
(承前)
オホーツク管内遠軽町から札幌に出るには、次のような手段があります。
1) JR
イ) 札幌行き特急オホーツク
ロ) 特急大雪で旭川へ。そこから特急カムイあるいは特急ライラックに乗りつぎ(改札口を出なければ特急料金は1本分)
2) バス
イ) 札幌行き都市間高速バス「高速えんがる号」
ロ) 旭川行き特急バス「北大雪号」
まあ、旭川までJR石北線の普通列車に乗っても良いし、釧網線まわりで網走・釧路を経由したり、北見までJRで行ってそこから帯広まで路線バスに乗ったり、紋別から名寄を目指して旧名寄線の代替バスを乗り継いだりしてもいっこうにかまわないわけですが、あまり一般的な手段とはいえないでしょう。
高速えんがる号・北大雪号は、北海道北見バス・中央バス・道北バスの共同運行とのこと。
不思議なのは、札幌行きの北大雪号は筆者が乗った朝8時発の1本しかなく、高速えんがる号が1日3本走っているのですが、札幌発の北大雪号は1日2本、高速えんがる号も1日2本の便があることです。
高速えんがる号が予約制なのに対し、北大雪号は予約不要。切符を買うときにも、北大雪号はクレジットカード不可など、都市間高速バスに比べるとややローカルな扱いを受けています。

遠軽バスターミナルを出発したバスは、数分後に、遠軽町市街の南側にある「遠軽木楽館」で2、3人を乗せ、三叉路を右折して国道333号を西に進みます。
昨年開通した遠軽インターチェンジ(IC)からは高規格道には入らず、そのまま「丸瀬布」へ。
丸瀬布ICからようやく高規格道に乗ります。
次の「白滝」停留所に寄るため、バスはいったん高規格道を降ります。
一般的に都市間高速バスは、札幌駅前を出ても札幌市内の停留所で降りることはできませんし、札幌行きの便は札幌市内で乗ることができないなどの制約がありますが、めずらしく「白滝」は乗り降り両方が可能になっており、たとえば丸瀬布で乗って白滝で降りたり、白滝で乗って遠軽まで行ったりすることができます。
公共交通機関の少ない白滝地区の住民への配慮ではないかと思いますが、筆者はこれまで、このバス停で乗降する人を一度も見たことがありません。いつも停留所を素通りしてただちに高規格道に戻るのです。
高規格道は、国道333号の北見峠がヘアピンカーブの連続なのにくらべると、さすがに楽々と北海道の尾根を越えていきます。

ところがバスは、上川層雲峡ICで高規格道を降りて、国道39号に出てしまいます。
高速道路網が旭川止まりだった1990年代、自家用車でオホーツク管内に行くには、石北峠か北見峠を越える必要があったのですが、この峠と旭川の間というのが意外に長く、1時間ほどもかかったように記憶しています。
上川、愛別、当麻、永山にも停留所があるため、国道を走るのですが、やはりその道のりは長く、ふつうの乗客なら
「このまま高規格道を走れば、旭川までもっと早く着くのに」
と思うのではないでしょうか。
しかも、筆者が乗ったときは、往路・復路とも、これらの停留所で乗り降りする人は誰もいませんでした。
旭川と北見を結ぶ特急バス「石北号」だと、永山地区の利用者はぽつぽついるのですが。
「当麻20丁目」停留所の手前3キロほどのところに「かたるべの森美術館」が車窓から見えました。
障碍のある人の美術作品を展示しているところです。

「木想舎 GEN」、雪かきしてないみたいだけど、営業しているのでしょうか。これも「当麻20丁目」バス停のわりと近くです。
バスは旭川市永山地区に入ると、突然農村からロードサイドショップがたち並ぶ一帯となります。
時刻表によると10時21分、旭川駅前に到着しました。
なお、運賃は片道2,250円、往復4,240円です。
オホーツク管内遠軽町から札幌に出るには、次のような手段があります。
1) JR
イ) 札幌行き特急オホーツク
ロ) 特急大雪で旭川へ。そこから特急カムイあるいは特急ライラックに乗りつぎ(改札口を出なければ特急料金は1本分)
2) バス
イ) 札幌行き都市間高速バス「高速えんがる号」
ロ) 旭川行き特急バス「北大雪号」
まあ、旭川までJR石北線の普通列車に乗っても良いし、釧網線まわりで網走・釧路を経由したり、北見までJRで行ってそこから帯広まで路線バスに乗ったり、紋別から名寄を目指して旧名寄線の代替バスを乗り継いだりしてもいっこうにかまわないわけですが、あまり一般的な手段とはいえないでしょう。
高速えんがる号・北大雪号は、北海道北見バス・中央バス・道北バスの共同運行とのこと。
不思議なのは、札幌行きの北大雪号は筆者が乗った朝8時発の1本しかなく、高速えんがる号が1日3本走っているのですが、札幌発の北大雪号は1日2本、高速えんがる号も1日2本の便があることです。
高速えんがる号が予約制なのに対し、北大雪号は予約不要。切符を買うときにも、北大雪号はクレジットカード不可など、都市間高速バスに比べるとややローカルな扱いを受けています。

遠軽バスターミナルを出発したバスは、数分後に、遠軽町市街の南側にある「遠軽木楽館」で2、3人を乗せ、三叉路を右折して国道333号を西に進みます。
昨年開通した遠軽インターチェンジ(IC)からは高規格道には入らず、そのまま「丸瀬布」へ。
丸瀬布ICからようやく高規格道に乗ります。
次の「白滝」停留所に寄るため、バスはいったん高規格道を降ります。
一般的に都市間高速バスは、札幌駅前を出ても札幌市内の停留所で降りることはできませんし、札幌行きの便は札幌市内で乗ることができないなどの制約がありますが、めずらしく「白滝」は乗り降り両方が可能になっており、たとえば丸瀬布で乗って白滝で降りたり、白滝で乗って遠軽まで行ったりすることができます。
公共交通機関の少ない白滝地区の住民への配慮ではないかと思いますが、筆者はこれまで、このバス停で乗降する人を一度も見たことがありません。いつも停留所を素通りしてただちに高規格道に戻るのです。
高規格道は、国道333号の北見峠がヘアピンカーブの連続なのにくらべると、さすがに楽々と北海道の尾根を越えていきます。

ところがバスは、上川層雲峡ICで高規格道を降りて、国道39号に出てしまいます。
高速道路網が旭川止まりだった1990年代、自家用車でオホーツク管内に行くには、石北峠か北見峠を越える必要があったのですが、この峠と旭川の間というのが意外に長く、1時間ほどもかかったように記憶しています。
上川、愛別、当麻、永山にも停留所があるため、国道を走るのですが、やはりその道のりは長く、ふつうの乗客なら
「このまま高規格道を走れば、旭川までもっと早く着くのに」
と思うのではないでしょうか。
しかも、筆者が乗ったときは、往路・復路とも、これらの停留所で乗り降りする人は誰もいませんでした。
旭川と北見を結ぶ特急バス「石北号」だと、永山地区の利用者はぽつぽついるのですが。
「当麻20丁目」停留所の手前3キロほどのところに「かたるべの森美術館」が車窓から見えました。
障碍のある人の美術作品を展示しているところです。

「木想舎 GEN」、雪かきしてないみたいだけど、営業しているのでしょうか。これも「当麻20丁目」バス停のわりと近くです。
バスは旭川市永山地区に入ると、突然農村からロードサイドショップがたち並ぶ一帯となります。
時刻表によると10時21分、旭川駅前に到着しました。
なお、運賃は片道2,250円、往復4,240円です。
(この項続く)