老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  春寒し

2018-03-17 10:50:36 | 俳句



①日本語としてわかるように。

今回のネット句会の選評の言葉。



 ①俳句についての考え方がおかしいと思われる句がたくさん。俳句は記録でも報告でもありません。『俳句の誕生』ご参考に。

 ②またダメ押しの季語もかなり多い。
 
 ③金子兜太の追悼句をいただきましたが、ほとんどアウト。金子さんがどんな人であったか、自分で作品を読んでつかんで。マスコミは真実を伝えません。とくに人のイメージについて。

前回の句会の選評に対する言葉。

指導をしても指導をしても駄目な投句者に少し厳しい言葉を発するのは。


(しかしながら、このように指導をやってくれる指導者は他にはいない。弟子の目顔をみて、当たり障りのない選評をする人の多いこと。結社の運営はそうでなければ、やってゆけない。)

結社の論客は素晴らしい人達ばかり。学の無い自分は彼等意見の理路整然とした、論理にを理解するのがやっと。
期待をしていた師の唱える意見に側近ばかりが賛同を。
もっと、論を論ずる者がいなかった期待外れ、、、私の思う事、外れているかな~?
(今、ある俳句界を取り巻く事柄)
しかし、凡人には凡人の動物的な本能と直感がある。
意見は述べるまでもなく、師や輪客の言っていることは、そのとおりと思う。

俳句なぞは、理屈で詠むものではない。
正直なところ、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、、、が高みに近づこうと心の底では思っていながら、下手な俳句を沢山作る境地を抜けられないでいる私の姿である。
大半の誌友も?

前回も今回も全没。
精進が足らないらしい。



     🍒    春寒し恋も知らずに老いし猫

     🍒    風光る湖移る雲の影

支離滅裂な今日の、何かを捨てて何かを拾う心の動き。私の忘備録であるから、私に分ればよい。



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   昨夜は大変だった  (=^・・^=)

2018-03-16 11:38:47 | 俳句
       
遅くまでテレビを観ていた。
姫が変な仕草をすると思ったら、私の椅子の足元に来て、おしっこをやってしまった。

それからが大変。絨緞に湯をかけて何度も拭いて、やっと落ち着いたと思ったら姫がいない。
ベランダの窓を開けて掃除をした。そこから外へ出たと思ったのだ。

庭に出て、「姫 姫」と声をかけて探す。手には懐中電灯を持ち、庭中を探す。
玄関の方へ行ってないかと、そちらへも回ってみる。
いない。
ベランダの床下にも電灯の光を当てる。。。。いない。

寝ていた夫を起こして「姫がいなくなった」

二人でもう一度、庭中を探す。
家の中も。体力の落ちている 姫 は二階へは行っていないだろう。
私が雑巾をとりに納戸へ入った。そこにもいない。

夫が「いたいた 姫ちゃん~」と声がする。
なんと洗面所に座りこんでいる。
洗面所に、雑巾バケツを置いていた。そこへ私の後を追って行ったのだろう。
哲学者のように考える 姫 が香箱座りをしている。

良かった。ほっとした。

まだ夜中になると寒い。見つけることができなかったらどうしようと心配をしていた。
風邪を引いてしまったら。
野良猫に襲われたら。。。悪い方にばかり心配をつのらせていた。

後で考えれば、狭い庭、玄関に行くまでは二ケ所門扉がある。道路には出れぬ。
家だって狭い。
一番の想像は、ベランダの床下が昔から好きだった。電灯で照らせぬ奧の深くに隠れたのかと、、ここでは冷えてくる。
杞憂で終わったが、とんだお騒がせの 姫ちゃん だった。



いつ俳句を熱心に詠もうという気がおこるのか?
年齢に即した句が作くれればよいと、出来なければそれまでよ!と自然体でゆこうと悟る。
昨日はネット投句の締切だった。やっと三句を間に合わした。
皆さん、好吟。
努力?それとも才能?頭の下がる人ばかり。

     🍒    白木蓮風にひしめきをりにけり

     🍒    初蝶や光の筋引き高みへと






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    あああ    姫ちゃん

2018-03-15 14:58:57 | 俳句

      
 
 この街を去ろうと思っている。
引越しの日取りなどはまだ決めていぬが、諸々と考えることが目白押しにある。
マンションとこの家を行き来することにしようか、それともこの家は、街のお役所の空き家管理にまかせようかと、思いが定まらぬ。

マンションへ帰るとなってしまうと、急にこの家の周辺が愛おしくなる、又は別れがたくなる。

愛おしい景色に、隣の果樹園から、山茱萸の花越しに見る我が家も。
亡くなった 殿 がマンションの規約で飼えなかった。
息子から、あづかった 殿 に愛情が移り、ここに、越してきた。
毎日の散歩で、私の健康管理もできた。

     

 近所へ用事がありちょっと出かけた。
広いお庭に季節の花が沢山咲いている。
庭の隅に菫が一面に。

 クリスマスローズも、うつむき加減に可憐な表情で、椿の根方を飾っている。

          

