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北海道美術ネット別館

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【告知】荒川好夫写真展と栗谷川健一ポスター展の招待券がかっこ良すぎる件について(2020年5月26日~7月1日、釧路)

2020年06月06日 10時28分30秒 | 展覧会等の予告
 道立釧路芸術館は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休館を経て、当初予定より約1カ月遅れて、北海道の鉄道開業140年を記念した二つの展覧会を同時開催しています。

Part 1 荒川好夫写真展 急行「ニセコ」1971年冬~蒸気機関車C62栄光の記録

Part 2 栗谷川健一ポスター展 ロマンチック北海道への旅


 荒川好夫さんは1946年生まれの鉄道写真家。
 Wikipedia はあまり参照したくないのですが、国鉄のカメラマンだったそう。プロですね。写真集も数多く手がけておられます。
 この写真展は、2014~15年に、胆振管内ニセコ町の有島記念館で開かれたものの発展系でしょうか。

 「ニセコ」は、函館と札幌の間を小樽・倶知安・ニセコ経由で運転していた急行列車です(一部は根室ー函館を結んでいた)。
 小樽経由は通称「山線」といわれ、傾斜がきつく、大型の蒸気機関車(SL)である「C62」が重連で客車を引っ張っていました。
 1970年代前半、SLブームが起きました。SLは1976年に廃止になるため、全国の鉄道から次々と引退していった時代です。C62が2輛(時として3輛)で力強く峠を超える姿を写真に収めようと、鉄道ファンが全国からカメラを持ってかけつけました。

 なお、当時のことなので、作品はほとんどモノクロフィルムと思われます。
 力強いSLの雄志はもちろん、長万部駅名物のそばを提供する場面の写真などもあるようです。


 栗谷川健一(1911~99)は、北海道を代表するグラフィックデザイナーです。
 今回は国鉄(現JR)の観光ポスターなど約70点を紹介します。
 いずれも、道立近代美術館の所蔵品で、同館はかつて大規模な個展も企画・開催しています。

 栗谷川さんの詩情あふれる絵画ポスターは、どこか米国の西部劇を思わせるイメージを描いています。
 1960年代までは、西部劇は、映画館でもテレビでもごくありふれたもので、そのエキゾチックなイメージも含めて、いまよりもはるかにひんぱんに見ることができました。
 大きな車輪や牧場、夕日といったイメージは、たとえば、小林旭主演の人気映画「ギターを持った渡り鳥」シリーズなどにも通じていると思います。


 なんだか、遠くまで移動して美術鑑賞することを、推奨しづらい昨今の雰囲気ではありますが…。

 なお、会期中のギャラリートークや演奏会といった催しの日程も変更があると思いますので、同館のサイトやブログをチェック願います。


(追記)書き忘れてた。このチケット、カッコ良くないですか?
 大きさもふつうの切符と同じなんですよ。


2020年4月25日(土)→5月26日(火)~7月1日(水) 午前9時半~午後5時、月曜休み
道立釧路芸術館(釧路市幸町4)
ブログ https://blog.goo.ne.jp/kushiro-artmu

一般600(500)円、高大生300(200)円、小中生100(50)円。かっこ内は10人以上の団体、親子、リピーター料金。障がい者手帳等を提示すれば無料




・JR釧路駅から約1.2キロ、徒歩15分
・フィッシャーマンズワーフMOO(ムー)前の長距離バス停留所から約250メートル、徒歩4分

・来館者駐車場は8台分。徒歩3分の「釧路錦町駐車場」が1時間無料



関連記事へのリンク
栗谷川健一展 北国の空と風・雪と緑 (2018)
栗谷川健一展 北海道をデザインした男 (2014)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (浅野)
2020-06-22 13:12:38
この切符めちゃ良かったです。

「硬券」って何というのがうちの人達の質問でした。今の時代切符って「軟券」しかないもんな。。。。
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浅野さん、こんにちは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット別館)
2020-06-22 21:07:47
展覧会も、近美では展示してなかったポスターがあったりして、なかなか良かったみたいですね。

硬券ですが、道内はかなり遅くまで、記念入場券などの形でJRが出していました。
また、少なくとも2013年には、帯広駅ターミナルで拓殖バスの券を買うと、硬券が渡されて、驚いたことがあります。
https://blog.goo.ne.jp/h-art_2005/e/25f63de11448cc7eb3e403dc8b2d4151

まあ、自販機なんかのない大昔は、汽車の切符はだいたいこれだったんですけどね笑。
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