく乗っ . . . 本文を読む
1980年代を中心に抽象絵画の制作・発表を行うかたわら、「北海道現代作家展」の開催に尽力し、84~85年には札幌発の隔月刊誌「美術ノート」の編集・刊行を手がけた佐佐木方斎さん。
90年代以降の長い沈黙を経て、ゼロ年代後半からぽつぽつと個展を開いています。
このたび、陶芸家の蔦井乃理子さんと染色家の蔦井美枝子さん姉妹が自らのコレクションを時折公開しているスペース「tuus」などの . . . 本文を読む
(承前)
三越札幌店の9階ギャラリーはたいてい、正面から見て左側の部屋で陶芸などの工芸を、右側の部屋では絵画展を、火曜から翌週月曜までのサイクルで開いています(最近、エレベーター前のスペースを利用して、非写実系の絵画を紹介していることもあります。以前は仏壇用具などの販売コーナーでした)。
工藤和彦さんとひとしきりおしゃべりした後、となりで行われている絵画展ものぞいてみました。
非常に写実 . . . 本文を読む
1958年北京生まれで、NHK 水墨画講座の講師を担当するなど、日中を往復して活躍している水墨画家、王子江おう す こうさんの個展が、空知管内浦臼町「えみる」で始まりました。
浦臼出身のコレクターがいる縁で、今回の個展が実現しました。
2016年に札幌の茶廊法邑や岩見沢で個展が開かれていますが、今回は、このほど浦臼町に寄贈された、別の作品による会場構成になっています。
冒頭画像の横 . . . 本文を読む
三岸好太郎美術館は公立の個人美術館の先駆けといわれ、妻で画家の三岸節子から寄贈された好太郎の代表作の多くを所蔵しています。
1年を四つぐらいの会期に分かち、一つは「特別展」、他は所蔵品展と銘打って彼の作品などを展示していますが、展覧会ごとにテーマを設定し、新たな知見や「見る角度」を提供してくれるところには、ほんとうに頭が下がる思いです。
出世作「檸檬持てる少女」(冒頭画像の左から2枚目)や「 . . . 本文を読む
およそ20年ぶりに制作・発表を再開したのが2010年。
それ以降の瀬川葉子さんの精力的な活動ぶりには目をみはるものがあります。
とにかく巧いし、手法は独特だし、質量ともにたいへんな仕事だと思います。
会場にあった略歴によると瀬川さんは1954年生まれ。
「特美」の略称で知られ多くの作り手を輩出した北海道教育大札幌校の特設美術過程を卒業しました。
瀬川さんの作品は抽象絵画といえますが . . . 本文を読む
(承前)
会期終了間近なので、いったんアップします。
なお、この後の9月17日から24日まで
「画家生活25周年記念 盛本学史絵画展 第二部 盛本絵画の住人たち」
と題して、個展が続きます。
盛本学史もりもとさと し さんは旭川を拠点にする画家です。
学校の先生でしたが、若くして教壇を離れています。
この会場の「ピカソ画廊」を会場にした絵画教室を開き、肖像画なども手がけていますが、 . . . 本文を読む