 おしゃべりをしながら、家で待っている 姫 を思い出す。
午前中は、ベランダに出て家の中に入ろうとしない。
ずーっと、見守っていたが、隣家への用事を思い出して、ヒメハウスへ強制的に抱き入れ、出かけてきた。

        

 骨と皮になっていて元気な頃の半分くらいの大きさになっている。

とりとめの無いお喋りに花がさく
「鍵をかけずに、家を出てきたから、帰らなくては、、、、。我が家に泥棒が入っても盗られる物はないけれど、姫 を盗られると困るから」
と隣家を辞した。

 姫 は玄関の開く音を待っていたらしく、
「ニャー」とベランダの窓の所へ。
窓を開けると、深いお皿に溜まったいる水を飲みに。。。。家の中の水より、なぜか外の水が好き。
後ろ足は骨ばかりになっていて、前足だけで後ろ足を引きずるようにふらふらと歩く。
見ていると涙が出そうに。
肩で息をしていて、私が座っているリクライニングの椅子にも何日か前から跳び上がれなくなっている。

姫の最後の日まで、この家にいて、看取ってやりたいとも思う。
この四~五日、ベランダで 日向ぼこ?寝るのが唯一の楽しみみたいだし。
それもここに住んでいる理由の一つ。


     🍒    名を呼べばこたへる猫よ忘れ霜
       




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    裕次郎号 後日談

2018-03-14 10:39:18 | 俳句

        

 本屋へ本の注文に。
欲しい、読みたい本は注文をして引いてもらう。

この街の本屋には、「俳句」「俳句界」「俳壇」なぞと云う総合俳句誌は置いていない。
もっぱら、読もうと思えば、図書館にはある。それを図書館へ行った時についでにパラパラとめくる。それで間に合う。それくらい、俳句には疎くなっている。

本屋の帰り、昨日は遠回りをして駅裏の径を散策する。
自動車の修理工場があって、ここに「石原裕次郎号」と名前を書いた中古のキャンピングカーを置いてあった。

二年程前に、その事をブログに書いた。
その車が半年前くらいから無くなっている。
私のブログに、このブログの人気コーナーというのがある。
多い時は50件くらいそこを覗いている日もあった。
二年の間、時々?頻繁ではないが、そこへは訪問者がある。

その車が無くなっている。
ブログを読んでくれている人がいるのに、その場所から、車が消えた、、、と気になっていた。
昨日は通りかかると、工場で働いている人がいる。
ちょっと、聞いてみようか?

何人か、裕次郎号を見に来た人がいた。
その内、買いたいという問い合わせもあり現在は、岡山県 の人へ手放した。岡山県を走っていると思うと云う。
社長が今は留守で
「岡山のどこかは、僕では判らない」

なんと、裕次郎号は岡山を走っているんだって。
人気があるんですね~と、裕次郎さんの事に話が及ぶ。

本当に全く、裕ちゃんは今でも人気がある。岡山で車は大切にされていると!

ここは車を置いている場所に屋根が無かったから、痛むのが激しく、それが車の為に良くなかったので、手放したのも理由の一つだったと。

この場所から、裕次郎号が消えた理由が解ってほっとした。



しりとり俳句から

      🍒    引き出物は鯛の蒲鉾春の宴     (蒲鉾)   

      🍒    夕日さす風鐸春を惜しみけり    (春惜しむ)

      🍒    昨夜の風貝殻あまた春の浜     (貝)

      🍒    貝寄風や扇と的は波の底     (貝寄せ)






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    記憶にございません !

2018-03-13 10:46:31 | 俳句

         

散歩の帰り、花屋さんの前を通りかかる。
苧環の鉢植が。
品種改良をされた、紅色の苧環。花びらも八重になっており、派手な色目の花だ。
我が家に咲く、紫色の花びらの苧環とは大いに違っている。
嫌いな花は無いけれど、伝統と現代に分れる俳句のようだとふっと思った。

義経が愛した静御前が、
   「しずやしずしずのおだまき繰り返しむかしを今になすよしもがな」
と詠ん花だ。
紫色の苧環からはこの歌の感じが伝わるが、この品種改良をされた苧環からは、わびさびの一かけらも感じない。
花に罪はございません。

   

これを書きながら、花の名前を家に帰り着くまでは憶えていたのに、今朝になると忘れている。
メモか、カメラにでも収めていなければ、記憶に残っていない。今さらながら、哀しい。

「記憶にございません」
昭恵さんに、贈ります。
よもや証人喚問で国会に呼ばれることはないでしょうが、憶えておくと便利な言葉ですよ。


     ☆    流れたる花屋の水の氷りけり    河東碧梧桐

     ☆    燕の子花屋の始終見てそだつ    石原英子

     ☆    花屋の荷花をこぼすは雪柳    大谷碧雲居



      🍒    春灯やおしゃべりしてる花舗の花

      🍒    雛段のやうなる花舗の棚なりぬ

      🍒    楉して甕に枝垂れる白き梅
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