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北海道美術ネット別館

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■浅間あす未・野口清村 二人展「合掌」 (5月24日~6月5日、札幌) 2022年6月4日は9カ所(8)

2022年06月05日 19時36分34秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)

 ト・オン・カフェで見た2人展はめちゃめちゃ紹介が難しい展示でした(笑)。

 浅間あす未さんは3年ほど前に東京から札幌に移ってきた刺繍ししゅうアーティスト。
 野口清村さんは2020年に初個展を開いた、東京が拠点のペインター。
 インスタグラムで野口さんの作品を知った浅間さんが声をかけて、一緒に展示を開くようになったそうです。
 今回、冒頭画像のような、2人の合作もありました(これは、実行している例はありそうでごく少ないと思います)。

 
 浅間さんは絵の具で下塗りした、綿と化繊の混合キャンバスに、ひと針一針、刺繍を施していきます。
 キャンバスの端は裏が木枠になっていることは言うまでもありませんが、工夫して、端っこにも刺繍しています。
 糸のほかビーズなども使われていて、でも、デザインではなくアートなのがおもしろいです。

「瞑想」「静と動」「芽吹きI」「視する」といった題の作品が並んでいます。

 
 一方の野口さん。
 小さめの絵をびっしりと、間隔を詰めて陳列しています。

 上の段の比較的大きな作品は左から「蝶々」「教室」「玉入れ」。
 下の段は「馬」「ドリンク」「海辺」など。

 馬や蝶に見えなくもないですが、シュールレアリスムと簡単に片付けることもしにくい、抽象画でもない、不思議な絵画世界です。
 聞くと、面相筆という極細の筆を用いているそうで、たしかに精緻で丁寧な描写ですが、それがリアリズムのほうに行かないのが興味深いです。

 浅間さんの話だと、ほかにも北海道に移ってから日の浅いアーティストが何人かいるとのこと。
 筆者が札幌を離れて、新型コロナウイルスが猛威をふるっている間に、そんなことになっていたんでしょうか。


 なお、この日ギャラリー犬養と Gallery kamokamo には行けなかったのですが、翌5日に伺いました。
 いずれも、行って正解でした。
 犬養の「森ひなた個展」については、別項で紹介します。


2022年5月24日(火)~6月5日(日)午前10時半~午後8時(ラストオーダー30分前)、会期中無休
TO OV cafe / gallery (札幌市中央区南9西3 マジソンハイツ)

□浅間さんのインスタグラム @asumiasama

□野口さんのインスタグラム @noguchi_shimura



・地下鉄南北線「中島公園駅」から約220メートル、徒歩3分
・地下鉄東豊線「豊水すすきの駅」から約600メートル、徒歩8分

・中央バス、ジェイアール北海道バス「中島公園入口」から約380メートル、徒歩5分

・市電「山鼻9条」から約610メートル、徒歩8分


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