
ことしはザ・ビートルズ来日40周年。筆者のような世代にとっては、ビートルズとは、すでに解散していたにもかかわらず「音楽を聴くにあたっての基本中の基本」だっただけに、感慨深いのだけれど、いまの若い世代にとってはどんな存在なんだろう。筆者が会場をおとずれたときには、50-60代ばかりが目に付いたが…。
で、北海道新聞(6月3日)に大きく出ていたのでご存知の方も多いでしょうが、今回展示されている絵は、ビートルズの4人が、来日公演の折ホテルにカンヅメにされた際、退屈しのぎに描いたもの。音楽評論家で、当時「ミュージック・ライフ」編集長として日本人初のビートルズ単独インタビューに成功した星加ルミ子さん(赤平出身)に贈られたものだというが、その後誤って英国に送られたあと、行方不明になっていたという。
このほど、同ギャラリーの本間社長が「車1台分ほどの費用で」入手し、一般公開されることになった。
肝心の絵は、というと、よく言えば、カンディンスキーばりの抽象画だけど、まあ落書きに毛の生えたようなものともいえないこともない。
ジョン・レノンはアートスクールの出身だから、もうちょい本格的な絵になっているかと期待したけれど…。
それでも、ありきたりの絵になっていないあたり、翌1967年をピークとするサイケデリックな時代の予兆を、4人が感じ取っているのだといえるのかもしれない。
このころは、ビートルズの動きも時代の流れも速かった。
4人は、この絵を描いた当時すでに、傑作アルバム「リボルバー」のレコーディングを終えていた。
この年の後半には、ライブコンサートをやめることを宣言。年末には、レコード史上最大の問題作と言っても過言ではない「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のセッションに入る。
つまり、日本に来た当時の4人は、「キャーキャー騒がれる社会現象としてのビートルズ」はすでに卒業しかけていたのだが、そのころの日本人で何人がそれを認識していたかどうかは、わからない。
長谷部さんは、星加さんの単独インタビューに同行したカメラマンで、その後、ビートルズの全米ツアーにも同行を許されている。
今回展示されている写真は、インタビューのときのもの(ポール・マッカートニーが盆踊り?を踊ってる)、ツアーの模様のほか、英国でパーティに入れてもらったときのものや、「フール・オン・ザ・ヒル」(「マジカル・ミステリー・ツアー」の1曲)のレコーディングの様子などもある。
ああ、たしかに「フール・オン・ザ・ヒル」だなあ。ポールがリコーダーを吹いている写真がある。
最後のほうの写真に1枚だけ、ジョンとヨーコがいっしょに写っているのがあった。
途中から写真が、モノクロからカラーに切り替わっているのが、時代を感じさせる。
ところで、会場には、ビートルズの曲がずっとながれているが、これは有線とのこと。有線にはビートルズ専用のチャンネルがあるのだ(知らなかった。コムサ・デ・モードの店で流れているのはこれだな)。
7月8日(土)-15日(土)10:00-18:00(最終日-16:00)
コンチネンタルギャラリー(中央区南1西11、コンチネンタルビル地下1階 地図C)
で、北海道新聞(6月3日)に大きく出ていたのでご存知の方も多いでしょうが、今回展示されている絵は、ビートルズの4人が、来日公演の折ホテルにカンヅメにされた際、退屈しのぎに描いたもの。音楽評論家で、当時「ミュージック・ライフ」編集長として日本人初のビートルズ単独インタビューに成功した星加ルミ子さん(赤平出身)に贈られたものだというが、その後誤って英国に送られたあと、行方不明になっていたという。
このほど、同ギャラリーの本間社長が「車1台分ほどの費用で」入手し、一般公開されることになった。
肝心の絵は、というと、よく言えば、カンディンスキーばりの抽象画だけど、まあ落書きに毛の生えたようなものともいえないこともない。
ジョン・レノンはアートスクールの出身だから、もうちょい本格的な絵になっているかと期待したけれど…。
それでも、ありきたりの絵になっていないあたり、翌1967年をピークとするサイケデリックな時代の予兆を、4人が感じ取っているのだといえるのかもしれない。
このころは、ビートルズの動きも時代の流れも速かった。
4人は、この絵を描いた当時すでに、傑作アルバム「リボルバー」のレコーディングを終えていた。
この年の後半には、ライブコンサートをやめることを宣言。年末には、レコード史上最大の問題作と言っても過言ではない「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のセッションに入る。
つまり、日本に来た当時の4人は、「キャーキャー騒がれる社会現象としてのビートルズ」はすでに卒業しかけていたのだが、そのころの日本人で何人がそれを認識していたかどうかは、わからない。
長谷部さんは、星加さんの単独インタビューに同行したカメラマンで、その後、ビートルズの全米ツアーにも同行を許されている。
今回展示されている写真は、インタビューのときのもの(ポール・マッカートニーが盆踊り?を踊ってる)、ツアーの模様のほか、英国でパーティに入れてもらったときのものや、「フール・オン・ザ・ヒル」(「マジカル・ミステリー・ツアー」の1曲)のレコーディングの様子などもある。
ああ、たしかに「フール・オン・ザ・ヒル」だなあ。ポールがリコーダーを吹いている写真がある。
最後のほうの写真に1枚だけ、ジョンとヨーコがいっしょに写っているのがあった。
途中から写真が、モノクロからカラーに切り替わっているのが、時代を感じさせる。
ところで、会場には、ビートルズの曲がずっとながれているが、これは有線とのこと。有線にはビートルズ専用のチャンネルがあるのだ(知らなかった。コムサ・デ・モードの店で流れているのはこれだな)。
7月8日(土)-15日(土)10:00-18:00(最終日-16:00)
コンチネンタルギャラリー(中央区南1西11、コンチネンタルビル地下1階 地図C)
あとそろばんの読み上げ算をやっているチャンネルもあるし、さらにさらに電話口でのアリバイ工作のためか「空港」と称してジェット機の爆音が流れるチャンネルもあります。すごいでしょ。
で、あの「蛍の光」、なんでハチロクなんでしょう。いや、4分の3拍子か?