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北海道美術ネット別館

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08年7月5日戒厳令下の札幌

2008年07月06日 06時00分34秒 | つれづれ日録
 きょうは仕事。

 職場の窓から、大通公園の横の道をデモ隊が行くのが見える。

 おおむね平和的に流れているので、機動隊の数がどうにも多すぎるように感じられる。
直接は見ていないけど、革共同などの新左翼がきたあたりで、すごい人数が出てきたらしい。

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 それでも、ヘルメットに角材、顔の下半分はタオル(これは催涙弾対策)の学生たちがジグザグやフランス(いずれもデモの種類)を繰り返していた時代のことを思うと、隔世の感がある。

 仕事のあと、スカイホールと三越ギャラリーに寄る。

 スカイホールは、有名な組み木作家小黒三郎さんと、ゴリラの置物で知られる小笠原み蔵さんの、企画2人展。
 子供連れでも楽しめそう。
 み蔵さんは、ゴリラがジャズを演奏していたり、豚がフラを踊っていたりというのはおなじみだが、抽象造形でもなかなかシャープな切れ味を発揮していた。

 三越は、有元利男の版画展と、東京藝大卒の洋画家4人展。
 4人展は、筆者の知らない人ばかりだったけど、写実あり、マティエールにくふうをこらしたものありと、けっこうたのしめた。

 大通公園の交叉点をわたろうとすると、西5丁目のほうがさわがしい。
 機動隊の車両がけたたましいサイレンを鳴らして、4丁目通を北上し、光映堂のまえに整列する。

 西5丁目に着いてみると、すでにさわぎは収束していた。
 大小のビデオカメラを手にした西洋人、黒い旗をふる男、すごく低い音量でトランジスタメガホンからなにかを話している女性、新聞記者など、ひじょうに統一感のない光景のなかを、愛国党の黒い宣伝カーが
「警察官の皆さんがんばってください。サミット開催に反対する馬鹿は即刻射殺だ!」
などと、がなりたてて、沿道の罵倒を受けながら去っていく。
 北側には、ジェラルミンの盾を持った機動隊員が整列していて、北大通は事実上交通止めになっている。

 これで仕事なら、片っ端から、そこらへんの人に「なにがあったのか」とたずねてまわるんだけど、それもめんどうだ。

 たぶん、反G8の西洋人などの団体が芝生の上でティーチインみたいなことをしていて、そこに右翼が乱入しようとしたんだろう。推測だけど。

 それにしても、なんで愛国党はサミットを擁護しているのか。
 まともな右翼であれば、次のようにがなりたてるべきではないのか。

 露助はロシアに帰れ!
 後進国の分際で、サミット出席なんぞ100年早いわ!
 北方領土を返さぬうちは、北海道の土を踏ませないぞ!


 異様にものものしい雰囲気だが、それは一部だけで、3丁目から東は、いつもの大通公園と同じく、人々がくつろいでいた。


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