一昨日、英国の首都ロンドンにて、朝の通勤時間に照準を合わせた大規模テロが勃発、地下鉄の通勤列車複数と2階式の路線バス1台が破壊され、判っているだけで犠牲数十名、負傷数百名を生じています。まずは犠牲被害の各位に対し、心よりお見舞い申し上げます。
犯人及び犯行の詳細は今も不明ですので詳しい言及は控えたく思いますが、同国では北部地方にて所謂G-8と呼ばれる先進国首脳会議(グレンイーグルス・サミット)の真っ最中で、我国の小泉内閣総理大臣も出席中でした。又同国は2012=平成24年の世界五輪夏季大会の開催国に選ばれ、祝賀ムードで盛り上がっていた最中の事件でした。
同国のブレア内閣総理大臣はこの事件の為、一時会議を中座して事態対応の為ロンドンへの往復を余儀なくされ、この間ストロー外務大臣が議長役を代行しての議事続行と言う異例の事態となりました。
今回の事態、ニュースや新聞報道に接しての感想を少し綴って参ります。
①主要国の首都と言う大都市の朝の通勤時間帯を標的にした。
これは昨2004=平成16年春に200人近い犠牲を出した、スペインの首都マドリッドを襲った通勤ラッシュのテロ事件と状況が酷似しています。この時は国際イスラム武装組織「アル・カーイダ(O・ビンラディン代表)」関連のグループが犯行を認めましたが、今回もそれに近い筋による所業の可能性は高いでしょう。
②北部地方で開催中の先進国首脳会議により、警備が手薄な首都ロンドンを標的にした。
これも①に同じく、前述のグループの戦術と良く似ています。
③英国を初め、西欧諸国はイスラム系の政治軍事組織の活動を従来余り警戒していなかった節がある。この為にテロ活動家達は割合凶行に及び易かったのではないか?
これは今回初めて知りえた事項でした。
確かにテロ行動を起こす可能性のある容疑者逮捕など、全く対応していなかった訳ではないでしょうが、西欧社会はどうもこうしたイスラム系活動家が比較的自由に動き易い環境にあった様です。それ故に、ロンドンにて事件発生の折も「やっぱりやられたか」と言う様な受け取られ方もあった様です。
大規模無差別テロ行動・・・それは決して人道、倫理の両面より許容される所業ではありません。しかしながら凶行に及ぶ活動家達は、組織上部の意向とは関係なく動いているのではとの指摘もなされており、事実とすれば欧米流の功利主義にテロ活動家達がハマった事になる訳で、一面では因果応報と言った印象をも受けますね。我国もかつて戦前、日中戦争の場に於いてこうした功利主義の悪しき面がまかり通り、やがて戦線を不用意に拡大して泥沼化して行った負の歴史があるのはあるいはご存知かと思います。
勿論主要先進国と中東諸国との経済格差、貧富の差がこうした惨劇に繋がっているのは事実でしょう。テロ活動家達の目的の1つも、時を同じくして開かれた先進国首脳会議へのアピールであるのは明らかだと思います。又、イスラム教自体は「平和の宗教」の別名の通り、信者の多くは事件とは無関係、むしろ風評被害者である事も肝に銘じたいもの。改めて犠牲各位のご冥福をお祈り致します。*(SOS)*
犯人及び犯行の詳細は今も不明ですので詳しい言及は控えたく思いますが、同国では北部地方にて所謂G-8と呼ばれる先進国首脳会議(グレンイーグルス・サミット)の真っ最中で、我国の小泉内閣総理大臣も出席中でした。又同国は2012=平成24年の世界五輪夏季大会の開催国に選ばれ、祝賀ムードで盛り上がっていた最中の事件でした。
同国のブレア内閣総理大臣はこの事件の為、一時会議を中座して事態対応の為ロンドンへの往復を余儀なくされ、この間ストロー外務大臣が議長役を代行しての議事続行と言う異例の事態となりました。
今回の事態、ニュースや新聞報道に接しての感想を少し綴って参ります。
①主要国の首都と言う大都市の朝の通勤時間帯を標的にした。
これは昨2004=平成16年春に200人近い犠牲を出した、スペインの首都マドリッドを襲った通勤ラッシュのテロ事件と状況が酷似しています。この時は国際イスラム武装組織「アル・カーイダ(O・ビンラディン代表)」関連のグループが犯行を認めましたが、今回もそれに近い筋による所業の可能性は高いでしょう。
②北部地方で開催中の先進国首脳会議により、警備が手薄な首都ロンドンを標的にした。
これも①に同じく、前述のグループの戦術と良く似ています。
③英国を初め、西欧諸国はイスラム系の政治軍事組織の活動を従来余り警戒していなかった節がある。この為にテロ活動家達は割合凶行に及び易かったのではないか?
これは今回初めて知りえた事項でした。
確かにテロ行動を起こす可能性のある容疑者逮捕など、全く対応していなかった訳ではないでしょうが、西欧社会はどうもこうしたイスラム系活動家が比較的自由に動き易い環境にあった様です。それ故に、ロンドンにて事件発生の折も「やっぱりやられたか」と言う様な受け取られ方もあった様です。
大規模無差別テロ行動・・・それは決して人道、倫理の両面より許容される所業ではありません。しかしながら凶行に及ぶ活動家達は、組織上部の意向とは関係なく動いているのではとの指摘もなされており、事実とすれば欧米流の功利主義にテロ活動家達がハマった事になる訳で、一面では因果応報と言った印象をも受けますね。我国もかつて戦前、日中戦争の場に於いてこうした功利主義の悪しき面がまかり通り、やがて戦線を不用意に拡大して泥沼化して行った負の歴史があるのはあるいはご存知かと思います。
勿論主要先進国と中東諸国との経済格差、貧富の差がこうした惨劇に繋がっているのは事実でしょう。テロ活動家達の目的の1つも、時を同じくして開かれた先進国首脳会議へのアピールであるのは明らかだと思います。又、イスラム教自体は「平和の宗教」の別名の通り、信者の多くは事件とは無関係、むしろ風評被害者である事も肝に銘じたいもの。改めて犠牲各位のご冥福をお祈り致します。*(SOS)*