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十勝管内足寄町のコロポックル像

2020年12月11日 09時09分09秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 パンダやトラなどが地面に直接置かれていたのに対し、この木像は、高さ1メートル以上ある台座の上に置かれていました。

 像のまわりには石がたくさん転がっています。

 台座はあるものの銘板のたぐいは一切見当たらず、像にサインらしきものも確認できないため、作者やタイトルなどは不明です。

 コロポックルはアイヌ民族の伝承に登場する人々で「フキの葉の下にいる人」ぐらいの意味だそうです。
 明治期には、このコロポックルこそがアイヌ民族よりも先に北海道に住んでいた、日本の原住民ではないかという説が唱えられて、論争が起きたということです。

 コロポックルが実在したかどうかはともかく、この像が足寄にあるのには意味があります。
 足寄町には「ラワンブキ」という特産品があり、こいつは高さが2~3メートルにもなるのです。
 フキの下、というと、なんだか小人を想像してしまいますが、ラワンブキだとどんな人でもその葉を傘がわりにできるほどの巨大さです。


 筆者はこの像を見ていると、以前NHK「おかあさんといっしょ」に出ていた「ガタラット」を思い出してしまいます。
 それはともかく、なかなか味のある像だと思いますが、いかんせん木でできているので、寒暖差の激しい道東の屋外に置いておけば、このまま朽ちてしまう恐れは強いでしょう。

 この像についてなにかご存じの方はご教示願えれば幸いです。




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