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北海道美術ネット別館

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中央バス「72番 南郷線」が札幌でも非常に珍しい路線である理由

2022年08月08日 09時43分34秒 | つれづれ日録
 悠遊舎ぎゃらりぃ SAPPORO 「色絵師達乃奇想天外」を見に行った際、札幌駅前から中央バスの「72番 南郷線」に乗っていきました。
 当ブログの「悠遊舎ぎゃらりぃ SAPPORO へのアクセス(道順)」に書いてある順路で一度行ってみたかったのです。
 この記事にもあるとおり、平日は1時間に1本という、大都市・札幌としては非常に本数の少ない路線で、なんと土日祝日は1日に片道7本しか走っていません。
 本数の少なさもさることながら、とっても珍しい路線だということが分かったので、アートとはぜんぜん関係のない話ですが、順に説明していきます。

 「札幌駅前」というバス停は、ESTA 1階ターミナルのほか、駅の南口から1ブロック離れた北4条通りの西2、3丁目に分散しています。
 この72番は、北4西3に始発の停留所があります。
 ローソンなどの近くです。



 このバスは出発すると、すぐに左折して西4丁目通(駅前通)に入ります。

 これには、ビックリしました。

 筆者は札幌に長いこと住んでいますが、駅前通を走る路線バスに初めて乗りました。

 札幌の中心部の、縦(南北)のラインを走るバス輸送は昔から、北行きが西3丁目通り、南行きが西2丁目通りがその大半を担っています。
 駅前通を走る路線は、基本的にないはずなのです。これはかつて、市電(路面電車)の路線があったことも一因だと思います。交通渋滞になりやすい路線をあえて避けたのではないでしょうか。

 バスは1ブロックを走ってすぐに北3条通りに左折し、他の豊平方面へ向かう系統と同様、西2丁目通りに入って南下し、国道36号をたどるルートを走ります。
 

 その後、米里行啓通(豊平と美園の境界を走る道路)に左折し、南郷通に右折して、しばらく走ります。

 ご存じのとおり、南郷通の真下には、地下鉄東西線の線路があります。
 路線のうちかなりの部分が地下鉄と重複しており、それなら地下鉄で行ったほうが早いわけで、利用者が増える要因は乏しいでしょう。
 実際、降りる客が多いのは、地下鉄の駅と駅の中間にある停留所でした。

 本郷通に入るのは、本郷通10丁目の手前からでした。
 重複を避けるのであれば、南郷通ではなく本郷通を走った方が良いような気もしますが、本郷通のうち中心部に近い側はショッピングモールになっているので、やむを得ないでしょう。
 
 
 筆者は「本郷通10丁目」で降りたため、終点の「JR平和駅前」までは利用していません。
 したがって、この路線についてすべてを知ったかのようなことを言うのは控えなくてはならないでしょう。
 ただ、ひとつ気がついたことがあったのです。

 72番は、地下鉄南北線・東西線・東豊線の真上をどこかで走っている

 すごくないですか?
 こんなことですごいと思うのは自分だけか…。
 
 しかし、部分的とはいえ、こんな路線はこれだけではないでしょうか。

 そもそもバス路線は地下鉄と同じルートをたどってもしかたがありません。79番が幌平橋―中の島―平岸の間で重複しているなどの例もありますが、3路線とも重なっているのはほかにないのではと思います。


 なお、2枚目の画像で、左手に見えている茶色の2階建てが「悠遊舎ぎゃらりぃ」なので、この路線の便数が少ないのは、ほんとうに惜しまれます。


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