老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     キャスケット

2018-01-22 00:07:22 | 俳句

    

 又 キャスケット を縫う。
チュニックの余った生地があった。忘れていたのが出てきたのだ。
帽子作りに精を出しているのを知ってか、この生地が帽子にしてしてと声をだしたような?

   

 アンゴラ入りのウールの生地。
軽くて暖かい。嵩ばらぬから、コートの下に着て、外出ができる。

 先日からこれで帽子は四個目。
自分で オバカさんでないかと思う。
帽子ばかり作って、、、、と。

       

 お隣へ用事で出かける。
いつも奥さんはワンちゃんを抱いて玄関から出てくる。
なんと薄着。ワンちゃんは彼女に抱かれて寒さでぶるぶると震えている。
私が「こっち向いて」とカメラをかまえると、震えていたのをピタリと止めてカメラの方を向く。
彼女の言うには、写真を撮るとわかるとカメラにむかってポーズをするらしい。
お利口だ。昼間は留守番を静かにやっている。
鳴き声は聞いたことが無い。
ちなみに奧さんは犬を抱っこしているから、寒さを感じないらしい。

     🍒    寒中見舞一通は猫のこと終始

     🍒    伴走車従へ走る冬遍路

     🍒    閉店の貼紙に立つ懐手

     🍒    掃き寄せて紅い椿の燃へそうな    

   

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     陽気で暢気な友人と、、、

2018-01-21 01:00:27 | 俳句

 

              


         🍒    森深く獣蠢く春の星

                 🍒    兄弟は他人のはじまり冬の雷

      🍒    何か捨て何かを拾ふ手毬唄

 

 

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     岩走る垂水

2018-01-20 10:35:44 | 俳句

     

       🍒    岩走る垂水聞こへる遍路鈴

今日は寒の入り。
暖かい。 

       🍒    寒鴉湯気立ちのぼる磧かな

 蒲団の中でラジオを聞きながら、目は覚めているが、なかなか起き上がれない。
子供の頃の田舎の風景が浮かんできた。
俳句の(は)も知らなかった昔の情景から句が浮かぶ。

 そろそろ、一番に東北地方から遍路がやって来る頃か?
農作業の合間をぬって来ると聞いた。

 四国三郎吉野川、そこに架る潜水橋。
靄、水蒸気、橋の下から湯気のように煙が立つ。周囲の気温より、川の水の温度が高い。湯気ともいえる。幻想的な風景がまな裏に。
寒鴉の群が磧に集まって、カアーカアー、ギャアーギャアーと鳴いている。

      🍒    冬椿に目白来てゐる札所径

      🍒    ヘェリー降り遍路の列のうねり行く

      🍒    潜水服干しある島の遍路宿

 犬を連れて、小豆島のリゾートホテルに行った。
小高いホテルから犬と朝の散歩に出た。
その時の想い出も、今朝は蒲団の中で甦った。

 部屋に犬の寝床もしつらえられていた。何度か利用をした。あの時の犬は一番嬉しそうだった。
ベッドの下に来て私の顔を覗きこんでいる視線を思い出す。

        

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    主婦失格

2018-01-19 10:34:20 | 俳句

     

 昨日は一日を費やし帽子を縫った。
この生地も部屋の整理をしていて見つけた。
ジャジー?ニット?のチュニックの余り布だ。ラメが目立たない程度に入っていて、この洋服もお気に入りの一つ。       

       

 最後の仕上げで少し皺がはいっているが、被れば全く目だたない。
型紙通りに作ると鍔が少し広いが、チュニックとお揃いと思えば成功だ。

          

 先日、作った帽子。これは頭にピッタリとおさまる。
コートが仕上がればこれも、コートと一緒にかぶることができる。

 全くお裁縫ばかりに熱を入れて家事のほうがおざなりになっている。
主婦失格と云うべかり。!

 中村汀女の句にこんなのが。

      ☆   霜焼の手を子は告ぐる婢は告げで     中村汀女
> 昔は皸や霜焼をしていた人が多かった。水仕事をする主婦や冷たい外で遊ぶ子供が特に。赤くはれた手の甲や指先が痛痒かった。

      ☆   夜の客に手探りに葱引いて来し     汀女
      ☆   枕上来てやる度に隙間風     汀女
> 子育て最中、又は夫が客を連れて帰宅をすれば内助の功を発揮する彼女がいる。

主婦失格の私は少し見習うべきとこれらの句を読みながら反省しきり。
昨日もストーブの上で手抜カレーを作った。
冷蔵庫の有り合わせ材料で、、(海老は殻つきのまま、ほたて貝、鶏のささみ、バナナ、リンゴ、玉ねぎ、ブロッコリー、じゃが芋)を適当な大さに切って、大きめの鍋に放り込み、半日ぐつぐつ煮込んだ。
結構、美味しくできたが、こりゃ駄目だ。
お裁縫に夢中になると、何かを手抜して家事がおろそかになる。

 

しりとり俳句から

     🍒    もがり笛吹くは雪女かも知れぬ    (雪)

     🍒    富士にかかる雲吹き飛ばす大嚏    (雲)

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    もう少し若かったらな~

2018-01-18 11:20:32 | 俳句

   

 昨日歩いた足の裏が痛い。
歩けないのが一番悲しい。
その時は歩くのが楽しく、痛いことも忘れ、もう一歩、もう一歩と先へ進む。
帰ってからが大変だ。痛み止めを足の裏に塗りこむ。それでもやっと痛みをこらえて厨仕事に、、、
二階へ用事があり、階段を登るのがさあ、大変。這うように階段に手を置き、一歩一歩登る。

      

 デパートで買った夫のズボンの裾直しをする。
店員さんに、家で私が裾を直しますと云うといつも皆さん驚く。
その裾直しが終わって、又また、帽子を作り始めた。
今年の冬は三個目。被って行く場所も無い。せめて公園への吟行に、、、

 若かったら、田舎にある商店向きの家をギャラリーにと利用ができるのに。
古い田舎の友達は私以上に手芸の達者なのがたくさんいる。
陶芸もプロ以上、県展での入選が常連の人も。
器用でその上、手芸好きな友人が指で数えても指が足りない。
みんな老後を持て余しているかな~?話は早いが、私は気があせっても、身体がついてゆかない。
一生の後悔は、どうしてもっと早く、このことに気づかなかったのか。
わいわいと集まって、それぞれが作った作品を持ち寄ってお喋りと作品の公開をする。
若ければそんな夢の実現は可能だったのに、、、と思いつつ、帽子を作っている。


         日向ぼこ去年と何かが違ふてゐ
 
 俳句をやりだし、始めて見知らぬ選者から選評を書いていただいた。
それで何十年も経た今も憶えている句。

 

 

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