
「2014年の総括関係の記事は、年明けにアップしたい。」
と書いて、はや1カ月余りが経過した。
まもなく1月も終わるので、もうタイムリミットなのだが…。
あらためて、2014年の美術を振り返ろうとして、はたと気がついた。
2014年はベスト5が選べない…。
表向きの理由として、札幌国際芸術祭の存在がある。
あれを、ぜんぶひとくくりにしたら、1位になりそうだ。
しかし、ぜんぶまとめて1位というのも、選び方としてフェアじゃないような気がする。
では、芸森とか、清華亭とか、会場別に分ければいいのだろうか。
それだと、上位を独占する可能性があり、それはそれでやはりフェアじゃないように思う。
かといって、札幌国際芸術祭抜きでベスト5を選んでも、あまり意味が無いのではないだろうか。
以上が「表向きの理由」。
じつは、もっと実際的な理由がある。
2010年5月まで筆者は、毎月末、その月の展覧会を一覧にして、エントリにしていた。
右カラム(パソコンで見た場合)のカテゴリーにもある「主な記事へのリンク」である。
これを一瞥すると、その年にどんな展覧会があったかは、一目瞭然だ。
ところが、筆者は最近はこの更新を怠っている。
というわけで、ベスト5を選ぶためには、1年間すべてのエントリを見返さなくてはならず、これは不可能である。
(ただ、芸術祭以外で、ひとつ個展を選べといわれれば、それは伊藤隆介ワンマンショーであることは、ほぼ間違いないと思う)
ただ、何も書かずに終わるのもはばかられるので、気のついたことを箇条書きにしていこう。
・札幌国際芸術祭は道外から多くの人を集め、何とか無事に終了した。ボランティアの活躍など、成果も多かった。準備の遅れによる広報不足、野村萬歳+アイヌ舞踊の中止など課題も
・芸術祭関連の大型展・個展も数多く開かれた。Sprouting Garden 展の艾沢詳子、澁谷俊彦などが印象に残る。そらち炭鉱の記憶アートプロジェクトも年々充実の度を増している。
・札幌以外でも大きなイベントが相次いだ。多くの道民が忌避しがちな真冬の屋外であえて発表を行った帯広の防風林アートプロジェクトは画期的。北見市留辺蘂町温根湯温泉地区の「極東」コンテンポラリーアートには70人が集まった。
このほか、美深、幌加内、音威子府などでも野外展やグループ展が開催され、白老町の飛生アートキャンプもあったが、筆者は全く行けずじまい
・とくに秋ごろ、大丸藤井スカイホールで書家による力の入った個展が相次いだ。我妻緑巣さんの書展は、近代詩文に新しい息吹を与えるものだったと思う。書展では、コンチネンタルギャラリーでの前衛書も忘れがたい。
と書いて、はや1カ月余りが経過した。
まもなく1月も終わるので、もうタイムリミットなのだが…。
あらためて、2014年の美術を振り返ろうとして、はたと気がついた。
2014年はベスト5が選べない…。
表向きの理由として、札幌国際芸術祭の存在がある。
あれを、ぜんぶひとくくりにしたら、1位になりそうだ。
しかし、ぜんぶまとめて1位というのも、選び方としてフェアじゃないような気がする。
では、芸森とか、清華亭とか、会場別に分ければいいのだろうか。
それだと、上位を独占する可能性があり、それはそれでやはりフェアじゃないように思う。
かといって、札幌国際芸術祭抜きでベスト5を選んでも、あまり意味が無いのではないだろうか。
以上が「表向きの理由」。
じつは、もっと実際的な理由がある。
2010年5月まで筆者は、毎月末、その月の展覧会を一覧にして、エントリにしていた。
右カラム(パソコンで見た場合)のカテゴリーにもある「主な記事へのリンク」である。
これを一瞥すると、その年にどんな展覧会があったかは、一目瞭然だ。
ところが、筆者は最近はこの更新を怠っている。
というわけで、ベスト5を選ぶためには、1年間すべてのエントリを見返さなくてはならず、これは不可能である。
(ただ、芸術祭以外で、ひとつ個展を選べといわれれば、それは伊藤隆介ワンマンショーであることは、ほぼ間違いないと思う)
ただ、何も書かずに終わるのもはばかられるので、気のついたことを箇条書きにしていこう。
・札幌国際芸術祭は道外から多くの人を集め、何とか無事に終了した。ボランティアの活躍など、成果も多かった。準備の遅れによる広報不足、野村萬歳+アイヌ舞踊の中止など課題も
・芸術祭関連の大型展・個展も数多く開かれた。Sprouting Garden 展の艾沢詳子、澁谷俊彦などが印象に残る。そらち炭鉱の記憶アートプロジェクトも年々充実の度を増している。
・札幌以外でも大きなイベントが相次いだ。多くの道民が忌避しがちな真冬の屋外であえて発表を行った帯広の防風林アートプロジェクトは画期的。北見市留辺蘂町温根湯温泉地区の「極東」コンテンポラリーアートには70人が集まった。
このほか、美深、幌加内、音威子府などでも野外展やグループ展が開催され、白老町の飛生アートキャンプもあったが、筆者は全く行けずじまい
・とくに秋ごろ、大丸藤井スカイホールで書家による力の入った個展が相次いだ。我妻緑巣さんの書展は、近代詩文に新しい息吹を与えるものだったと思う。書展では、コンチネンタルギャラリーでの前衛書も忘れがたい。