平井明さんは奈良県田原本町の陶芸家。
歴史の古い土地で作陶に携わっているだけあって、縄文土器など古い日本文化にインスパイアされた作品を手がけています。
展示されているのは鉄釉、黒釉、焼き締めの茶器、花器など。
表面を竹でひっかいて細かいしま模様を出したり、粘土を貼り付けて独特の凹凸を出しています。
窯の中で器の周囲に木炭をおいているそうで(炭化焼成)、焼き締めでも薪窯の灰かぶりに似た景色が見られるのはそのためだそうです。
ぐいのみをそっと手にしたら、意外と軽くて、持ちやすかったです。
平井さんは日本工芸会の正会員。
ところで、ギャラリーでは、棟方志功の作品展が開催中だったので、のぞいてみました。
板画のほか、書や倭絵など、けっこう充実した内容です。
名高い「釈迦十大弟子」の優波離と羅睺羅もありました。「羅睺羅」には、棟方志功にはめずらしく、鉛筆でサインや制作年が記してあります。
ただ、こちらが各120万円だったのに対し、意外にも150万円で最高額だったのが「幾波浪こえて…」でした。やはり美人画のほうが人気があるのでしょうか。
おなじ版木で、無彩色と、手彩色を施したものでは、倍近い価格の差があるものもあり、このあたりのからくりは筆者にはよくわかりません。
「流離抄」などの作品があったほか、筆者の目を引きつけたのが「善知鳥板画巻」の中でも有名な「夜訪の柵」の軸装。
モノクロ
2018年7月24日(火)~30日(月)午前10時~午後7時(最終日~4時)
三越ギャラリー(札幌市中央区南1西3 札幌三越9階)
歴史の古い土地で作陶に携わっているだけあって、縄文土器など古い日本文化にインスパイアされた作品を手がけています。
展示されているのは鉄釉、黒釉、焼き締めの茶器、花器など。
表面を竹でひっかいて細かいしま模様を出したり、粘土を貼り付けて独特の凹凸を出しています。
窯の中で器の周囲に木炭をおいているそうで(炭化焼成)、焼き締めでも薪窯の灰かぶりに似た景色が見られるのはそのためだそうです。
ぐいのみをそっと手にしたら、意外と軽くて、持ちやすかったです。
平井さんは日本工芸会の正会員。
ところで、ギャラリーでは、棟方志功の作品展が開催中だったので、のぞいてみました。
板画のほか、書や倭絵など、けっこう充実した内容です。
名高い「釈迦十大弟子」の優波離と羅睺羅もありました。「羅睺羅」には、棟方志功にはめずらしく、鉛筆でサインや制作年が記してあります。
ただ、こちらが各120万円だったのに対し、意外にも150万円で最高額だったのが「幾波浪こえて…」でした。やはり美人画のほうが人気があるのでしょうか。
おなじ版木で、無彩色と、手彩色を施したものでは、倍近い価格の差があるものもあり、このあたりのからくりは筆者にはよくわかりません。
「流離抄」などの作品があったほか、筆者の目を引きつけたのが「善知鳥板画巻」の中でも有名な「夜訪の柵」の軸装。
モノクロ
2018年7月24日(火)~30日(月)午前10時~午後7時(最終日~4時)
三越ギャラリー(札幌市中央区南1西3 札幌三越9階)