北海道新聞08年5月2日の遠軽・紋別版から。
村瀬真治さんは、一線美術会の創立会員だったようですね。
一線美術は、増田誠や上野山清貢が創立主要メンバーだし、つくづく北海道にゆかりのある公募展なんですね。
齊藤顯治さんは二科の彫刻部会員だったそうです。
筆者は恥ずかしながらお二人を知りませんでした。
また「北海道大辞典」などにも記載はありません。
ただ、札幌-東京の軸でつくられる「北海道美術史」からこぼれ落ちてしまう作家がまだまだいるのだなあというのが正直な実感です。
http://mombetsu.jp/syoukai/hakubutukan/index.html#matinakageijyutukan
【紋別】紋別ゆかりの芸術家作品を展示するギャラリーや多目的ホールなどを備えた「まちなか芸術館」(幸町3)のオープンセレモニーが1日に開かれ、宮川良一市長をはじめ市民ら約150人が、開館を祝った。
同館は築27年の旧NTTマイラインセンターを2005年に市が4100万円で購入。1億6000万円かけて改修した。鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積は2100平方メートル。流氷画家として知られる村瀬真治氏や紋別出身の彫刻家・斉藤顕治氏の作品合わせて56点が展示されたギャラリーのほか、コンサートや物産市に使われる多目的ホール、会議室などを備えている。(以下略)
村瀬真治さんは、一線美術会の創立会員だったようですね。
一線美術は、増田誠や上野山清貢が創立主要メンバーだし、つくづく北海道にゆかりのある公募展なんですね。
齊藤顯治さんは二科の彫刻部会員だったそうです。
筆者は恥ずかしながらお二人を知りませんでした。
また「北海道大辞典」などにも記載はありません。
ただ、札幌-東京の軸でつくられる「北海道美術史」からこぼれ落ちてしまう作家がまだまだいるのだなあというのが正直な実感です。
http://mombetsu.jp/syoukai/hakubutukan/index.html#matinakageijyutukan
終生流氷をナイーブに表現され、色彩豊かな画風は流氷をモチーフにした作家では特徴のある方だったと思います。筆者が知る範囲では縦構図が多かったようです。
まじめな人柄で道展の中でも信頼が厚い人だったと聞いております。一線美術会では理事もされていたようです。
作品は紋別市内の各所と個人のギャラリーに一括保管されたと聞いていましたが、ご遺族の努力が偲ばれますね。
今回40点の作品が収蔵されたようですので散逸は免れたと言うことのようです。
こういう良い作家の作品が一冊の本としてカラーで残されると良いのですけれど私個人の資力では不可能です。作品図録は愛宕出版というところから出ていたようですが現在は古書ルートでもあまり流通していないと思われます。
こうして一括して見られる施設ができるのは、良かったですね。
たしかに画集ができればそれに越したことはないわけですが、紋別なら、一度行こうかなという気にもなってきます。
前記の愛宕出版はあやまりで愛宕山画廊が版元でした。
文教堂で見つけましたので私が格安でゲットしました(笑)。
やっぱり、こりゃ自分が知らないのがダメですね。
博物館も相当広いギャラリースペースがあるのですが、まちなか芸術館は本当にひろいので頭を抱えています。
詳細は近々お知らせいたします。
写真は、絵画や彫刻にくらべるとサイズが小さいので、たいへんかもしれませんね。